平日は会社員、休日は副業+書籍執筆…無理せず人生が好転する東大式「土曜朝イチの30分勉強法」

2024年5月12日(日)15時15分 プレジデント社

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/AmnajKhetsamtip

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会社で働きながら目標達成のための時間を捻出するにはどうすればいいか。整理収納アドバイザーの米田まりなさんは「『時間があるとき』はなかなか訪れないため、土曜日の朝8時30分以降を目標達成の時間にすることがおすすめだ。平日と同じ生活リズムで起床し、朝から目標達成のための勉強をおこなえば、土曜の昼以降は晴れやかな気持ちで週末を楽しめる」という——。

※本稿は、米田まりな『やる気に頼らず、仕組みで結果を出す 一生使える「目標達成」の技術』(大和出版)の一部を再編集したものです。


写真=iStock.com/AmnajKhetsamtip
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■土曜日の朝8時30分以降は目標達成の時間に


「時間があるときにやろう」と思ったものほど、結局手をつけられなかったという経験はありませんか?


忙しい毎日に、「時間があるとき」は、なかなか訪れないのです。


ですので、「いつでも空き時間は常に頑張る」というやり方ではなく、「何曜日、何時から」と固定化するのがおすすめです。


時間はハードルを上げすぎず、まずは「30分間」として、余裕があれば延長する形としましょう。おすすめは、土曜日の朝8時30分以降を目標達成の時間にすること。


平日と同じ生活リズムで起床し、朝から目標達成のための勉強をおこなえば、土曜の昼以降は晴れやかな気持ちで週末を楽しむことができます。


土曜朝をフルパワーで過ごすためにも、金曜夜の飲みすぎには注意!


平日と同じ時間に寝て、朝ごはんをあらかじめ買っておきます。


運動・ダイエットの習慣化として、パーソナルジムが流行したように、「誰かと個人的に約束をすること」が目標達成の鍵となります。


例えば毎週土曜の朝9時からオンライン英会話のレッスンを入れておけば、その前後は予習・復習をやる流れが定着しますよね。


最近は多くの資格準備・習い事でオンラインレッスンがあり、わざわざジムに行かなくても家で筋トレ・ヨガも習えます。海外の大学の授業を受講したり、逆に人に教える形で副業をしたりすることも、PC1つでできる時代になりました。


取り組むまで時間がかかるタイプの方、出不精の方は、ひとまずこういったレッスンを体験利用して、ペースメーカーとしてみるのもいいですね。


■夫婦でも土曜の昼ごはんで集合、午後はのんびり過ごす


コストをかけずに自力でやりたいという方も、孤独な気持ちで努力を続けるのは至難の技。うまく他人の目を活用していきましょう。


「みんチャレ」という習慣化アプリでは、アプリ内で5人1組の匿名チームを作り、ダイエットや資格試験の勉強など、同じ目標を持つ仲間とチャットで励まし合うことができます(基本は無料ですが、複数チームに加入する、記録を残すなど、一部機能は有料になります)。


別々の目標を持つ場合でも、家族や友人間で時間を決めて取り組むというのもいい方法ですね。


我が家でも土曜の午前中は勉強や作業の時間に充てることが多く、それぞれ朝から自室で作業して、昼ごはんで集合、午後はのんびり過ごす時間としています。


写真=iStock.com/Drazen_
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Drazen_

1人で頑張るという場合も、SNSで仲間を見つける、LINEグループで友人と進捗を報告し合うなど、ペースメーカーを見つけるといいでしょう。


「みんチャレ」以外では、「Studyplus」という学習管理アプリも、大学入試や資格試験の受験生を中心に人気です。学習時間が記録できるのに加え、アプリ内で同じ資格の勉強をしている仲間と繋がることができます。


■東大で学んだ年1冊本を書き上げるためのコツ


私は、平日に会社員として働いており、整理収納アドバイザーの仕事は副業でおこなっていますが、2019年から年1冊のペースで書籍を執筆してきました。


本作は、監修本も含めて6冊目の本になります。


これを言うと必ず、「どこにそんな時間があるのですか?」と聞かれるのですが、私の執筆作業はすべて、年末年始とゴールデンウィークの休暇中におこなっています(本書は年末年始の休暇中に書いています)。


1時間あたり3000文字。


1日5時間の作業。3〜4日間で1冊(約6万字)、書き上げます。


もちろん、その後、編集の方とのやりとりで直しは入りますが、基本的には文章を書くのは休暇期間中が勝負です。


1時間あたり3000文字というスピードは、ライターを本職としている方からすると、そこまで爆速というわけではありません。


ただ、途中でネタ切れを起こすと手が止まってしまうので、ネタについては執筆に向けて、1年程前からコツコツとメモ帳にストックしておきます。


「一気に書かずにこまめに書き溜めておけばいいのでは?」と思われるかもしれませんが、会社員として日々働いている中で、細切れの集中力で書いた執筆物よりも、「今書くしかない」という集中力で一気に書き切った文章のほうが、読み応えがあるのではと感じています。


