世界一美味しい市販の日本酒を決める「SAKE COMPETITION 2024」決審会開催 6・12審査結果発表
2024年5月17日(金)20時44分 オリコン
今年度の審査は、「純米酒部門」「純米吟醸部門」「純米大吟醸部門」「SUPER PREMIUM部門」の全4部門。技術指導者をはじめ、推薦で選出された日本酒の蔵元や有識者で構成された“日本酒業界の精鋭”審査員全22名によって、総出品酒1000点をテイスティングした。
「SAKE COMPETITION 2024」の審査員、福島県酒造組合特別顧問の鈴木賢二氏は、「全体的にレベルが上がっていて、製造・貯蔵・出荷の全てが洗練されていないと上位には入れないと感じました。適度に香味があって、味全体がマイルドなものが多かった印象です」と、出品酒のレベルの高さを評価。
同じく審査員のはせがわ酒店・長谷川浩一氏は、「まだ世に広く知られていないお酒が注目されるというのが、面白い点だと思います」と、本会の開催意義について述べ、日本酒業界については「アメリカやアジアからの注目度は高まっていると感じる一方、ヨーロッパからの認知度はまだまだ低いと感じます。彼らからリスペクトされるような日本酒を作り続けることで、世界中で広く楽しまれているワインのような存在に、日本酒もなっていければと思います」と、今後への期待を語った。
なお、「SAKE COMPETITION 2024」の最終審査結果は、6月12日にザ・ペニンシュラ東京にて発表および表彰式が行われる。
■「SAKE COMPETITIOPN 2024」審査員コメント
【はせがわ酒店代表取締役・長谷川浩一氏】
——「SAKE COMPETITION」を開催することについての意義についてどうお考えですか?
「昨年優勝した『雪の松島(海-KAI- ひとめぼれ純米原酒)』のように、まだ世に広く知られていないお酒が注目されるというのが、面白い点だと思います。今年もそんなお酒が出てくるのかどうか、個人的にも楽しみです」
——日本酒業界の今後について、期待することを教えてください。
「アメリカやアジアからの注目度は高まっていると感じる一方、ヨーロッパからの認知度はまだまだ低いと感じます。彼らからリスペクトされるような日本酒を作り続けることで、世界中で広く楽しまれているワインのような存在に、日本酒もなっていければと思います」
【福島県酒造組合特別顧問・鈴木 賢二氏】
——今回の審査を受けて、日本酒の傾向を教えてください。
「全体的にレベルが上がっていて、製造・貯蔵・出荷の全てが洗練されていないと上位には入れないと感じました。適度に香味があって、味全体がマイルドなものが多かった印象です」
【司牡丹酒造 杜氏・浅野徹氏】
——今回の審査を受けて、全体的な印象を教えてください。
「去年に続いてお米が少し硬いという傾向があり、苦労された蔵が多かったのではという印象です。全体的なレベルは年々上がっていっていると感じます。香りが華やかで、柔らかい味の良いお酒がたくさんあると感じました」