環境移送ベンチャーイノカ、水の命を未来に紡ぎ、そして水環境の可能性を探求していく、研究・教育施設「アクアトープ0.35」を1月13日に開設

2023年12月6日(水)15時16分 PR TIMES

ネイチャーポジティブに関するオープンイノベーション施設「アクアトープ0.35」を開設。2027年の大規模施設の立ち上げを目指して実証実験を開始

株式会社イノカ(本社 : 東京都文京区、代表取締役CEO : 高倉葉太、以下「イノカ」)は、深刻化する海洋や河川湖沼の水環境課題の解決を目指し、水生生物研究の推進とその価値を広める、研究・教育施設「アクアトープ0.35」をこの度開設します。
イノカは、2030年までに世界での市場規模が約500兆円に達する見込みであるブルーエコノミー(出典1)の拡大を牽引すべく、日本固有の海洋・河川湖沼生物多様性を重要な資源と捉えています。これらの貴重な資源の保全を目指すことはもちろんのこと、医薬品や化学品、化粧品、食料品をはじめとする研究開発での利用を促進することにより、将来的なグローバル競争力の源泉とすることを目指します。

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■ アクアトープ 0.35とは?
アクアトープとは、アクアリスト(水生生物を趣味で飼育されている方々)たちのこだわりが詰まった生態圏(水槽の中に再現された水環境)を集めていく施設です。そして、その生態圏を研究環境として活用し、地球を救う技術開発を行っていきます。また、アクアトープでは、設置している生態圏を多くの方々に見せることで自然環境の価値を伝える教育活動を行います。
アクアトープは、ビオトープの語源であるギリシャ語の「ビオ=命」「トープ=場所」から着想を得て、水棲生物の命が宿る場所、また、そこから水棲生物の命が未来に紡がれて行って欲しいという願いを込めた言葉です。

創業時よりアクアトープの立ち上げを計画しておりましたが、この度、本格的に実証を開始するべくアクアトープ1.0を目指した「アクアトープ0.35」を立ち上げます。

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これまでイノカでは「環境移送技術」を活用し、都心部にて、海や川などの自然の近くでしか行えなかった研究・環境教育を行ってきました。JFEスチール社や資生堂社などの民間企業から、東京大学や関西大学などの研究機関まで、様々な方々とのコラボレーションを多数実現してきております。

しかし弊社ラボはこれまでクローズドとしており、基本的には一般の方が見学いただけない状況でした。また弊社の研究環境に関しても、弊社と共同研究契約を結んだ上での利用がメインとなっておりました。
そこで、この度のオフィス拡大に伴い、これまではクローズドにしていた我々のラボを一部オープンにすることで、アクアトープの立ち上げに向けた実証実験についに踏み出します。
この場所から、日本の豊かな水環境を保全する研究を多数生み出し、また同時に水環境の活用を推進することで、日本が誇る資源を活用したブルーエコノミーの活性化を目指します。


■アクアトープ0.35の概要について
機能
アクアリスト×研究者×企業による民間発の、ネイチャーポジティブをテーマにしたオープンイノベーション施設を目指し、アクアトープ0.35では、主に以下二つの機能を実装して実証実験を開始していきます。
・【将来世代向け】沖縄が東京に?!環境移送された生態圏によって生きた本物のサンゴやマングローブの観察ができる「環境エデュテイメントパーク0.35」
・【ビジネスマン向け】いきものと近い距離にいるからこそ、新たな着想が得られる場「Work in アクアトープ」

環境エデュテイメントパーク0.35に関して
「環境エデュテイメントパーク0.35」では、休日完全予約制で、より多くの方が手軽に楽しみながら生き物や環境について学んでもらえる場を提供します。

