人生がどんどん楽しくなってしまう…フォロワー数460万人超YouTuberが「筋トレをしろ」と繰り返す理由
2024年5月11日(土)7時15分 プレジデント社
※本稿は、芳賀セブン『死にたくなったら筋トレ たった10分の筋トレが君の人生を変える』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
芳賀セブン氏(『死にたくなったら筋トレ たった10分の筋トレが君の人生を変える』KADOKAWAより)
■筋トレで成功体験を積めば自信が湧いてくる
失敗を恐れて二の足を踏んでしまうのは、君に成功体験が欠けているからではないだろうか。これまでの人生のささやかな「挫折」が君を弱気にしているのかもしれない。
過去のことは関係ない。今からでも成功体験を積み重ねていけば、自信が生まれ、あらゆることにチャレンジする勇気が出てくる。てっとり早く成功体験を得られることといえば、もちろん筋トレだ。筋トレしかない。筋トレに失敗も挫折もない。
たとえばベンチプレスをしてみよう。今日の自分は50キロしか挙がらなくとも、明日の自分はそれ以上の重さを挙げることができる。
特に筋トレ初心者ならば、筋トレをすればするほど、どんどん記録を更新できる。過去の自分を超えたという達成感は、何物にも変えがたい喜びなのだ。この喜びがあるからこそ、つらいことにも耐えることができ、さらなる重量にも挑戦できるのである。
このように筋トレによって成功体験を積んでいくと、他のことについても「自分はできる!」という謎の自信が生まれてくる。こうなれば、失敗が怖くて挑戦ができないという悪循環から抜け出すことができるだろう。
万一、挑戦が失敗に終わったとしても、それは本当の意味での「失敗」ではない。心は傷ついても、修復され、また強くなる。筋肉と同じだ。
■つらいことから逃げていたら限界値は上がらない
結局、つらいことから逃げ出してしまうのは、つらいことを経験して乗り越えた後の「快感」を知らないからだ。
筋トレはつらい。
特に脚トレで、限界を超える練習(オールアウトと言う)をしたときは、この世に脚トレ以上につらいことなんてないんじゃないかと思える。
けれど、つらいトレーニングを乗り越えた後は、途方もない幸福感を覚えると同時に、筋肉痛(!)とバルクアップした筋肉というご褒美までもらえる。
つらければつらいだけ、その先には快感と報酬が待ち受けているのだ。
「限界を超える練習」を繰り返していると、しだいに限界が限界ではなくなってくる。それまでベンチプレスで60キロを挙げるのが限界だった人でも、トレーニングの結果80キロ挙げられるようになれば、60キロはたやすく感じるようになるだろう。
写真=iStock.com/South_agency
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/South_agency
限界というのは、一度超えてしまえば、ただの通過点にすぎないのだ。このことは、仕事や恋愛などの日常生活でも同様だろう。
つらいことから逃げてばかりいたら、自分の「限界値」はいつまで経っても上がらない。限界値が上がらないから、望む快感や報酬を得ることも叶わないのである。
限界を超えて成功を手に入れる擬似体験をするために、ぜひジムに行って脚トレをしてみてくれ。人生で起こりうる困難が屁でもなくなり、限界を超えた新しい自分に出会えるはずさ。
■幸せになるための宇宙の大原則
僕が人生で最も「イヤなこと」に遭遇したのは、付き合っていた男に振られてしまったときだ。今ごろ他の男とイチャイチャしていると想像すると、ひどく落ち込んで何にも集中できなくなってしまった。
でも僕はこの経験を、「もっといい男性と出会う」ための布石だと捉えた。どんな出来事が起きたとしても、それは自分の人生にとって意味のあることだと考えたのだ。
この思考回路を手に入れたとき、僕の目の前からあらゆる「イヤなこと」が消えていった。
たとえば、急いでいるときに電車に乗り遅れたとする。こんなささいな「イヤなこと」でも、それまでの僕は腹を立てていた。
けれど今は、電車に乗り遅れたことすら意味のあることと捉え、次の電車が来るまでメールの返信したり、仕事の資料を読み直したりするなど時間の有効活用ができるようになった。
