語学の勉強は認知症予防になりそう 無料レッスンも!「シニアの外国語学習」最新事情

2025年5月17日(土)16時0分 J-CASTニュース

世界で最もダウンロードされているという語学学習アプリ「Duolingo(ドゥオリンゴ)」を提供する「Duolingo」社によると、「新しい学び」として語学を学習しているシニアと学習していないシニアを比較すると、意欲の差が約2倍あるという。

認知症予防には食生活の改善や運動などが知られているが、語学学習も効果があるようだ。

外国語学習は認知的トレーニングに当たる?

世界保健機関(WHO)が2019年1月に発表した「認知機能低下と認知症のリスク低減に向けたガイドライン」によると、日々の運動、禁煙、バランスのよい食事などと並び、「認知的トレーニング」が認知症などのリスク低減に有効だという。外国語の学習はこの認知的トレーニングにあたる。

オンラインの英会話学校などを運営する「QQEnglish」社が2024年8月、シニアの受講者を対象に行ったアンケート調査では、「気持ち的にポジティブになれた」「脳が活性化されると感じた」などという回答が多かったという。

ならば、シニアが英語など外国語を学習するにはどうすればよいか。現在は冒頭に紹介したDuolingoのような語学アプリがある。Duolingoは無料で、英語だけでなく世界の主要な言語を学ぶことができる。

レッスンは1回5分という短時間から選択可能だ。同社は「1回5分の効果的なひとくちサイズのレッスンは、教科書というよりもゲーム感覚で学べるようにデザインされている」と説明している。基本的な質問にオンラインで答え、その場で先生に添削してもらうようなイメージだ。

もちろん、オンラインだけでなく、対面で外国語を学ぶ方法もある。大手英会話スクールの中には「シニア割引」を設けているところもあるようだ。

還暦過ぎの筆者は人工知能(AI)を使ったAI翻訳サービス「DeepL(ディープエル)」を愛用している。英語、ドイツ語など自分が必要とする言語で作文する際、答え合わせに使っている。

英語学習はスポーツに似ている?適度な疲労感がたまらない

昔なら、ネイティブスピーカーの先生に添削してもらわなければいけなかった外国語の作文なども、かなりの精度で翻訳サービスが正しい表現を教えてくれる。

これは外国語の読書にも使える。読んでいて意味がわからない難解な文章も、翻訳サービスが解決してくれる。昔なら辞書と格闘しているところだが、「今は昔」、時代は変わった。

さらに筆者は、英国に住む英国人と毎週金曜日の夜、オンラインで飲み会を開いている。自宅にいながら、ビール片手に英国人と雑談を楽しんでいる。英国は午前中なので、先方はアルコールなしだが、海外とオンラインの飲み会が可能な時代だ。

外国語を読んだり、書いたり、話したりすることは、スポーツに似た感覚があると筆者は感じている。なかなかうまく上達しないが、脳が活性化し、適度な疲労感が心地よい。

いずれにせよ、時間のあるシニアこそ外国語を学習するメリットは大きいだろう。各人ができる方法を選び、実践されてはどうか。

(ジャーナリスト 岩城諒 )

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