特別防犯支援官 伍代夏子氏 ラジオ番組で“最新”特殊詐欺の手口とその対策
2025年5月20日(火)17時48分 PR TIMES
この度、特別防犯支援官の伍代夏子氏がパーソナリティをつとめるNHKのラジオ番組「ふんわり」にて、増加の一途をたどる特殊詐欺の最新手口と対策について、ジャーナリストの多田氏とともに視聴者に警鐘を鳴らしました。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/46264/241/46264-241-1ce373eddd48f3cff7c1c4242b6265f1-983x720.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■警察をかたる詐欺の巧妙化
現在、特に被害が急増しているのが「警察をかたる詐欺」です。最新の手口では、電話で「マネーロンダリングの容疑がかかっている」などと脅し、その後LINEに誘導。さらにLINEのビデオ通話で制服姿の警察官や警察手帳を確認させ、信頼させる手口が増えています。
「警察をかたる詐欺では、被害者は無実を証明しようと一生懸命になり、全ての個人情報を話してしまうんです。預金額や銀行情報、実家の情報、仕事先まで全て警察だと思って話してしまいます。」と多田氏。
伍代支援官は、「本物の警察がLINEを使って外部の人と捜査情報についてやり取りをすることは絶対にありません。ビデオ通話で逮捕状を見せてくることも絶対にしません!」と強調しました。
その他、実際にあった手口として、「警察専用ダイヤル(電話番号の末尾が0110)を偽装してくる手口に注意してほしい」と注意喚起し、犯人は警察署の本物の電話番号を偽装して表示させる技術を持っているため、表示された番号だけで本物かどうかを判断することは危険だと警告しています。
■SNSを悪用した投資詐欺・ロマンス詐欺対策
SNSを入り口にした投資詐欺も増加しています。手口としては、SNS上に著名人の広告を出し、LINE等に誘導。その後、犯人が作ったLINEグループで「儲かった」という投稿を見せ、偽の投資サイトへ誘導します。
巧妙なのは、最初の少額投資(5万円や10万円程度)では実際に利益を出し、出金も可能にすることで信頼を得る点です。「このサイトは安心だと思わせて、どんどん投資額を引き上げさせ、最終的に出金できなくなる」と多田氏。被害額は1億円を超えるケースもあるといいます。
感情に訴えるロマンス詐欺も進化しています。「紛争地域(ガザ、シリア、以前はアフガニスタン)にいる外国人医師や軍人を装い、『日本に行きたいがお金がない』と送金を求める手口」と多田氏は説明。被害者は恋愛感情から一日に何十通もメールをやり取りするほど親密になり、詐欺であることに気づかなくなると指摘しました。
伍代支援官は「会ったことのない人とお金の話をするのは危険。色恋もお金の話もやめましょう。」と強調しました。
■特殊詐欺から身を守るためのアドバイス
- 怪しい電話はすぐに切る→長く話すのはNG。遠慮せずに電話を切る。
- 個人情報を教えない→特に銀行口座情報や預金額、タンス預金の有無などを聞かれても答えない。
- 警察の正しい行動を知る→警察はLINEで連絡したり、ビデオ通話で逮捕状を見せたりすることは絶対にない。
- SNSでの出会いに注意→会ったことのない人との金銭的なやり取りや投資の誘いには応じない。
- 少額でも怪しいサイトには投資しない→最初は利益が出て出金できても、それはあなたを信頼させるための罠。
- 話し相手になりやすい人は要注意→おしゃべりが好きで反論しない優しい人がターゲットになりやすいため、疑いを持つことが大切。
- 海外からの電話がかかってこないようにする→国際電話でかけてくる詐欺の電話をシャットアウトし、まずは怪しい電話がかかってこないようにすることが大事。
■国際電話の利用休止申請について
国際電話不取扱受付センター(https://www.kokusai-teishi.com/)
電話番号 ▶ 0120-210364(通話料無料)
取扱時間 ▶ オペレータ案内:平日午前9時から午後5時まで
自動音声案内:平日、土日祝24時間
【開催概要】
■催事名:NHKラジオ「ふんわり」
■実施日:2025年5月14日(水)
■出席者:警察庁 特別防犯支援官 伍代夏子氏
ジャーナリスト 多田文明氏