バローグループのアレンザHD、ホームセンター・アントを買収 孫会社化へ

2023年11月5日(日)7時34分 財経新聞

 バローグループ傘下のアレンザホールディングス(HD)は、連結子会社のホームセンターバローがNSAK、ホームセンター・アントの全株式を取得したことを明らかにした。アレンザHDからすると孫会社化したことになり、人口減少や高齢化の進行で小売り業界を取り巻く環境が厳しさを増す中、東海地方の需要を深堀してグループの拡大を目指す。

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 株式譲渡の実行日は11月1日。取得価額は非公表としているが、アレンザHDやホームセンターバローの連結業績に対する影響は軽微とみている。

 ホームセンター・アントは1973年の設立。ホームセンターを愛知県と三重県で計5店舗運営している。NSAKはアントの事業を承継するために2020年に設立された持ち株会社。一方のホームセンターバローは2015年に設立。ホームセンターを岐阜県、愛知県、静岡県、三重県で計34店舗、プロ向け専門店を岐阜県、愛知県、三重県で計5店舗、キャンプギア専門店1店舗を岐阜県で、ペットショップを東京都、神奈川県、埼玉県、栃木県、岐阜県で計23店舗運営している。

 アレンザHDはコロナ禍で消費者の嗜好が変化する中、人口減少や高齢化社会の進行、インターネット通販の台頭などで小売り業界を取り巻く環境が厳しさを増していることから、M&A(企業の合併や買収)で企業としての体力をつけ、シナジー効果を上げようと考えている。

 東海地方のホームセンター業界は店舗を全国展開する大手が相次いで参入し、競争が激しさを増している。バローグループは岐阜県多治見市に本社を置き、地域密着の店舗展開で対抗しようとしているが、競争を勝ち抜くには組織の拡大が必要としている。

財経新聞

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