~「100年に一度」の大規模再開発、渋谷駅街区計画、最終章へ~2030年度に渋谷駅および駅を中心とした歩行者ネットワークが概成を迎え翌年度、渋谷スクランブルスクエア第II期(中央棟・西棟)が完成します
2025年5月9日(金)14時16分 PR TIMES
東急株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、東京地下鉄株式会社(以下、総称して「事業者」という)が推進する渋谷駅街区計画(以下、「本計画」という)は、渋谷スクランブルスクエア開発、渋谷駅改良、ハチ公広場や東口広場といった広場整備などを同時並行で進める100年に一度の大規模再開発です。2019年の渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)の開業に引き続き、2025年5月に渋谷スクランブルスクエア第II期(中央棟・西棟)の工事に着工し、いよいよ最終章に進んでいく本計画の内容をお知らせします。
【本計画のポイント】
●2030年度に渋谷駅および渋谷の東西南北を地上およびデッキ階で結ぶ多層な歩行者ネットワークが誕生します。渋谷駅およびその周辺のアクセス性が飛躍的に向上し、巡り歩いて楽しい“駅まち一体開発”の実現に大きく近づきます。
●JR渋谷駅は改札およびコンコースの整備が概ね完了し、駅の東西を結ぶ最大幅員20m超の自由通路も整備されます。これにより、渋谷駅は快適で楽しく利用できる、渋谷のまちにふさわしい象徴的な空間へと生まれ変わります。
●2031年度には、渋谷スクランブルスクエア第II期(中央棟・西棟)が完成します。商業フロアは、完成済みの第I期(東棟)と併せて1フロアあたりの売場面積が最大約6,000平方メートル となる首都圏最大級の商業施設となり、回遊性が向上し、多様な過ごし方を提供する施設が誕生します。
●ハチ公広場などを含めた全体の完成は2034年度を予定しております。工事期間中はご不便・ご迷惑をおかけしますが、工事の情報発信を継続的に行い、ご利用者の安全を最優先に大規模ターミナル駅としての機能を保ちながら、段階的なより良いまちづくりを推進していきます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/17557/1124/17557-1124-80591a639587f30437c6638c295dba12-3900x3172.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]<スクランブル交差点からの視点>[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/17557/1124/17557-1124-8814c849c632d367782416b532ec3203-3900x3171.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]<宮益坂交差点方面からの視点>
※本資料に掲載しているパースは現時点のイメージです。今後変更になる可能性があります。
駅機能や都市基盤施設が段階的に完成・開業を迎える2030年度〜2034年度を「まちびらき最終章」と位置づけ、2030年度から段階的に各鉄道駅間の乗換えやまちへのアクセスが飛躍的に改善し、渋谷に溢れる魅力あるスポットをより一層ご利用いただきやすくなります。
工事期間中は、動線変更などでご不便をおかけいたしますが、大規模ターミナル駅としての機能を保ちながら、安全を最優先とし、1日でも早い完成を目指して工事を進めていきます。
本計画は、駅とまちが一体となった都市再生に関するモデル的プロジェクトであり、渋谷のまちを眺め憩い、多様な人々の交流がにぎわいを生む拠点として渋谷の駅前空間の整備を進め、世界中から常に注目を集める渋谷の核となることを目指して、引き続き自治体・地元・事業者が連携して事業を推進し、渋谷のまちの成長に貢献していきます。
●開発スケジュール・計画の変更について
本計画は、2010年頃から計画の検討・策定が行われ、激甚豪雨による浸水・冠水対策として貯水量約4,000㎥の東口雨水貯留施設整備、乗換え利便性向上のための埼京線や銀座線ホームの移設などを行いながら、2019年に渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)を開業するなど、渋谷駅を起点としたエリア全体の価値向上・まちの課題解決を一体的に推進してきました。
