本多プラスがデザインの力でプラスチックへの先入観を突破する。老舗プラスチック成形メーカー発のプライベートブランドameの逆襲ストーリー

2023年11月13日(月)8時40分 PR TIMES STORY

愛知県新城市に位置する創業77年のプラスチック成形メーカー 本多プラス株式会社が、プラスチックの真の魅力と真の価値を世界に発信するため、2008年よりプライベートブランド「ame」を展開。廃プラという循環型素材使用したハンドメイドプロダクトのameは、宝石のようにキラキラと輝きを解き放つほど美しい。プラスチックは悪という社会の“逆風”の中でも、数々のピンチをチャンスに変えてきた。「プラスチックの美しさ」を一人でも多く消費者に届け、永く愛されるプロダクト作りを続けるブランドameの誕生ストーリーをご紹介。

リサイクルプラスチックで人々に永く愛されるプロダクトを。ハンドメイドブランドameとは

プラスチック成形メーカー発、リサイクルプラスチックの美しさを追求するライフスタイルブランド。プラスチック製品の製造において、不可避的に発生してしまう廃棄プラスチックを集め、分類し、丁寧に粉砕して、改めて溶かし、そして職人の手で新たに形作る。本来は捨てられてしまう材料をリサイクルし、ハンドメイドで新たな命を吹き込み、使い捨てではなく、人々の暮らしの中で永く愛され続けるプラスチック・プロダクトを創り出している。昨今では、自社工場の廃棄プラスチックに限らず、市場の様々な不良品を回収しameと融合したプロダクト作りにも取り組んでいる。

光を浴びて輝く廃プラ。ガラスアーティストとのコラボレーションとアートへのファーストステップ

社長の本多孝充は、3代目としてプラスチックの成形メーカーの社長として引き継いだ。創業者の祖父は、毛筆用のサヤ(キャップ)を作り、2代目の父は修正液のボトルで国内トップシェアを握った。幼少期は、プラスチックはチープで環境に悪いというイメージがあり、あまり好きにはなれなかった。だが、工場の裏に捨てられた廃プラ置き場は、宝石のようにキラキラしておもちゃ箱のように見えた。

今から20年ほど前、東京・表参道のオフィスに近い複合文化施設「スパイラル」で開催されていた美大の卒業展示で、現代ガラス工芸作家、青木美歌さんの繊細なガラスアートの作品を見て感動した。自分もアートにひかれて育ってきたこと、今はプラスチック会社を経営しながら「きれいなもの」を追求していること、想いの丈を青木さんに伝えた。実際に愛知に赴いた青木さんも、キラキラと輝く廃プラの潜在的な美しさに共感し、ガラスアーティストとのコラボレーションが始動することになった。半年以上の準備期間を経て、08年、青木さんと本多プラスは、プラスチックで地球の水の循環を表現した作品展「光の雨 Shining Rain」を西麻布で開催した。

展示会には多くの著名人やアーティストが来場し、大きな反響を呼んだ。ファッションブランドのイッセイミヤケのパリコレクションのアクセサリー制作、有名ミュージシャンのコンサートのステージディスプレーを任されることになった。デザインの先にあるアートの世界に踏み込んだことは、本多プラスにとって大きな機会になった。

青木美歌氏とのコラボレーションにより開催した個展『光の雨 Shining Rain』

ISSEY MIYAKE  店内ディスプレイの制作協力


循環型素材で唯一無二のものづくりを。ハンドメイドブランドameの誕生

アートのものづくりから、プロダクト(商品づくり)へ。アート活動で実現したガラスに負けないプラスチックの美しさ、人々の暮らしを彩るプロダクトとしての品質の追求、この2つの両立に試行錯誤を重ねた。唯一無二の技法を活かし、プラスチックの利点と何度も向き合い、試作を繰り返した。成形技法は本業であるプラスチック容器の成形方法と基本的には同じ。本業である容器の成形ノウハウを詰め込みながら、プロダクトの品質を向上させ、新たなプロダクトを生みだしていった。

