『仮面ライダーギーツ』集大成に、簡秀吉「“感”無量です」 杢代和人「最後の最後まで…」

2024年2月20日(火)14時16分 マイナビニュース

特撮テレビドラマ『仮面ライダーギーツ』の「その後」が描かれるVシネクスト『仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング』(3月8日公開)の完成披露舞台挨拶が19日、東京・新宿バルト9で開催され、『仮面ライダーギーツ』の主要キャスト(簡秀吉、杢代和人、佐藤瑠雅、星乃夢奈、並木彩華)と映画ゲスト(萩谷慧悟、松永有紗、碓井将大)、坂本浩一監督がステージに登場。テレビシリーズ最終回を経て、ふたたび仮面ライダーたちの命をかけた戦いが繰り広げられる本作の見どころや撮影裏話を、つめかけた大勢のファンたちの前で披露した。
○■Vシネクスト『仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング』完成披露舞台挨拶を実施
『仮面ライダーギーツ』は2022年9月から2023年8月まで、テレビ朝日系で放送された特撮テレビドラマ。ただひとり勝ち残った者だけが「世界を思いどおりに創り変える力」を得られるゲーム「デザイアグランプリ」にエントリーした個性的な「仮面ライダー」たちが、それぞれの叶えたい「願い」のために激しくぶつかりあうストーリーが展開された。今回のVシネクスト『仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング』では、かつてデザイアグランプリの「敵」とされた怪物ジャマトの「変異種」が出現。この変異種は、やがて破壊神ゴッドジャマトとなり、世界を破滅に導くのだという。かつてない脅威が迫る中、ギーツ、バッファ、タイクーン、ナーゴが再結集。仮面ライダーとして最大の戦いへ向かっていく。
上映終了後、ステージに仮面ライダーギーツ/浮世英寿を演じる簡秀吉、仮面ライダーバッファ/吾妻道長役の杢代和人、仮面ライダータイクーン/桜井景和を演じる佐藤瑠雅、仮面ライダーナーゴ/鞍馬祢音役の星乃夢奈、未来人ベロバを演じる並木彩華、ジャマトに怯えるあまり拳銃を撃ってしまった警官を演じる萩谷慧悟(7ORDER)、清春との間に子どもを授かるクイーンジャマト/葉月役の松永有紗、葉月を愛し平和な暮らしを願っていた清春を演じる碓井将大、そして本作のメガホンを取った坂本浩一監督がかけつけた。
○■映画の見どころは?
つめかけたファンからの大きな拍手と歓声を受けた簡は「ありがとうございます! 嬉しい限りです。簡秀吉だけに、“感”無量です(笑)」と絶好調のフレーズを交えて感謝の言葉を述べ、たくさんの人に映画を楽しんでもらいたいと意欲を示した。
本作はテレビとは一味違うハードで重いストーリーに、刺激的なバイオレンス風味のカットなどを織り交ぜたアダルティな作風。佐藤は「坂本監督の作品なので、今回はどんな激しいアクションにチャレンジできるかなと、ワクワクしていました」と語り、自身の優れた身体能力を活かしたシーンがあると期待していたことを明かした。これを受けて坂本監督は「景和はいつも、こんな動きをやりたいとアピールしてくるので、こっちも楽しくなっちゃって、どんどんやってもらいました。カッコよかったよね、景和」と、佐藤の要望に応えてどんどんアクションのレベルを上げていったと嬉しそうな表情を見せつつ語った。
テレビシリーズで道長=バッファと愛憎渦巻く関係にあったベロバが、今回華麗なる復活を果たす。並木は「台本を読んで“ゾクゾクするわあ”と思いました(笑)」とベロバらしい言葉で印象を述べ「ふだんの“ニチアサ(日曜朝)”にないダークな雰囲気やセリフなど、いつもの『ギーツ』とは違うと感じました。でもベロバという役を一番知っているのは私なので、いい意味で、いつもどおり演じようと気合いが入りました」と、役に対する愛着をうかがわせつつ「見どころは、バッファの強化フォームです!」と本作で見られるバッファの新しい姿「仮面ライダーバッファ プロージョンレイジ」の“登場の経緯”について期待してほしいと語った。この言葉を聞いた杢代は「嬉しい!」と素直な感謝を並木に示していた。
