「動画って何見てますか?」昔の洋楽PV、好きな芸能人の配信、化粧の仕方…大人女性のパソコン・スマホ活用度…読者の「リアルな声」を大調査

2024年2月13日(火)12時29分 婦人公論.jp


(写真提供:photo AC)

創刊以来、《女性の生き方研究》を積み重ねてきた『婦人公論』。この連載では、読者のみなさんへのアンケートを通して、今を生きる女性たちの本音にせまります。今回は10月より始まったデジタルサービス「婦人公論ff倶楽部」に関連して、日頃スマホやパソコンをどう使っているのかを調査。生活への浸透具合はいかに?たくさんお寄せいただいた回答をもとに、前・後篇の2回にわたってお届けします。今回は前篇です。

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「どんな用途で使っている?」「1日どのぐらい?」よりつづく

【回答者数】130人 【平均年齢】61・09歳
【回答者の内訳】60代…63人/70代…34人/50代…15人/80代…9人/40代以下…6名/90代…3人

Q. デジタル機器を用いて次のことをした経験がありますか?(複数回答可)



Q. デジタル機器を用いて次のことをした経験がありますか?(複数回答可)

Q. よく見ている動画は?


●ゲーム関連イベント、俳優さんや声優さんのチャンネルなど(52歳・パート/パソコン、スマホ)

●当時は見られなかった1980年代の洋楽プロモーションビデオ(52歳・パート/パソコン、スマホ、タブレット)

●プロ野球(55歳・その他/パソコン)

●趣味のかぎ針編みの編み方、昔のドラマやアニメ(60歳・専業主婦/パソコン)

●《片付け系》と《投資系》(60歳・公務員/スマホ)

●落語。古今亭志ん朝が大好きで毎日観る(61歳・パート/パソコン、スマホ)

●韓国語の先生によるソウルからの配信(63歳・年金受給者/スマホ)

林真理子さんのユーチューブチャンネル「マリコ書房」(63歳・公務員/スマホ)

●ゲートボール全国大会(65歳・年金受給者/スマホ)

●孫のゆぅくんとじぃじ(ユーチューブの「見るまえに跳べ」)(65歳・パート/パソコン、スマホ)

郷ひろみ(66歳・年金受給者/スマホ)

●化粧の仕方(69歳・専業主婦/スマホ)

●バレエのレッスン( 72 歳・パート/パソコン)

坂東玉三郎のトークや歌舞伎の解説(75歳・専業主婦/スマホ)

●ベトナムのシングルマザーの動画。若い彼女たちは、とにかくたくましい(76歳・パート/タブレット)

●コーラスの課題曲など(78歳・年金受給者/スマホ)

●好きなタレントのユーチューブ(80歳・年金受給者/スマホ)

●「めだかの兄妹」の振付動画を見て、大正琴の発表会で踊った(81歳・専業主婦、年金受給者/スマホ)

●可愛い猫もちまる君(ユーチューブの「もちまる日記」)、料理の仕方(92歳・年金受給者/タブレット)

『婦人公論』名物企画に見るデジタル《最初の一歩》



96年8月号「婦人公論井戸端会議’96」でアンチ・パソコン派として孤軍奮闘の田原さんも、最後には「やっぱり今から覚えないとダメかな」

かつて『婦人公論』に「井戸端会議」という、時事的話題について議論する座談会がありました。そのなかで「コンピューター」は複数回、とりあげられています

やる、やらないの分かれ道は?


「井戸端会議」では1960年代の電脳社会到来から、職場へのパソコン導入、インターネットの楽しみ方、さらにはネット依存症まで、技術の進歩とともにさまざまなテーマを取り上げてきました。いま読み返してみると、記事の内容もさることながら、論客それぞれの新技術への向き合い方に個性が感じられ、興味深いものが。

たとえば、82(昭和57)年4月号の「OAはOL人生をどう変える」では、司会の田原総一朗さん(当時48歳)が「OAという言葉があると、ぼくなんかまずひっかかる。ぼくらとはまったく異質なもので、イヤなものだという拒絶反応がある」と発言しています。

田原さんはその14年後、同じく「機械オンチでもパソコンはできる」(96〔平成8〕年8月号)で「パソコンは4台目」と言って出席者を驚かせるも、「使うのは僕ではなく女房(笑)」。デジタルとは距離を置く姿勢を堅持しています。

一方、好対照なのがこの回のゲストの俵万智さん(当時33歳)。「5、6年前からワープロを使い始めたんですが、インターネットもやってみたいと思い、去年パソコンを買い」、パソコン通信でフォーラムを主宰、参加者と情報交換や連句を楽しんでいて、当時としては最先端のユーザーです。

田原さんと共に司会を務める石井苗子さん(当時42歳)に至っては18歳からパソコンを使い、「ほとんど玩具」という域。

少し意外なのは、98(平成10)年3月22日号の「インターネット裏の愉しみ」で司会の糸井重里さん(当時50歳)が、「僕はコンピュータに触ったことがなかったんです。それが去年の11月10日の僕の誕生日に、何かしたいなあというので、秋葉原に行って自分用のパソコンを買いまして」と話していること。

デジタル初心者だった糸井さんですが、同年6月にウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を立ち上げます。その「ほぼ日」は現在、日本有数のページビューを誇るサイトに。「何かしたいなあ」からの糸井さんの行動力に改めて驚かされます。

次回は「デジタル機器を使ってよかったこと、困ったこと」についての回答をご紹介します。お楽しみに!

婦人公論.jp

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