自分の思い通りにならない出来事が起きたときは、神様が何らかの学びを与えてくれたんだ、と考えよう。そうすれば、落ち込むこともイライラすることもなくなる。これこそ、幸せになるための宇宙の大原則なのだ。
■ほとんどの人は成功するまでやり続けることができない
YouTubeを始めても、チャンネル登録や再生数が増えないと、ほとんどの人はやめてしまう。だから大前提として、やめないで継続することが大切。
「継続お化け」と呼ばれるくらいに。
僕の動画も最初からバズッたわけじゃない。試行錯誤しながらやり続けて、ようやく花が咲いた。メイドキャラの動画も、はじめの頃は全然ダメだったけど、やり続けたらうまくいった。
僕の場合は、「ゴミ袋先輩」の存在も大きい。ゴミ袋先輩は高校の柔道部の先輩で今はビジネスパートナー。僕のマネジメントと、プロデューサー的な役割を果たしてくれている。
自分1人きりだと、動画の内容に迷うことや、撮影が面倒になってしまうこともある。けれど、パートナーがいるおかげでなんとか今までやってこれている。
信頼できるパートナーと一緒にやるのも成功する秘訣の1つだね。遅刻して怒られてばかりだけど(笑)。
あと、やり続けるにしても、いろいろな内容の動画にチャレンジすることも大切じゃないかな。1テーマで継続し、いつまで経ってもハネないなら、別のジャンルにチャレンジするのがいい。
いろいろなことに手を出して、「これはいける!」というのが1つでも見つかれば、それまでの失敗はすべて成功に変わるから。
■どこかひとつでも成果が出れば安心材料になる
SNSも、3つ以上同時並行して動かしたほうがいい。僕の場合、YouTube、X(旧Twitter)、TikTok、Instagram、noteの5つを同時並行で運用している。欲張りすぎているように思うかもしれないが、そこには狙いがある。
芳賀セブン『死にたくなったら筋トレ たった10分の筋トレが君の人生を変える』(KADOKAWA)
複数のSNSを同時に動かしていると、リスクヘッジができるからだ。それぞれSNSごとに特徴が全然違うから、同じような投稿でも、反響が本当に違う。
たとえば、「X(Twitter)は無風だったけど、YouTubeは伸びた」「TikTokはダメだったけど、Instagramではバズった」ということがよくある。
全部がうまくいくわけがない。
だから、どこか1つでも成果が出ていればいい。それが安心材料になればこそ、メンタルを保つこともできるし、もっと攻めたことができるというものだ。
もしYouTubeだけしか投稿していなければ、YouTubeのアルゴリズムによってダメなときはダメなまま。成果が上がらなければ、やる気もなくなってしまう。
僕らは「継続しよう!」と頑張るというよりは、継続できる仕組みづくりのほうに時間をかけることを意識して、6年間配信を続けてきた。どんな分野でも、やめずに続けていればそれなりに成果が出てくるもの。
君が今までに続けてきたことは、何だろうか?
ビジネスパーソンなら、今の仕事で得たスキルを基に、そのスキルを活かせる副業をやってみてもいいかもしれない。
プライベートでも、継続できる何かがあればあるほど、どんどん幸福度は上がっていく。家族や親戚と仲良くし続けることでもいい。いやあ、素晴らしいじゃないか。
始めること、続けること。この2つだけ意識してみると、より人生が楽しくなるんじゃないかと思う。
もちろん、君が筋トレを死ぬまで続けてくれることを、僕は1ミリも疑っていない。
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芳賀 セブン(はが・せぶん)
YouTuber
1993年、神奈川県生まれ。本名、芳賀涼平。大学時代にボディビル競技を開始し、全日本学生ボディビル選手権で入賞。一般企業に就職するもトレーニングとの両立に限界を感じて退社。2018年、高校時代の先輩である「ゴミ袋先輩」と共にYouTuberとしての活動を開始。2023年日本クラス別ボディビル選手権90kg超級優勝ほか、数々のタイトルを所持。2017年にゲイをカミングアウトして以降、「新宿二丁目最強のバルク」を自称している。TikTok
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(YouTuber 芳賀 セブン)