いつもの<慎吾ちゃん>とは違うーー。47歳で死を迎えた寺山修司さんを47歳の香取慎吾さんが熱演。「寺山修司役ではあるけど、香取慎吾な気も」

2024年2月9日(金)12時30分 婦人公論.jp


舞台「テラヤマキャバレー」舞台あいさつより(以下撮影:田中景子)

舞台「テラヤマキャバレー」の公開ゲネプロ前舞台挨拶が2024年2月8日、都内の日生劇場で開催。主演を務める香取慎吾さんをはじめ、成河さん、伊礼彼方さん、村川絵梨さん、平間壮一さん、宝塚歌劇団の凪七瑠海さん、脚本の池田亮さん、演出のデヴィッド・ルヴォーさんらが登壇されました。開幕を前に、香取さんの本作にかける意気込みとはーー(撮影:田中景子)

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難しさを感じて


寺山修司さんは没後40年を迎えた今もなお、愛され続ける劇作家です。

本作はその寺山さんが、47歳で死を迎える目前に何を思い、何を表現したのか、がそのテーマに。生と死が交錯するキャバレーを舞台に、寺山さんの詞による昭和の名曲を織り交ぜた音楽劇で紡いでいきます。

いつもの慎吾ちゃんとはちょっと違うーー。

寺山修司役を演じる香取さんは、舞台衣装姿で報道陣に前に立つと神妙な面持ちで語り始めました。

「寺山修司さんは、名前を知っていたけど詳しくは知らなかった。この作品をやることになって、いろんなことを教わり、役を育てていく中で、難しさを感じていました」

続けて香取さん。

「でも、その先にあるのは生きていて感じる難しさ、苦しさ。自分も生きていて感じることだった。寺山修司役ではあるけど、香取慎吾な気もします。とっても不思議な感じ。稽古中に誕生日を迎え、寺山修司が亡くなった47歳になり、奇妙な縁も感じています」

「本当に毎日やるんですよ」


1月4日からスタートした舞台稽古は「本当に毎日やるんですよ。びっくり(笑)」と素直に吐露する場面も。

「時間がきっちりしているので、いい生活になりました」と話し、会場を沸かせました。

稽古中には演出のルヴォーさんから「君はシャイなのかい?」と問われた場面もあったそうです。


舞台「テラヤマキャバレー」舞台あいさつより

「お芝居をする役者として共演者とワイワイ会話を弾ませる時間が苦手で…。いままでそういう時間を作らないでやってきた。でも『シャイなのかい?』と言われて、『シャイじゃない、必死です』と答えた。そう答えて、自分でもいままで必死だったんだって」と新たな気づきも。

役者・香取慎吾


毎日の稽古の積み重ねで「いつも本番ギリギリまで台本を持っていたけど、今回はいままでよりは早く台本を持たずに演じられました」と胸を張った香取さん。


舞台「テラヤマキャバレー」舞台あいさつより

初めてタッグを組んだルヴォーさんは“役者・香取慎吾”についてこう話しました。


舞台「テラヤマキャバレー」舞台あいさつより

「彼には恵まれた才能がある。観客と一体になれることだ。物語を語り部として素晴らしいと思う。最初に見たときはマジカルな魔法の世界だった。慎吾さんと物語を作る作業は全て楽しかった」と絶賛。


舞台「テラヤマキャバレー」舞台あいさつより

「稽古の途中、誕生日を迎えて寺山修司さんが亡くなった年齢になったのは本当に不思議だ」。

この作品にエッセンスを加えられるように


また、凪七瑠海さんは宝塚歌劇団以外の作品に出演するのが本作で初になります。


舞台「テラヤマキャバレー」舞台あいさつより

「すべてが新鮮で刺激的で衝撃的だった。共演者さんからたくさんのことを勉強させていただいている。座長である香取さんやみなさんに追いつけるよう必死でした」

「この作品にエッセンスを加えられるように頑張って参りたい」

と凪七さんは意気込みを語りました。

エンターテイメントの楽しさを感じてほしい


舞台挨拶の最後に

「稽古の中でこの世界がだんだんと好きになっていった。とっても楽しくここまでこられた。日常では味わえないショー、エンターテイメントの楽しさを感じてほしいです」


舞台「テラヤマキャバレー」舞台あいさつより

と呼びかけた香取さん。

本作は2月9日から29日まで東京・日生劇場、3月5日から10日まで大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演されます。

また、劇中で歌う楽曲「質問」が2月16日より配信されることも決まりました。

婦人公論.jp

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