何より、何かのアウトプットを目標にしていても、「時間のあるときにやろう」と思っていると、忙しい日々ではなかなか機会を見つけられないもの。


特にボリュームのある執筆や、論文の作成など、文字数が1万字を超えるようなアウトプットは、短期間、ほかの予定を入れずに、集中して机に向かうことが有効だと考えています。


私は大学時代には東京大学経済学部で、大学院時代には一橋大学大学院の金融戦略・経営財務プログラムで、それぞれ卒業論文・修士論文を書いています。


ボリュームのある論文は、ある程度一息で書かないと、矛盾のある主張同士を組み合わせてしまったり、自分が最初の頃に書いたことを忘れて重複してしまったりと、うまくいかなかった経験があります。


■正月のアウトプットに向け夏頃から仕込む


「正月まで休みなしで働くなんて耐えられない!」と思われるかもしれませんが、集中力が続くのはせいぜい1日のうち5時間程度。


朝8時30分からスタートして、午前に3時間、昼休憩を挟んで午後に2時間で、15時には作業終了してOKです。


残りの時間は家族とお出かけするなりテレビを見るなり、いつも通りの休暇を過ごします。


休暇中に執筆タイムを取ることで、会社員でも本1冊分くらいのアウトプットを出せるのです。


本に限らず、休暇中に文章を書き溜めておいて、連載記事やブログとして小出しにする、動画・写真を撮り溜めてSNSに公開するなどと、発信活動の下準備としても有効です。


いざ集中タイムになって、飽きてしまったり、さぼったりしないよう、休暇前に「出したいアウトプット」の目次だけ作っておきましょう。


あとは体調をしっかり整え、休みの前日によく寝ておきます。


正月に思い切りアウトプットができるよう、年末に向けて隙間時間でインプットを続けます。


私の場合は、参考文献を読む、取材で人の家を訪問するといったことを、正月に間に合わせるよう、夏頃から仕込んでいます。


いざ集中したい本番に、机がぐちゃぐちゃだとやる気が削がれてしまうので、休暇前の大掃除で、机を整理しておくといいですね。


■会社を辞めずとも、長期休暇に本は書ける


作業中に散らかってしまった場合も、一旦、紙袋や「ちょい置きカゴ」に仮置きするなどして、目の前の作業に一極集中する環境を整えます。


正月は実家に帰省しているという方も、小さくていいので、自分だけの作業台が確保できるといいですね。



米田まりな『やる気に頼らず、仕組みで結果を出す 一生使える「目標達成」の技術』(大和出版)

「いつかは自分も本を書いてみたい……」と密かに思っている方、会社を辞めずとも、長期休暇にトライしてみませんか?


普段の週末では腰を上げるのが重くなるような、骨太な課題に取り組めるのも長期休暇の醍醐味です。


例えば語学や資格試験の勉強では、「休暇中に過去問集を一気に解き切る!」と決めて取り組むことで、短期間で大きく合格に向けて前進できます。


旅行好きの方は、1週間の超短期留学をして現地で学ぶという手もあります。


新しい分野の勉強に着手するのもいいですね。休暇の間に超入門のテキストに触れることで、自分に合う・合わないがわかるはず。休暇明けから本格的に勉強を始めます。


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米田 まりな(こめだ・まりな)
整理収納アドバイザー
2014年に東京大学経済学部卒業後、住友商事に入社。2018年より株式会社サマリーに出向、収納サービス「サマリーポケット」の運営に従事する。2020年4月から一橋大学大学院MBAに夜間コースで通学し、2022年に経営学修士号(MBA)を取得した。その後、大手不動産ディベロッパーに転職、宅地建物取引士を取得。整理収納アドバイザー1級を保持し、副業で整理収納アドバイザーとしてコンサルティング、記事執筆ほか、多方面で活躍中する。現在に至るまで、オリジナルの方法で、年に1度目標を立てて達成してきた。著書に『でも、捨てられない人の捨てない片づけ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『集中できないのは、部屋のせい。』『あの人にイライラするのは、部屋のせい。』(ともにPHP研究所)、『片付けてるのに片付かないので、東大卒の整理収納アドバイザーに頼んだら部屋が激変した』(大和書房)がある。
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(整理収納アドバイザー 米田 まりな)

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