星乃が「今回の映画では、私(祢音)と景和と沙羅さんと、ずっと一緒にいましたね」と隣の佐藤や景和の姉・沙羅役の志田音々と行動を共にするシーンが多かったことについて話すと、すかさず佐藤が「台本を読んでいて、この2人(景和と祢音)つきあってるんじゃないかな? って思った」と持論を展開。それを聞いた星乃が「やめて! それは景和の勝手な考えだから。祢音ちゃんはつきあいたくないです。王子様をさがしているんですから!」と佐藤(景和)の考えをパーフェクトに否定し、笑顔を見せた。
杢代は「今回は(ギーツとバッファの)ダブル主演で、道長がドラマの鍵を握る存在となっています。僕の活躍をぜひ劇場で観ていただきたいです。強化フォームになるときの道長の“叫び”もポイントなので、楽しんでほしい」と、映画での道長の重要性を強調し、バッファ プロージョンレイジの活躍シーンを見どころに挙げた。
萩谷は「ネタバレになるから、ここでは『警官』と名乗ってくださいと言われましたけど、普通の警官の役でこういった場所には立たないと思うんですよね(笑)」と、警官でありながら実は……という、映画の中で意外な動きを見せるキャラクターであることを匂わせた。萩谷は5年前、舞台『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝- (2019年)でアイム/仮面ライダープロト鎧武に「変身」した経験があり、今度は映像作品で仮面ライダーシリーズに関わることができたこと、そして映画の中でもひときわ重要な存在であることについて「自分なりの正義を貫いた役柄。楽しかったです」と満足そうに語った。
松永は「今でも兄が大人向け変身ベルト(CSM)を集めているくらい仮面ライダーが好きで、その影響で私もずっとヒーローに憧れて育ちました。この作品に出演して“こっち側”に入ることができたんだと感慨深いです」と、特撮ヒーロージャンルに初参加できた喜びを示した。「春樹(演:正垣湊都)」という男の子の母親を演じることについては「母親役は初めてで、少し怖い部分がありましたけれど、湊都くんがとても素敵で可愛くて、接しているうちに自然と『ぜったいこの子を守らなきゃ』という気持ちにさせてくれました。この現場で私の『母性』が開花しました(笑)」と語り、初挑戦となる母親役を体当たりで演じられた喜びを表した。
碓井は「(松永と2人で)パン屋をやっているシーンが楽しかった」と語り、松永と顔を見合わせニッコリほほえんだ後「僕は『炎神戦隊ゴーオンジャー』(2008年)でゴーオングリーン/城範人を演じていたころ、ピザ屋のバイトをやっていました(笑)」と、16年前の特撮ヒーロー時代を連想させる役柄について楽しそうに語った。また「僕が出演していた『ゴーオンジャー』には、仮面ライダーでもスーパー戦隊でもヒーローに『変身』していた人がいるんです」と、ゴーオンゴールド/須塔大翔を演じた徳山秀典が『仮面ライダーカブト』(2006年)で矢車想/仮面ライダーザビー/仮面ライダーキックホッパーを演じていたことに触れつつ「今回のお話をいただいたとき、僕も仮面ライダーに変身できるかなと期待していたのですが、資料を貰ったとき最初のところに『撃たれる』と書いてあり、何かの間違いかと思いました(笑)」と話して、今回は変身する役でなかったことを残念に思いながらも「坂本監督、ぜひよろしくお願いします!」と、今度は別な作品でヒーローに変身したいという意欲を示した。
○■『ギーツ』の集大成「みなさんの心にずっと残り続けることができれば」
1年以上にわたり繰り広げられてきた『仮面ライダーギーツ』の物語も、本作でいよいよファイナルとなった。『ギーツ』の集大成というべき本作に出演した感想を問われた並木は「こんなに長く演じてきたキャラクターはベロバが初めて。どうやったら一番よいものをお届けできるかを考えながら、いつもどおり頼れる(共演者の)みなさんと一緒に、リラックスしながら撮影に臨みました」と、信頼のおける共演者に囲まれて、のびのびと演技ができたことを明かした。