そのような中で、インバウンド旅行者を含めた来街者の増加による来街者ニーズの変化、歩行空間や広場空間に求められる機能の多様化など、時代に合った渋谷のまちにふさわしい計画となるよう、進化を続けてきました。この進化に密接に関わる渋谷駅およびその周辺は、JR山手線・埼京線と東京メトロ銀座線が立体交差し、さらには建物とホームが一体の構造物になっているという複雑な環境・構造を抱える中で、各鉄道含む公共交通機関や駅前広場などを安全にご利用頂けるよう、度重なる施工計画の見直しを行いながら、工事を進めてきました。
また、駅前のさらなる快適性・回遊性向上のため広場空間と歩行者動線を再編、防災性・安全性の強化のための都市基盤施設の変更なども行い、最良となる施設を最短で提供できるよう、工程の検討を行いました。
これら計画の見直しを踏まえ、2027年度の完成を目指してきた渋谷スクランブルスクエア第II期(中央棟・西棟)についいても、工事着工および一体的な渋谷駅の整備計画の実現に目処が立ち、開発スケジュール・計画を変更することになりました。
●渋谷駅の概成と東西を結ぶ多層な歩行者ネットワークの完成(2030年度予定)
「まちびらき最終章」のはじまりとなる2030年度には、長年にわたる渋谷駅改良工事の中で移設を繰り返してきた通路や改札、階段などの駅設備や駅機能を担う主要施設が概成を迎えます。3階のJR線および銀座線コンコースの概成に合わせて、銀座線渋谷駅の直上に位置する「4階東口スカイウェイ(仮称)」や、渋谷スクランブルスクエア西棟の西側に整備される「西口3階上空施設(仮称)」の一部が概成することで、渋谷駅を中心とした東西南北につながる、2〜4階レベルでの高さとなるデッキ階の歩行者ネットワークが誕生します。
銀座線渋谷駅ホーム直上に空中回廊として通行可能な「4階東口スカイウェイ(仮称)」が完成し、渋谷スクランブルスクエア中央棟に接続します。渋谷駅東口エリアおよび新宿方面・恵比寿方面まで見渡せ、渋谷スクランブルスクエア東棟展望施設「SHIBUYA SKY」とともに渋谷を代表するスポットが誕生します。
渋谷スクランブルスクエア西棟の前面に約3,000平方メートル の歩行者デッキとなる「西口3階上空施設(仮称)」を整備します。JR渋谷駅および銀座線渋谷駅の3階改札と渋谷中央街方面、桜丘方面をつなぎ、渋谷スクランブルスクエア西棟にも接続します。この「西口3階上空施設(仮称)」は内藤廣建築設計事務所がデザインを手掛けています。
また、地上レベルでは、JRハチ公改札前に最大幅員22m、同じくJR南改札前に最大幅員23mの東西を結ぶ自由通路が整備されることで、利便性が高く・開かれた駅空間が誕生するとともに、東側の宮益坂方面、西側の道玄坂方面へのアクセス性が大きく向上します。渋谷駅の課題であった混雑が緩和され、快適で分かりやすい歩行環境と渋谷らしい楽しい空間を利用者の皆さまに実感いただけることを目指しています。
これらの歩行者デッキや自由通路の整備により、渋谷スクランブルスクエアを中心としてデッキ上からの渋谷のダイナミックな街並みを楽しみながら、宮益坂上と道玄坂上をスムーズに移動できるようになります。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/17557/1124/17557-1124-99414d856ca93b8ac4d0e73579bb716f-969x635.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]<3階改札前コンコースのイメージ>[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/17557/1124/17557-1124-3feef865f990ce101f82eb39c66ac1fb-3900x2194.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]<自由通路のイメージ>
※本資料に掲載しているパースは現時点のイメージです。今後変更になる可能性があります。
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/17557/1124/17557-1124-c7112844651e6fb8fa324410246505f9-2408x2313.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]<スクランブル交差点方面からの視点>
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/17557/1124/17557-1124-68881f91aee3c46dffe263b73f6dd5c8-3040x2475.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]<宮益坂交差点方面からの視点>
