enechain、シリーズBラウンドと長期借入で総額60億円を調達

2024年4月26日(金)10時46分 PR TIMES

〜機関投資家、金融機関に加え、電力、ガス、商社のエネルギー取引に従事する9事業者が出資〜

日本最大のエネルギー卸取引マーケットプレイスを運営する株式会社enechain (本社:東京都港区、代表取締役:野澤 遼) は、シリーズBラウンドでの第三者割当増資、ならびに大手銀行四行からの追加の長期借入により、総額60億円の資金調達を実施しました。

[画像: https://prtimes.jp/i/69751/19/resize/d69751-19-9d00cbdab82a7c3c2d5a-0.png ]


シリーズBラウンドでの資金調達は、既存投資家としてDCMベンチャーズとMinerva Growth Partners、新規投資家としてJPインベストメント[1]、米Soros Capital Management等に加え、国内の電力卸取引の有力プレーヤーである JERA、関西電力の投資子会社K4 Ventures、中国電力、中部電力ミライズ、北海道電力、大阪ガス、東京ガス、住友商事、三菱商事の9事業者と、SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタル、三井住友信託銀行、三菱UFJキャピタルが引き受けました。

enechainは、電力から燃料、環境価値まで、あらゆるエネルギーの価値を交換できる、誰にも開かれたフェアなマーケットを通じて、日本の豊かな経済とサステナブルな社会を実現することをミッションに掲げています。主力の卸電力の取扱高は累計2兆円に迫り、エネルギーのヘッジマーケットとしては日本最大を誇り、世界のエネルギー価格の変動が国内の電力業界に与える影響を最小化し、ひいては日本経済の安定化に貢献しています。昨年取り扱いを始めた環境価値取引も、累計取扱高と取引事業者が順調に増えており、脱炭素社会の実現を支える取り組みも着実に進めています。

一方、ミッション実現の観点では、enechainの事業はまだ一合目に立ったばかりで、今後、あらゆるユーザーに開かれた、より大規模かつ利便性の高いマーケットを創っていく必要があります。今回調達した資金を活用し、コアプロダクトのeSquareをはじめとする既存プロダクト群の利便性を更に高めるための開発や機能追加に加えて、AIやLLMといった最先端の技術を野心的に組み込むことによるユーザー体験の向上にも挑戦していきます。また、それらのプロダクトをより多くのユーザーに届けるための認知度向上を目的としたマーケティングや、プロダクト開発を担うエンジニアや事業を強力に推進するビジネスサイドの採用にも積極投資していきます。現在enechainでは、壮大なミッションの実現を一緒に目指す仲間をエンジニア職種とビジネス職種で数十名募集しています。詳細は、採用ページをご覧ください。
https://enechain.co.jp/recruit

[1] JPインベストメント株式会社の子会社と三井住友トラスト・インベストメント株式会社を共同運営者とするJPS グロース・インベストメント投資事業有限責任組合


【代表取締役 野澤のコメント】
今回、機関投資家様に加えて、弊社のユーザーとして日々お取引いただいている複数のエネルギー会社様から、マーケットを支えるための様々な取り組みで連携させていただいている大手銀行様まで、幅広い属性の事業会社様に株主として参画いただきました。これまでの弊社のマーケットプレイス事業の実績を高く評価いただき、ミッションや「流動性と透明性あるマーケットを創る」という弊社の未来に共感いただいたことを心から嬉しく思います。

今後、日本に流動性あるエネルギーマーケットを創り、そして日本経済に資する責任ある存在になるために、本年3月1日に発表した通り弊社は直近で経営体制を強化し、またエンジニアもビジネスも職種に関わらず続々と頼もしいメンバーを仲間に加え、このチームであればミッションを実現できると確信しています。今回調達した資金と新たな経営体制で、公平で世界に比肩する日本のエネルギーマーケットを創るために邁進してまいります。引き続き、皆さまのご支援をよろしくお願いします。