<オープン時間>
休日、各日3枠(予定)
第一回:13:00-14:00
第二回:14:00-15:00
第三回:15:00-16:00

<対象年齢>
小学生・中学生・高校生

<料金>
調整中

<お申し込み方法>
特設サイト製作中

<貸切プラン>
企業様の環境研修や、学校の社会科学プログラム等で活用いただけるよう、1日最大3時間滞在可能な貸切プランも検討中。

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Work in アクアトープに関して
様々な方に自然環境に対する興味を持ってもらいたい、ネイチャーポジティブにつながるビジネスについて考える場を提供したいという思いで、アクアトープ0.35では「Work in アクアトープ」と題して、ビジネスマンが平日月額会員制でアクアトープを自由にご利用いただける仕組みを作ります。

<営業時間>
月−金 10:00〜19:00(予定)
<休館日>
土日祝日、年末年始

<サービス・設備>
人工生態圏見放題・電源・Wi-Fi完備、飲食持ち込み可(アルコール不可)

<料金>
月額3.5万円

<対象者>
個人・法人

<お申し込み方法>
以下のフォームより事前申し込みをお願いします。
https://forms.gle/hRPrgZisbBb9Wo2S8

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■アクアトープ0.35プレオープン会
この度12/4には、イノカの仲間を集めた本施設のお披露目会を行いました。
[画像5: https://prtimes.jp/i/47217/46/resize/d47217-46-d923986e8eea419a7442-3.jpg ]


お披露目会では、アクアトープの構想発表、そしてイノカの新たな理念の発表を行いました。イノカの新たな理念に関してはこちらの記事をご覧ください。
https://corp.innoqua.jp/news/egw8nxquv17

[画像6: https://prtimes.jp/i/47217/46/resize/d47217-46-c6d57437a0b08e7482c5-4.jpg ]

そして、アクアトープ0.35を参加者の皆様とともに完成させていきたいという思いから、特別な横断幕を用意し、未来のアクアトープでやりたいこと等を参加者の方に書いていただきました。

[画像7: https://prtimes.jp/i/47217/46/resize/d47217-46-fd13896c412c72573f03-5.jpg ]

アクアトープ0.35の一般公開は1月13日17時となります。

<役員陣のコメント>
◆ 代表取締役CEO 高倉葉太
アクアトープはイノカ社の立ち上げ前より計画していたプロジェクトとなります。創業前の大学院1年生の時、私の友人であり建築を学んでいた二人と、イノカってどういう未来を描くのだろうと夜な夜な語り合って構想したのがこのアクアトーププロジェクトとなります。
そして、その時には具体的な絵が欲しい!ということで、友人にアクアトープの設計を行ってもらい、その絵も描いてもらいました。

もちろん、今回のアクアトープは、この絵に掲げている規模には到底敵いません。

そして、この絵を完成させることがイノカのゴールではありません。
我々は、人と自然が共生する社会の実現を目指して、もっと多くの仲間を巻き込んで、もっと様々な研究開発をしていく必要があるのです。
この絵に描いた規模の施設が作れて、やっとイノカにとっては本当のスタートラインに立てるということになります。

そのため、このアクアトープ0.35立ち上げは「やっとスタート地点を目指すことができる」というタイミングとなります。
より一層の方々とこのアクアトープ0.35で出会えることを楽しみにしています。


◆取締役CAO 増田直記
アクアトープは、私個人が目指す生き物好きがやりたい仕事ができる場所に繋がっていると期待しています。
この新オフィスは、そのアクアトープのプロトタイプであり、今まで駆け出しのベンチャーだから仕方がないと我慢し、見て見ぬふりをしてきた設備や環境がようやく+地点に立てた環境だと感じています。
これにより社員の負担を下げ、より効率的に高品質なサービス提供が可能になると考えています。
とはいえまだまだ改善点や特にお引き合いをいただく中で人材の確保が必要になってくると思います。
いつか生き物や自然に関わり続ける仕事ができるように頑張ります。
そして、私のする仕事が生き物好きやこれから生き物に興味を持ってくれた人たちに広がってくれるといいなと思います。