※本資料に掲載しているパースは現時点のイメージです。今後変更になる可能性があります。
※ハチ公像位置含めハチ公広場の最終形状は関係者にて検討中です。
●渋谷スクランブルスクエア第II期(中央棟・西棟)完成(2031年度予定)
2031年度には渋谷スクランブルスクエア第II期(中央棟・西棟)が完成を迎えます。商業フロアは、完成済の東棟と併せて1フロアあたりの売場面積が最大約6,000平方メートル となる首都圏最大級の商業施設となります。回遊性が向上し、多様な店舗・商品を選ぶ楽しさが増え、渋谷に来訪される皆様に多様な過ごし方を提供する施設として生まれ変わります。
また、中央棟の10階屋上に各国大使館などと連携したグローバルな文化交流体験を提供する施設「10階パビリオン(仮称)」を整備し、渋谷スクランブル交差点や大型ビジョン群に代表される渋谷駅西側の世界でも有名な景色と新宿方面の街並みの両方を見渡す唯一無二の体験ができる空間を提供します。この「10階パビリオン(仮称)」は、プリツカー賞受賞など世界で活躍するSANAAがデザインを手掛けます。
●全体完成(2034年度予定)
中央棟・西棟完成後、2033年度には中央棟4階に最先端技術を活用したコンテンツを体感できる施設「4階パビリオン(仮称)」および中央棟4階とハチ公広場をつなぐ歩行者ネットワーク向上のための縦軸移動空間「アーバン・コア※」が完成します。「4階パビリオン(仮称)」は、JR山手線・埼京線のすぐ上に位置し、渋谷スクランブル交差点を至近で見渡すことができるロケーションにあり、先端技術を発信する、渋谷の象徴となる施設として整備します。デザインは、渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)のデザインにも関わった隈研吾建築都市設計事務所が手掛けます。
上記の他、2034年度までには、「ハチ公広場」「東口地上広場」「中央棟4階広場(JR線路上空)(仮称)」「西口3階上空施設(仮称)」「中央棟10階広場(仮称)」の計約20,000平方メートル の5つの多様な広場空間も誕生します。この広場空間は、世界有数の大規模ターミナル駅である渋谷駅直近に位置し、非常時の一時避難場所としての機能をもち、にぎやかな渋谷のまちに居ながら、“憩い・潤い・リラックス”も感じていただけるような、みなさまに愛される広場になることを期待しています。
※アーバン・コア:エレベーターやエスカレーターにより多層な都市基盤を上下に結び、地下やデッキから地上に人々を誘導する、まちに開かれた縦軸空間
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/17557/1124/17557-1124-9c9718d873e21f3d4c7844909ecf74e7-1685x1449.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]<広場位置図>
●全体完成までの工事期間中の取り組み
工事期間中は工事進捗に伴う動線変更などでご不便をおかけいたしますが、安全を最優先に1日でも早い完成に向け、大規模ターミナル駅としての機能を止めることなく工事を推進していきます。来街者への理解促進と利便性向上を図るべく、工事中の情報発信などを継続的に実施していきます。
その第一弾として、工事現場見学会を実施します。渋谷駅前の工事は、公共交通機能と歩行者ネットワークを常に確保しながら、狭く限られた空間でいくつもの工事が並行して実施されており、世界でも類を見ないほど難易度の高い工事と言われています。その工事現場を実際にみて体感し、渋谷の駅前空間の今と未来の姿を知っていただく見学会を、渋谷駅街区計画の完成までの期間に複数回実施予定です。
渋谷駅街区開発計画 第II期(中央棟・西棟)の計画概要
事業主体 東急株式会社
東日本旅客鉄道株式会社
東京地下鉄株式会社
所在 東京都渋谷区渋谷二丁目23番 外
用途 店舗、駐車場等
延床面積 約95,000平方メートル (参考 全体完成時 約276,000平方メートル )
階数 中央棟:地上10階 地下2階、西棟:地上13階 地下4階
(東棟:地上47階 地下7階)
高さ 中央棟:約61m、西棟:約76m(東棟:約230m)
設計者 設計:渋谷駅周辺整備計画共同企業体
(日建設計・東急設計コンサルタント・JR東日本建築設計・メトロ開発)
デザインアーキテクト:
日建設計、隈研吾建築都市設計事務所、有限会社SANAA事務所
施工者 東急建設株式会社(駅改良工事関連等は除く)
予定工期 2025年度〜2031年度