【本ラウンドに参加した投資家のコメント】
DCMベンチャーズ 
ゼネラルパートナー 本多 央輔 氏
パートナー 原 健一郎 氏
野澤さんは日本の電力業界が将来こうなるはずであるという強くて明瞭なビジョンを持つ起業家です。野澤さんが目指す公正かつ透明で流動性のある市場の実現は経産省が推進する自由化にとって必須であり、その中でenechainが欠かすことのできない役割を果たしています。野澤さんのビジョンを創業期に言語化した「エネルギー業界とenechainの10年間の見通し」を以前見せていただいたことがありますが、まさにそのビジョンに沿うようにこれまでenechainは成長してきました。今後もenechainのビジョンに共鳴した社員の皆様、事業者の皆様が集まるプラットフォームとして拡大し、エネルギー業界がenechainがもたらすDXによってどこよりも優れたエコシステムになることを期待しております。

Minerva Growth Partners 創業パートナー
長澤 啓 氏、村島 健介 氏
enechainは電力業界のゲームチェンジャーとして、フェアで透明性のあるマーケットプレイスの確立を目指すというビジョンがブレることはありません。Minerva Growth PartnersはシリーズAから参画させていただいておりますが、野澤CEOの強力なリーダーシップの下、事業も組織も飛躍的に更にレベルアップしております。スタートアップが取り組む社会課題として、電力市場の変革はとてつもなく難易度の高いチャレンジですが、着実に一歩一歩成果を出し続ける経営陣とメンバーの皆様には常に驚かされます。我々はenechainのチャレンジに心から共感し、経営戦略・資本政策・IPO準備等に係るノウハウ・サポートの提供を通じて、同社の成長を支援してまいります。

JPインベストメント株式会社 マネージングディレクター
大島 怜 氏
電力自由化を契機に、電力卸取引のヘッジマーケットの拡大が日本においても期待されている中で、enechainは既に日本に欠かせないインフラ的立ち位置となっています。今回の資金調達を通じて、あらゆるエネルギーの価値を交換し合える新たな体験を更に研ぎ澄まし、流動性と透明性の高いフェアなマーケットを築き上げることで、よりサステナブルでパブリックな存在となることを願っています。野澤CEOや藪内CFOを中心としたマネジメントチームと、今回ご一緒させていただく事業会社の皆さまがいらっしゃれば、この描いている未来を必ずや実現できるものと信じています。弊社も資本市場への橋渡し等で貢献してまいります。

株式会社JERA 常務執行役員 Chief Optimization Officer
葛西 和範 氏
私達JERAは、enechainの描くビジネスの将来像に共感し、今回シリーズBラウンドでの参画を決めました。enechainが目指す流動性と透明性のあるマーケットの創出は、発電事業者である我々の目指すところでもあり、enechainの強みである技術力とエネルギー市場への深い理解がそれを可能にするものと信じています。私達は、今回のパートナーシップが業界全体の未来への重要な一歩となり、日本の電力市場の発展に貢献することを期待しています。

合同会社K4 Ventures(関西電力グループ) 職務執行者
神田 康弘 氏
野澤さんとは関西電力在職時からお付き合いがあり、起業時からいつか投資させていただく機会があれば…と注目していました。今回、enechainの創業来の歩みに触れ、改めてミッションに共感したこと、野澤さんのリーダーシップにより強力な経営チームと才能溢れるエンジニアが集うテックカンパニー創りが進捗していること、競合が登場しても顧客に「must have」なサービスを提供し続ける可能性が高いことから投資しました。他の投資家の皆様と共に、株主として、enechainの成長を応援させていただくことにワクワクしております。

中部電力ミライズ株式会社 調達・需給本部長
各務 達也 氏
我々は他社に先駆けて発販分離した小売電気事業者として、先進的なエネルギーサービスを次々と生み出すenechainのビジョンに共感し、これまでも国内最大の流通量を誇るeSquareなどのマーケットプレイスを活用し様々な取引を共に実現してまいりました。
enechainからは電力マーケットの新しい姿を創出する「ちから」を感じます。enechainの目指す「自由で公平な取引機会と高い流動性を兼ね備えたマーケット」に向けて、我々もこの出資で一翼を担うことに喜ばしくも身の引き締まる思いです。
今後も、エネルギーベンチャーとしてのチャレンジと更なる事業の発展を祈念しております。