星乃は「『ギーツ』の集大成ということで、祢音ちゃんとしてはいつもどおりの可愛さと明るさを意識しながら、ぶれずに最後まで演じることを心掛けました」と、テレビシリーズの1年間で華麗なる成長を遂げ、意志の強さを感じさせるナーゴ/祢音の魅力をあますところなく表現した作品ができたと語って、さわやかな笑顔を見せた。
また映画では、迫りくるジャマト軍団を相手に、祢音が激しいアクションで立ち向かっていく場面もあるという。星乃は「スカートをはいたお嬢様なりの立ち回りをこなしました。でも、この人(佐藤)のアクションが上手すぎて、景和の次に私のアクションを見せるのはほんとうにイヤです(笑)」と抜群のアクロバットアクションを披露する佐藤と比べられるのを嫌がっていたが、坂本監督は星乃のアクションについて「やるたびに、どんどん上手くなっていったね」と優しく微笑みながら、動きのよさについて太鼓判を押していた。
佐藤は「映画では、この1年間で成長した景和と、いつまでも変わらない部分を残す景和の、両方をお届けできたと思います。僕自身、楽しく演じられました」と、景和のさまざまな面を見せることのできる映画だったことを明かし、ファンの大きな歓声を浴びて嬉しそうに微笑んだ。
杢代は「テレビシリーズの撮影が始まったときはわからないことばかりでしたが、1年を経て、ちょっとずつ『ここをもっと、こうしていこう』といった向上心が自分の中で生まれていきました。映画では現場の雰囲気が明るくて、撮影していてずっと楽しかったですね。僕、坂本監督のことが大好きなので、最後の『仮面ライダーギーツ』を監督と一緒に作ることができて、嬉しかったです。最高でした!」と自分を含めたキャスト全員の成長を実感しながら坂本監督への強い信頼を示すと、坂本監督からも「僕も好きですよ!」と明るい返事が来て、杢代を大いに喜ばせた。
簡は「この映画は、テレビ最終回が終わってすぐ後の撮影で、キャスト・スタッフ共に猛暑の中で気合いを入れて作った作品でした。でも僕はひとりでいるシーンが多くて(笑)」と、ギーツⅨに変身する「浮世英寿」と、映画だけの新しいスタイル「ドゥームズギーツ」になる白い「エース」との2役をこなす苦労を打ち明けながらも「とても楽しい夏でした!」と、『仮面ライダーギーツ』の最終エピソードを創造できた喜びと達成感を表した。
最後にマイクを手にした杢代は「今回のVシネクストは、観ていただいた方から『ギーツは最後の最後まで面白かったよ』と言ってもらえる作品になったと思います。これから公開される映画を存分に楽しんでください。そしてこれからも『仮面ライダーギーツ』という作品を好きでいてください!」とファンの方々に呼びかけ、映画も含めて『ギーツ』を末永く愛してほしいと願いを込めて挨拶した。
簡は「こうして、キャストのみんなと一緒にステージに立てるのは、あと数回? 2回くらいかな?」と、気心の知れた仲間たちと舞台挨拶ができるのもあとわずかであることに寂しさを示しつつ「今回の映画が、みなさんの心にずっと残り続けることができればいいなと思います」と、作品の出来栄えについての確かな手ごたえと、『ギーツ』ファンへの感謝の思いを伝えた。
さらに簡は「ぜひ、みなさんTTFC(東映特撮ファンクラブ)に加入していただいて、『仮面ライダーギーツ』を何回も繰り返し観てほしい!」と、過去作品から最新作の見逃し配信まで東映特撮の膨大なエピソード群を視聴することのできるTTFCをいきなりアピールし始めて、すぐさま杢代や佐藤から交互にツッコミを入れられ、タジタジになりながらもさわやかに挨拶を終えた。
Vシネクスト『仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング』は2024年3月8日より、全国劇場にて期間限定上映開始。7月24日にはBlu-ray&DVDが東映ビデオより発売される。
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(C)2022 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

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