Smolt、地球温暖化に対応する高温耐性サーモンの品種開発を加速。事業連携パートナーを募集開始。

2024年5月16日(木)16時16分 PR TIMES

Smoltが6世代継代する高温耐性サーモンを使用した品種開発を加速させ、地球温暖化による高水温環境でのサーモン養殖を実現し、SDGsの達成を目指す。

株式会社Smolt(本社:宮崎県宮崎市、代表取締役:上野賢)は当社が所有する高温耐性サーモン(サクラマス)の品種開発を本格化します。近年の地球温暖化による海水温上昇の影響のための国内外におけるサーモン養殖の期間減少、および海域の制限が余儀なくされている現状を打開するため、当社の保有する高水温条件下でも養殖可能な高温耐性サーモンを使用した品種開発を強化します。将来的にサーモンにとって超高水温環境である22℃以上でも生育可能な品種の開発を目指し、社会実装を行いSDGsの達成を目指します。

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52431/17/52431-17-e87959ddfc18d1e387708222224bbfa2-2946x2210.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
高水温が国内外のサーモン養殖の障壁に
ギンザケやニジマス(トラウトサーモン)などのサーモン類は本来、冷水域に生息する魚種で、養殖においては18℃以下の水温帯を一定期間確保できる時期及び場所で養殖が行われています。しかし、地球温暖化による海水温上昇にため、18度以下となる時期や場所が限られてきており、養殖サーモンの出荷遅れや生産効率の低下が問題となっています。
https://www.data.jma.go.jp/kaiyou/data/shindan/a_1/glb_warm/glb_warm.htmlによると、地球温暖化による海水温上昇は深刻な状況です。
・令和5(2023)年の年平均海面水温(全球平均)の平年差は+0.40℃で、統計を開始した1891年以降で最も高い値でした。
・年平均海面水温(全球平均)は、数年から数十年の時間スケールの海洋・大気の変動や地球温暖化等の影響が重なり合って変化しています。長期的な傾向は100年あたり0.61℃の上昇となっています。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52431/17/52431-17-2689e1312aadfe747eee63d3c268d6b0-800x600.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]出典:気象庁, 年平均海面水温(全球平均)の平年差の推移
Smolt独自の育種手法”循環型養殖”は高く評価
一般的なサーモン(サクラマスを含む)の養殖は淡水で生まれた魚をある一定の期間海水養殖した後に出荷、もしくは出荷まで淡水でのみ養殖の後に出荷します。
一方、Smoltでは天然の習性と同じように淡水で生まれた稚魚を一定期間海水で育て、再び淡水で育成するという方法で育てています。このプロセスの中でサクラマスの家系に着目し、宮崎のような温暖な気候の中で育つことができる親や、成長が速い親などを選抜、掛け合わせを6世代行い、様々な環境でも育成できる優れたサクラマスの家系の開発に取り組んでいます。国立研究開発法人科学技術振興機構が実施する2021年度「https://www.jst.go.jp/ristex/sdgs-award/index.html」アワードにおいて、「https://www.jst.go.jp/sis/co-creation/sdgs-award/2021/result_2021_riji.html」を受賞しています。この取り組みにより、SDGsにおける「13、気候変動に具体的な対策を」、「14、海の豊かさを守ろう」の達成に貢献が期待されています。

https://youtu.be/usRamE1F4Uk?si=yCncm0ZuAbSwhnER


[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52431/17/52431-17-2cdf11b086558a134100e99b60c69b2f-641x868.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

高温耐性サーモンの品種開発を加速
当社では2019年の創業以来、サーモン養殖に適さないとされてきた温暖な環境である宮崎県で、サクラマスの海面養殖を行ってきました。これまでに九州や四国、本州においても当社の種苗(サーモンの稚魚)の導入実績があり、20度前後の高水温環境の育成実績があります。今後はこれまでに継代した優秀なサクラマス系統と培ってきた選抜技術をコアに、高温耐性サーモンの品種開発を加速させ、水温22度以上の超高水温環境でも育成可能な品種の開発に取り組み、国内の広い地域での実証を目指します。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52431/17/52431-17-c05f334fad9cd95a2de90baccf8324fe-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
事業連携のパートナーを募集
当社ではサーモン養殖に課題を持つ事業者様や、新規事業としてサーモン養殖を検討している事業者様を対象に事業連携パートナーを募集しています。詳しくは当社問い合わせフォームの「業務連携」よりご連絡ください。
https://www.smolt.co.jp/pages/corporate-contact

[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52431/17/52431-17-c51f09aedcb39970b6cbfa1e46de6402-3900x2600.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
水産業の革新に挑むスタートアップ企業「Smolt」
Smoltは、世界でも稀な循環型養殖技術を確立し、その技術と、そこで丁寧に育てられた魚で豊かな食体験を提供するブランドを展開するために2019年に設立したスタートアップ企業です。天然では希少な存在となってしまった日本のサクラマスを、独自の技術を用いて、淡水と海水を経験する過程で環境への耐性を持つ個体を代々選抜し、サクラマスの優れた家系の育種に取り組んでいます。天然のサクラマスは変化の厳しい環境に適応する過程で魚体を大きく、銀色に変化させ、艶やかで美しい姿へと成長します。 Smoltはそのようなサクラマスの挑戦的な生き方を体現し、水産業の革新に挑みます。
株式会社Smolt 会社概要
所在地: 宮崎県宮崎市学園木花台西1丁目1番地
       産学地域連携センター
設立: 2019年4月11日
資本金: 5,376万円
代表者: 代表取締役CEO 上野 賢
事業内容: 水産養殖業、水産に関する技術開発
受賞歴: 2022年11月  Falling Walls Venture 2022(ベルリン開催)ファイナリスト
2019年9月  第3回日本財団マリンテックファイナリスト
2018年11月 第2回宮崎テックプラングランプリ最優秀賞
2017年9月 第1回宮崎大学ビジネスプランコンテスト 宮崎大学長賞

公式ホームページ: https://www.smolt.co.jp/corporate


代表取締役CEO 上野賢プロフィール
1995年 岩手県釜石市生まれ。現在、宮崎大学大学院 農学工学総合研究科博士後期課程在学中。専門は「魚類生理学」。大学在学中の研究でサクラマス養殖に出会う。
研究で生産現場を訪れ、生産者の熱意や現場の課題を感じたことをきっかけにサクラマス養殖の事業化を志す。研究に取り組む傍ら、事業化の可能性を探り大学院在学時にSmoltを設立。宮崎大学としては初の大学生発ベンチャー1号。
大学のシーズを活用し、地域の水産業を豊かに、そして日本の魚食文化をいつまでも残していくためにサステナブルな水産資源の活用を目指す。受賞歴:
・2023年5月
英字雑誌「Forbes ASIA」第8回「30 UNDER 30 ASIA」の「INDUSTRY, MANUFACTURING & ENERGY」部門選出
・2021年11月
STI for SDGsアワードの「科学技術振興機構理事長賞」受賞

[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52431/17/52431-17-55dc531b0fff8ae544d458886657237b-3000x2000.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

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