北海道電力株式会社 常務執行役員
鈴木 博之 氏
北海道電力は卸電力取引をはじめ各種トレーディングの1プレーヤーとしてフェアな取引を志向しており、enechainが提供するプラットフォームのユーザーとしてお付き合いさせていただいております。同社の「流動性と透明性のあるマーケットを創る」という理念が、北海道電力が目指すトレーディングスタンスとの親和性が高く、まだまだ発展途上にある日本のエネルギーマーケットの将来展開への期待も込めて出資するに至りました。引き続きエネルギーマーケットの1プレーヤーとして、同社およびマーケットの発展に寄与できるよう協力を惜しまず邁進してまいります。

住友商事株式会社 国内エネルギーソリューションSBU長 
水無瀬 淳 氏
enechainは国内最大級のエネルギーマーケットプレイスの運営者として卸電力や環境価値の取引市場の流動性を高めています。これにより、電力料金の安定化に加え、出力が不安定な再生可能エネルギー電力の比率向上にも貢献しています。弊社は、今回の出資を通してenechainと共に、今後とも電力の価格安定化、脱炭素化に取り組んでいきます。

三菱商事株式会社 ユーティリティーリテイル本部長
小濱 雅典 氏
enechainが目指す公平かつ高い流動性のある電力市場の実現に弊社も共感し、今般の資本参画を決定いたしました。弊社傘下の複数の事業会社がenechainのマーケットプレイスを介した取引を行っていますが、各プロダクトの使いやすさやサービスの質の高さは、同社の高い専門性と強い組織力があるからこそと感じています。弊社もenechainのビジョン実現の一助となれる様、欧州等での事業経験から得られた知見共有などを通じて、同社を支援してまいります。

SMBCベンチャーキャピタル 株式会社 専務取締役
清水 浩徳 氏
enechainの飛躍は、エネルギー業界全体の変革を推進する原動力になると考えております。巨大市場、複雑な構造、多数のステークホルダーが存在する同業界において、今後も真正面から課題に向き合い続けることで、業界の発展に不可欠な企業となることを期待しております。SMBCグループとして更なる事業成長をご支援させていただきたいと思います。

みずほキャピタル株式会社 代表取締役社長
大町 祐輔 氏
エネルギーの安定的確保・供給は日本の重要課題であり、同時に電力業界は自由化や脱炭素化等大きな変化に直面している状況です。enechainは電力業界に新たなマーケットを創出し、電力業界の新たなプレーヤーとして、存在感を発揮しています。野澤代表をはじめとする経営チームは業界を牽引するに相応しい、卓越した力と情熱を持った秀逸なチームです。今回、みずほグロースパートナーズ1号ファンドから、enechainの大きな可能性に期待し投資させていただきました。今後、みずほキャピタルはみずほグループ総力を挙げてenechainをご支援してまいります。

三井住友信託銀行株式会社 インパクトエクイティ投資部 フェロー役員
穴繁 康 氏
当社は、2022年4月から、社会課題解決に向けた挑戦や取り組みを資金面からサポートすることを目的として、インパクトエクイティ投資を実施しております。enechainは日本のエネルギーや電力に関わる関係者のヘッジ取引へのアクセシビリティ向上や日本の電力価格安定化、電力取引市場の活性化等につながる各種サービスを自社開発しており、当社はこうした取組を支援すべくインパクトエクイティ投資からの出資や融資を実行いたしました。今後も日本の電力市場の発展に必要な機能やサービスの開発や実装を期待しております。

三菱UFJキャピタル株式会社 常務取締役
服部 芳生 氏
電力業界に変革をおこす、スケールの大きいチャレンジングな事業にご一緒できることを大変喜ばしく思います。野澤CEOをはじめとする強力なメンバーの皆様によって、スピード感を持って着実に実績を積み上げられ、また事業領域の幅も電力から燃料、環境価値等まで積極的に拡大しており、これからの更なる成長に大きく期待しております。enechainがミッションに掲げるエネルギー市場創出に向け、MUFGグループの力を活用し伴走させていただきます。


イベント開催のお知らせ
enechainの事業内容や目指す世界観、またそれらに挑戦する醍醐味についてお話するオンラインイベントをシリーズ開催します。初回は、5月13日(月)19時から、DCMベンチャーズ パートナーの原氏をゲストにお迎えして開催します。詳細はこちらのウェブサイトのRec Newsからご確認ください
https://enechain.co.jp/recruit

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