◆ 取締役COO 竹内四季
私は2020年にイノカに参画して以来、生き物を愛してやまない数多くの人々に出会い、ひとつの確信に辿り着きました。それは「生き物好き」は、”巨人の肩の上に立つ巨人”のごとく、我々ホモ=サピエンスという生物種が地球生態系と共生するための新たな知識体系を生み出せる、大いに可能性を秘めた存在だということです。

アクアトープは、水族館でも、研究機関でもありません。

我々人類が、隣人である他の生物種や生態圏について興味を持ち、理解を深めながら、地球上の生態系の一部としてどうあるべきかをともに深く考え、話し合い、知恵や技術を持ち寄り、人類が進む道を探っていくことができる拠点。そんな場所を、生き物好きの皆さまや、また人類の未来を一緒に考えたい皆さまとともに作っていくことができたら、これほどワクワクすることはありません。


◆取締役CTO / 関西大学 化学生命工学部 教授 上田正人
水環境に関する研究に携わると、それがいかに多様であり、そして物理的、化学的、生物学的パラメータが絶妙なバランスで存在しているかを痛感します。アクアトープは、アクアリストたちの情熱と専門知識が詰まった生態圏の集合体であり、『水環境』の理解を大きく躍進させるものと確信しています。

地球上で「水」はあらゆるところに存在し、明確な境界がなく、繋がっています。ラボを一部オープンにすることで、その「水」と同じように、アクアリスト、大学などの研究機関、民間企業、そして一般の方が繋がり、交わる『場』となることも非常に重要なポイントと考えています。

アクアトープ0.35の立ち上げは、持続可能な環境を実現するための重要な一歩であり、日本の豊かな資源を活用するブルーエコノミーの推進に貢献することを期待しています。また、それは水環境を研究する革新的な取り組みであり、私も一人の研究者として非常に興奮しています。

出典
1: ブルーエコノミー
https://www2.deloitte.com/jp/ja/blog/d-nnovation-perspectives/2022/utilizing-marine-resources.html


◆株式会社イノカ
イノカは「自分たちが好きな自然をみつづける」をフィロソフィーに掲げ、国内有数のサンゴ飼育技術を持つアクアリスト(水棲生物の飼育者)と、東京大学でAI研究を行っていたエンジニアがタッグを組み、2019年に創業したベンチャー企業です。

「人類の選択肢を増やし、人も自然も栄える世界をつくる」をミッションに掲げ、自然を愛し、好奇心に基づいて飼育研究を行う人々の力と、IoT・AI技術を組み合わせることで、任意の生態系を水槽内に再現する『環境移送技術(R)️(※1)』の研究開発を推進しています。2022年2月には世界初となるサンゴの人工産卵実験に成功しました。

当社は、遺伝資源(※2)を含む海洋生物多様性の価値を持続可能にすることを目的として、2022年7月には国内ベンチャー企業としては初の事例となる、「自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures:以下「TNFD」)」のフォーラムメンバーへの参画を公表しております。

※1 環境移送技術(R)︎:天然海水を使わず、水質(30以上の微量元素の溶存濃度)をはじめ、水温・水流・照明環境・微生物を含んだ様々な生物の関係性など、多岐に渡るパラメーターのバランスを取りながら、自社で開発したIoTデバイスを用いて、任意の生態系を水槽内に再現するイノカ独自の技術のこと。2022年、時期をずらしたサンゴの人工産卵に世界で初めて成功。
※2 遺伝資源:生物多様性条約においては「遺伝の機能的な単位を有する植物、動物、微生物、その他に由来する素材のうち、現実の、又は潜在的な価値を持つもの」と定義される。全ての生物は遺伝子を持っており、医薬品開発やバイオテクノロジーの素材として役に立つ可能性がある。
[画像8: https://prtimes.jp/i/47217/46/resize/d47217-46-c4a509e33e4622715717-6.jpg ]


会社名 株式会社イノカ
代表者 代表取締役CEO 高倉 葉太
設立 2019年4月
所在地 東京都文京区後楽2-3-21 住友不動産飯田橋ビル1階
会社HP https://corp.innoqua.jp
アクアトープの個別取材などのお問合せ info@innoqua.jp

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