最初のコラボレーションから10年、名だたるブランドが立ち並ぶ表参道に満を持してオリジナルショップを展開。ブランド名は、溶けたプラスチックが水飴のように綺麗な「飴」と、地球の水循環を象徴する「雨」の意味を込め「ame」と名付けた。「雨」は、天から降ったあと川となり、海や雲、雪などに形を変え世界を循環する。季節や降り方、時間によって、その名称も表情も変えつづけ、二度と同じ雨に出会うことはできない。ameも同じように、リサイクルプラスチックという循環型素材を使用し、職人の手でひとつひとつハンドメイドで作りあげる唯一無二の技法を確立させた。その独自の技法は従来の金型を使ったプラスチック成形とは異なり、ハンドメイドであることで独創的で自由なものづくりを可能にしている。

永く愛され続けるプラスチック製品を。リサイクル・プラスチックの魅力と、プラスチックの”逆風”

ショップ立上げ当初(10年ほど前)は、一般消費者のプラスチックに対するチープなイメージが根強く、お客様の中には、リサイクルプラスチックだと説明すると「リサイクル品は汚いので欲しくない」と、お店を出て行かれる方もいた。ガラスに負けない美しいプロダクトと認識はしているはずなのに、「プラスチックだから…」という理由で商品の価値を感じてもらえなかった。

ただ一方で、「琥珀のようにキラキラしていて綺麗」と純粋にプロダクトの美しさに共感する声もあった。また、「軽くて割れにくい」、「気兼ねなく使える」「安心して身につけられ」「水洗いができる」「落としてしまっても安心」という、ガラスでは持ち得ないプラスチックならでは魅力に共感するポジティブな反応もあった。

もっともっと、プラスチックの魅力を伝えたい。

リサイクルプラスチックの“美しさ”を追求し、使い捨てではなく、人々の暮らしの中で永く愛され続けるプロダクト作りを目指し続けた。

プラスチックは美しい。脱プラから活プラへ、コラボレーションの拡大と展望

数年前より、「サスティナブル」というワードが一般消費者の間で知れ渡り、身近な商品への環境に対する取組みに注目が集まるようになった。これまでは、リサイクルプラスチックで作っていることをと伝えることも躊躇したが、今までのことが嘘のように、「純粋に綺麗」「リサイクルプラスチックで作られているなんて見えない」「素晴らしい取り組み」と多くの方から共感をいただけるようになった。長年の取り組みが身を結び、ありがたいことに一般消費者だけでなく日本を代表する大手企業からも、「ameとのコラボレーションを企画したい。」とお声がけを頂くようになった。

私たちは、ただ単にエコだから、環境にやさしいから、という理由で活動しているのではない。本多が幼少期に感じた「プラスチックは美しい」という事実を、一人でも多くの人に伝え、証明するために活動している。それは、消費者に手に取ってもらい、価値を感じてもらえて初めて成り立つ。そのために、私たちは人々の心に届く美しいプロダクトを作り続けていきたい。


ameの商品 一例

靄 -MOYA- ティッシュケース 15色 (¥7,480税込)

プラスチックとは思えない重厚感と透明感、そして2つと同じものがない自由な造形はリサイクルという概念を超えて、心を満たし生活に彩りを与えてくれます。水で丸洗いが可能なのでいつまでも清潔に使え、強度も高く、永くお使いいただけるのも魅力です。

ame-カケラ- ピアス・イヤリング 2P (\4,290税込) 3P(\4,400税込)

まるで天然石の様なリサイクルプラスチックのカケラたち。ameの製造工程で偶発的に発生した、不規則で個性的なフォルムの端材をアクセサリーに仕上げました。サイズ、形、全てがひとつとして同じものはない、世界にひとつだけの作品です。

ame青山店

東京都港区北青山3-15-5 Portofino1F 

TEL:03-6450-6700

MAIL:ame-online@hondaplus.co.jp

OPEN:13:00-17:30

定休日:日曜日 

HP:https://ame-re-plastic.jp

Instagram:https://www.instagram.com/ame_by_hondaplus/


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