定年夫が妻に離婚を切り出されたら…。夫の退職金をどう使う?山田洋次×石井ふく子の7年ぶりタッグ、定年夫に小日向文世
2025年3月13日(木)17時30分 婦人公論.jp
父・平山幸之助(左)の離婚騒動に心を痛める長男の平山和夫(高橋海人) (C)TBS 以下すべて
山田洋次×石井ふく子 ドラマ特別企画『わが家は楽し』が今夜9時放送されます。
夫婦とは何か、家族とは何か——。
長年「家族」をテーマに数々の名作を撮り続けた映画界の巨匠・山田洋次とホームドラマのレジェンド・石井ふく子がタッグを組み今の家族を、夫婦の絆を、笑いと涙と哀愁をもって描きます。
『男はつらいよ』シリーズなど、数々の名作を手掛けてきた巨匠・山田洋次が、作・脚本を担当。そして"家族"を描くことにこだわり、『渡る世間は鬼ばかり』など数々のホームドラマを製作してきた石井ふく子がプロデュースを手掛けます。山田・石井の両氏がテレビドラマで脚本とプロデューサーを担当するのは、2018年のドラマ『あにいもうと』以来。約7年ぶりのこと。
主役・平山幸之助を演じるのは小日向文世。意外にも「本格的ホームドラマでお父さん役を演じるのは初めて。平山の妻・史枝を演じるのは戸田恵子。長男で大学生の和夫は高橋海人、長女の遥は桜井ユキが演じます。さらに和夫の彼女である吉岡美鈴には山田杏奈、遥の夫である濱口雄太にはえなりかずきをキャスティング。他にも注目のキャストが登場予定です。
平山家一同
〈あらすじ〉
仕事一筋だった主人公・平山幸之助(小日向文世)は、長年勤めた会社を定年退職。妻の史枝(戸田恵子)とともに穏やかな余生を送ることを楽しみにしていた。
しかし、専業主婦である史枝には、実は「ブックカフェを開業したい」という密かな夢があった。史枝は、幸之助の退職金を使ってカフェを始めたいと考えていたが、幸之助はこれに猛反対。史枝は何とか幸之助を説得しようと試みるも、まったく聞く耳を持たない。これがきっかけで家族たちを巻き込む離婚問題にまで発展してしまう…。
無事定年を迎える幸之助だったが…
この事態に、同居する長男で大学生の和夫(高橋海人)は、自分の将来について悩みながらも、両親の離婚話にどう関わるべきか戸惑い、彼女の吉岡美鈴(山田杏奈)にも相談する。
だが、そんな美鈴には和夫の知らない過去があった。また、長女で税理士をしている濱口遥(桜井ユキ)は、結婚して実家を離れているが、この騒動に心を痛め、夫の雄太(えなりかずき)とともに両親の関係を修復させるべく働きかける。
そして、家族たちが幸之助と史枝の行く末を心配する中、予期せぬ出来事が発生する……。
嫁いではいるものの、両親の離婚騒動が心配な濱口遥(桜井ユキ)は、夫の濱口雄太(えなりかずき)に相談する
今回のドラマ制作にあたり、石井ふく子氏は以下のコメントを発表しています。
<プロデューサー・石井ふく子>
今の時代、テレビで家族の問題を真正面から描いたドラマが少なくなってきたなと思います。でも、「家族」という存在はすごく大事なんだということを常に感じています。
そして、長年タッグを組んできた山田洋次さんとは数年前からそのことを話してきて、山田さんも同じお気持ちでいたので、今回も山田さんの脚本で作り上げたいなと思いました。
家庭の中では時にいざこざが起きて、腹が立つこともあるかもしれないけれど、それでも一緒に生活できることはとてもすごいことで、実は一番自分の生活に合っていて、それが「家族」なのだということ。いろんな問題があるけれども、最終的には「家族は楽しいんだ」ということを伝えたく、本作を作りました。
長年連れ添った夫婦の行きつく先は…
家族という存在には良いところも悪いところもあるけれど、家族を通して気づくことはたくさんあると思っています。本作の中で繰り広げられる家族同士のいざこざや心の通い合いを通して、自分は正しいと思ってやっていたことが実は他からは全然違う風に捉えられていたり、血の繋がっている家族でも考え方は人それぞれあるということ。相手の気持ちは聞いてみないと分からないということに気づくきっかけになればうれしいなと思います。
ベテラン2人が率いる製作体制、そして個性的なキャストがそろったドラマ『わが家は楽し』。放送は3月13日(木)よる9:00からです。
〈キャスト〉
平山幸之助…小日向文世
平山史枝…戸田恵子
平山和夫…高橋海人(高ははしごだか)
濱口遥…桜井ユキ
吉岡美鈴…山田杏奈
濱口雄太…えなりかずき
加代…YOU
平山富子…岩崎加根子
カンナ…キムラ緑子
ハイヤー運転手…角野卓造
家具屋のナベさん…井上 順
菓子屋の金ちゃん…村田雄浩
中村部長…丹羽貞仁
女子社員…福留光帆
信用金庫・近藤…北山雅康
タクシー運転手…生島勇輝
ナナ…増留優梨愛
ミモザ女主人…三田佳子
関連記事(外部サイト)
- 石井ふく子、96歳現役プロデューサーの健康法。85歳でお肉を食べるようになり、月に一度の病院詣で。「長年の習慣を変えたのは、ずっと仕事をしたいから」
- 山田洋次×吉永小百合「年配の女性だって愛や性に悩んで当然」「アクティブでいるのが好きで、今は太極拳に興味あり」
- 日曜劇場『御上先生』第9話。「助けて」富永からの電話。「御上ならわかる」と言われ、現場に向かった御上と次元が目にしたのは…〈ネタバレあり〉
- 多部未華子主演『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』専業主婦×働くママ×育休中パパ「家事」をユーモラスに描いたポスタービジュアル公開
- 阿部寛主演日曜劇場『キャスター』JBNアナウンサー・小池奈美役に元宝塚月組のトップスター月城かなとの出演が決定!