SiTime、AIデータセンター向けクロックジェネレーター「Chorus」を発表 統合クロックチップで高精度タイミングをさらに進化させる

2024年5月13日(月)11時0分 ドリームニュース

クロックジェネレータのChorusファミリー、半分のサイズで10倍の性能を実現

米国カリフォルニア州サンタクララ - 高精度タイミングデバイスのリーディング企業であるSiTime Corporation < https://www.sitime.com > (本社:米国カリフォルニア州サンタクララ市、NASDAQ: SITM、サイタイム)、および日本法人であるSiTime Japan合同会社(本社:東京都港区)は、米国時間2024年4月17日、AIデータセンター向けのクロックジェネレータであるChorus(TM)(コーラス)ファミリー < https://www.sitime.com/chorus > を発表しました。MEMSベースのクロック・システム・オンチップ(ClkSoC)であるこの新しいファミリーは、スタンドアローン型の発振器やクロックと比較して、半分のサイズで10倍の性能を実現します。Chorusは、クロック、発振器、振動子技術を統合したチップで、システムクロック・アーキテクチャを簡素化し、設計期間を最大6週間短縮します。さらに、昨年買収したAura Semiconductorのタイミング製品と組み合わせることで、高度に差別化されたソリューションの包括的ポートフォリオを提供するという、当社の戦略をさらに強化するものです。

(画像)新しいMEMSベースのClkSoCであるChorusファミリーは、スタンドアローン型の発振器やクロックに比べ、半分のサイズで10倍の性能を実現します

ブルームバーグが発表した最新のインテリジェンスレポート*によりますと、「AIデータセンター向けのハードウェア市場は毎年推定33%ずつ急増しており、2027年までに2,000億ドル規模に達する」と予測されています。AIハードウェアの更新サイクルを早めることは、膨大なデータと計算を処理するAIワークロードを実行するために不可欠です。

SiTimeマーケティング部門EVPであるPiyush Sevaliaは次のように述べています。「AIは、データセンターにおけるデータ・スループットの向上と消費電力の低減に対する需要を牽引しており、SiTimeはこれらの課題解決に貢献できる最適な立場にあります。Chorusの登場以前は、ハードウェア設計者は、クロック、発振器、振動子などの個別の製品タイプを使用する必要があり、その結果、性能面で妥協を余儀なくされていました。Chorusは、このような問題を解決する統合クロックジェネレーターを提供しており、当社のユニークなアプローチによってタイミング市場を変革している、新たな一例と言えます」

MEMS 振動子を内蔵した Chorus は、従来のクロックジェネレータの制限に対応し、ノイズや、振動子のインピーダンスとクロックの整合といった問題を解消します。また、Chorusは最大4個のスタンドアローン発振器を置き換えることで、タイミングに要する基板面積を最大50%削減できます。サーバースイッチ・アクセラレーションカードやスマートネットワーク・インターフェイスカード(NIC)などのデータセンター機器は、Chorusが最も得意とするアプリケーションだと言えます。

「SiTimeは、シリコンMEMSタイミング技術を向上させることにより、エレクトロニクス業界において最も困難なタイミングの課題を次々と解決しています。この新しいMEMSベースのクロックジェネレータファミリーは、超高速大型コンピューターを抱えるAIデータセンターの高まり続ける需要に対応するために不可欠な、より高い性能と信頼性、統合性を提供し、新たなステップへの大きな飛躍となるでしょう」と、HotTech Vision & Analysisの共同設立者であり、社長兼主席アナリストのDave Altavilla氏は述べています。

*ブルームバーグ・インテリジェンス・レポート(2023年6月) 「生成AI、2032年には1.3兆ドルの市場規模に」(“Generative AI to Become a $1.3 Trillion Market by 2032.”)

Chorus SiT91211およびSiT91213クロックジェネレータの特徴
● 高性能: 内臓MEMS振動子により、最大10倍優れた耐久性
● 設計の簡素化: 統合されたMEMS技術が設計プロセスを加速、統合MEMS振動子によりノイズやインピーダンス整合などの一般的な課題を解決
● フットプリントの小型化: 4mm x 4mm QFNで最大半分のサイズ
● 低RMS位相ジッター: 標準70フェムト秒(12 kHz〜20 MHz)
● 柔軟な周波数設定: 1 MHzから700 MHzまでプログラム可能な周波数
● 柔軟な出力タイプ: 最大4つの差動(LVPECL、LVDS、LPHCSL)または8つのLVCMOS出力が可能。
● 柔軟な電源電圧: プログラマブル、1.8V、2.5V、3.3Vに対応
● 消費電力の削減とシンプルな回路: FlexSwingTM出力は消費電力を削減し、終端抵抗を排除
● 優れた周波数安定度: -40℃から105℃で、±20ppmおよび±50ppm
● EMI低減: 設定可能なスペクトラム拡散クロック生成
● 最新のPCIe規格に準拠: Gen1からGen6
● システムの堅牢性向上: クロック障害監視(Lock Loss)の機能搭載

リリース状況
クロックジェネレータ Chorusファミリーは、現在一部のお客様にサンプルをご提供中です。通常のサンプル出荷は2024年下半期に開始予定です。

製品に関するより詳しい情報
● ブログ:Product Spotlight: The First Integrated Clock for AI Datacenters < https://www.sitime.com/company/news/blog/product-spotlight-fully-integrated-chorus-clock-generators >
● 製品ページ: クロックジェネレータ—SiT91213 < https://www.sitime.com/products/mems-clock-generators/sit91213 > およびSiT91213 < https://www.sitime.com/products/mems-clock-generators/sit91213 >
● より詳しい情報はMEMS precision timing < https://www.sitime.com/precision-timing > をご覧ください。

SiTimeについて
SiTimeは、高精度なタイミングデバイスを提供する会社です。当社のプログラマブルソリューションは、より高性能で小型、低い消費電力で高い信頼性を提供し、お客様が製品の差異化を可能にするために必要な幅広い機能を提供しています。既に累積30億個以上のデバイスを出荷しており、SiTimeはタイミング業界に革新をもたらしています。
詳細についてはwww.sitime.comをご覧ください。

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配信元企業:SiTime Japan合同会社
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