浅野忠信の魅力さく裂! 『レイブンズ』恋する・怒る・ダメ夫・孤独・尊い姿を切り取る本編映像公開

2025年1月29日(水)10時0分 クランクイン!

浅野忠信が主演するフランス、日本、スペイン、ベルギー合作映画『レイブンズ』より、浅野の様々な表情が切り取られた本編動画5点と、深瀬昌久の名作「鴉」作品写真が解禁された。

 本作は、伝説の写真家・深瀬昌久と妻・洋子の波乱万丈の50年愛を、実話とフィクションを織り交ぜて大胆に描いたダークでシュールなラブストーリー。『イングランド・イズ・マイン モリッシー、はじまりの物語』のマーク・ギルが監督・脚本を務める。

 伝説の写真家・深瀬昌久を演じるのは、ハリウッド製作ドラマ『SHOGUN 将軍』でゴールデングローブ賞助演男優賞(テレビドラマ部門)を受賞し、国際派俳優として全世界が注目する浅野忠信。妻の洋子役に、海外合作映画初挑戦となる瀧内公美。さらに、古舘寛治池松壮亮高岡早紀ら実力派俳優が脇を固める。

 解禁された動画は5点。ドキドキの初デート「恋する浅野忠信」、父(古館)と殴り合いの親子喧嘩を繰り広げる「怒る浅野忠信」、泥酔し妻洋子(瀧内)にキレられる「ダメ夫な浅野忠信」、洋子に去られ傷心の旅路の「寂しげな浅野忠信」、名作「鴉」を撮った瞬間の「尊い浅野忠信」と、浅野の様々な表情が切り取られた動画となっている。

 1963年、初々しい初デート。洋子(瀧内)の笑顔が、ドキドキの深瀬(浅野)の緊張を解く。深瀬「とてもきれいだ」。洋子「もちろんよ」。深瀬「他の娘(こ)たちと全然違う」。洋子「みんなと同じがいい人なんている?」。

 父・助造(古舘)と親子喧嘩。深瀬「俺を見ろ。酔っぱらいで負け犬だ。この家の伝統だろ」。助造は深瀬に猛進し、思い切り顔を殴る。深瀬は不意の攻撃に助造の顔を殴り返す。全員が慄く。誰よりも深瀬が慄く。深瀬は自分のしたことが解る。助造は深瀬を見る。眼は怒りで満ちている。

 泥酔の深瀬。「帰ってきてくれて嬉しい」「やめてよ、これがあたしを殺す」。アパートはカオス状態。ウイスキーやビールの空瓶などが居間に溢れている。深瀬は居間の真ん中にある椅子で気を失っている。髪はベタベタで髭のところどころに吐瀉物が付着している。深瀬は洋子の写真を撮る。洋子はカメラを深瀬の手から奪い取る。洋子「こいつが私を殺すの」。

 洋子に去られ傷心の旅。港で寂寥感を抱く深瀬。

 名作「鴉」誕生の瞬間。フェリー、3人の少女が立っている。1人の子の長い髪が強風に舞い上がる。彼女の髪の動きは黒い鳥の羽のようだ。深瀬は近づいていきカメラを持つ。ファインダーから少女をフレームにとらえる。

 あわせて解禁された深瀬昌久作品は「鴉」2点。記憶に残る名作である本シリーズは、深瀬が妻との別離を起因とした悲しみに暮れながら故郷に向かった旅を出発点とし、1976年から1986年にかけて撮影された。北海道の海岸沿いの景色を背景に、深瀬はどこか寂寥の気配を漂わせる鴉の群れを幽玄な写真に収めている。

 映画『レイブンズ』は、3月28日より全国公開。

※浅野忠信、深瀬昌久アーカイブスディレクター:トモ・コスガのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■浅野忠信

——ギル監督について。

 とても優しい方でした。僕だけではなくて、スタッフみんなに対して尊敬の念を持って接してくれていたので、とてもやりやすかったです。役のことだけでなく、全然関係ない音楽の話や日本、イギリスのこと、いろんなことを話しました。僕もちょっと英語もまだままならないことがありますが、それでも諦めずにずっと話しかけてくれた、そういう中で監督の深瀬に対する思いを汲み取ることができたので、本当に役にとってものすごく大きいことでした。

 他の国の人と仕事をするときに、言語がわからない中で、僕のやっていることがちゃんと通じた、これは勝ちだなと思うんです。ありがたいことに、監督がその都度感じてくれて、そのことを僕にも話をしてくれていたので、そういう意味では、本当に手応えがありました。

——深瀬父子の関係について。

 やはり父からの影響は大きかったように思いました。父とは違う自分を見つける中で父に認められることも望んで結局はとても大きな支えになっていたように思いました。

■トモ・コスガ(深瀬昌久アーカイブスディレクター)

深瀬昌久の作品「鴉」は、オリジナル版写真集の発刊から30余年が経った現在、写真史における決定的な作品群のひとつに数えられると同時に、写真集の分野においても最高峰と評されている。しかし賞賛の数々と時の経過によって覆い隠され、置き去りになっていることがある。それは、深瀬がなぜ鴉というモチーフに執着したのか、という根本的な疑問を説明づける興味深い事実の断片だ。

この鴉というモチーフは、彼が生涯を通して耐え続けた実存的苦悩と寂寥を反映したものであるというだけでなく、芸術の名の下において鴉に自身を重ね合わせることで寂寥を増幅させ、果てには狂気に満ちた芸術的表現へと陥らせるものであった。1992年、深瀬は行きつけのバーの階段から転落する。この後遺症によって自らの意識を彷徨わせることとなり、医学的に見ても孤立した状態を以後20年間にわたって続けた。深瀬は自らが手にしたカメラによって囚われた1羽の鴉となり、その最も代表的な写真集の表紙に宿ることで不滅の存在となったのだ。

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