原田知世、『生きとし生けるもの』で渡辺謙の“初恋の人”役 杉野遥亮・満島ひかりらも出演

2024年3月21日(木)18時0分 マイナビニュース

俳優の妻夫木聡渡辺謙が主演を務める、テレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル『生きとし生けるもの』(5月6日20:00〜)の追加キャストが21日、明らかになった。
今回公開されたのは、人生に悩む内科医・佐倉陸(妻夫木)と余命宣告を受けている男・成瀬翔(渡辺)の旅に関わるキャスト情報。
成瀬の初恋の人・中野百合役に原田知世、陸が務める病院の研修医・吉岡薫を杉野遥亮、陸の良き理解者である看護師・菅田陽子を大政絢が演じる。さらに、佐倉の上司で外科部長・小宮滝人役に田中哲司、そして、成瀬が離婚した際に妻に引き取られ、長い間ずっと顔を合わせていない娘・幸田ちひろ役で満島ひかりが出演する。
コメントは以下の通り。
○■原田知世
命の時間の有限性に気づいた時、心に湧いてくる「生」のエネルギー。これまで見えてなかった、目の前にある景色の美しさや、人の温もり、ありがたみ。自分のためだけでなく、大切なだれかのために生きてみようと思う心。脚本を読みながら涙が止まりませんでした。陸と成瀬の旅。人生の中で、こんなに温かくて濃くて忘れられない時を過ごせたら本当に幸せだと思います。撮影現場には、いつも自然で穏やかな妻夫木聡さんと渡辺謙さんがいて、廣木監督やスタッフのみなさんと過ごした時間はとても柔らかくて心地のよいものでした。談笑しながら、すっとそのままお芝居に入っていかれるお二人の姿が心に残っています。陸と成瀬と同じように信頼と絆で繋がっていらしたのですね。素敵なお2人とご一緒できて幸せでした。作品の完成が待ち遠しいです。
○■杉野遥亮
尊敬する先輩方と一緒に作品をつくる一員になれる事、とても光栄で嬉しいことだと思いました。美しくて芸術的な脚本に、「よっしゃ、気を引き締めなくては」と思いました。終わった今でも、贅沢な時間で素敵な組だったなと思います。妻夫木さんは、今回お会いするのが初めてだったので、コミュニケーションを取りたくて、いきなりホテルの部屋に伺ったのですが優しく受け止めて下さいました。すごく嬉しかったです。あと、会話をしていて楽しかったです! 渡辺謙さんは、大きく包み込んでくれるようなあたたかさで、自信をくれました。現場で監督やスタッフの皆さんとディスカッションしている姿や佇まいがかっこよかったです! この作品の現場を体感した自分と、作品の中で研修医の立場から沢山の大事な事を見てきた吉岡がリンクしたのではないかと思っています。『生きとし生けるもの』誰かに深く届いて誰かの希望になりますように。
○■大政絢
脚本を読み終わった後涙が流れました。緩和ケアについて、私自身、詳しく知らなかったんですが、このドラマを通して、言葉だけじゃない心の通じ合い方、向き合い方を知りました。そして、優しさだけではないそれぞれの登場人物の人間性にとても心惹かれました。妻夫木聡さん、渡辺謙さん、お二人ともとても優しく、柔らかく穏やかな雰囲気で撮影が進んでいました。お芝居の面でも「こうした方がリアルかもね」と声を掛けてくださったりと、感謝しています。私も視聴者の皆さんと同じ目線で、お二人が病院から出た後の旅のシーンが台本を読んだ時から楽しみで仕方がありません。
○■田中哲司
この題材は丁寧に扱うべき内容であり、それを廣木監督が撮るという安心感と信頼感があったので参加しました。廣木監督は以前の現場でものすごく粘っていて「映画の人だな」と感じていたので、その感触をもう一度味わいたかったこともあります。今回の現場でわかったことは、監督は決め込まずにその場の役者の良いところを引き出してくださるということです。妻夫木君とは20代の時に共演した以来だったので再会が楽しみでした。何十年ぶりに会っても気さくさ何一つ変わってない。違和感なくその場で向き合えることがすごく嬉しかったです。撮影の初めの頃に、妻夫木君が台詞をイン前に全部覚えると聞いて、これは見習わなきゃな! と焦りました。次の作品からはそうしようと思っていますが……なかなかできないですね……(笑) 難しいテーマなので、明確に届いて欲しい言葉は見つからないです。視聴者の方がどう感じてもらえるのか委ねたいと思います。きっと何かを感じずには、考えずにはいられないと思います。
(C)テレビ東京
【編集部MEMO】
『生きとし生けるもの』は、北川悦吏子脚本によるオリジナルドラマ。佐倉陸(妻夫木聡)はかつてたぐいまれなる才能を持った外科医だったが、あるときからメスを握れなくなった内科医。入院患者と向き合う日々が続く中で、余命宣告されたがん患者である成瀬翔(渡辺謙)の担当医になる。繰り返される手術と抗がん剤治療にうんざりした成瀬は陸に「殺してくれよ」と言い、陸はあっさりと「いいですよ」と応じるが、「その前に、やりたいことはありませんか」と2人で病院を抜け出し、バイクで旅に出る。キャンプをしたり、生まれた街へ行ったり、初恋の人に会ったり。成瀬はたびたび体調を崩すが、主治医である陸がついているから安心だった。しかし、陸は密かに「ある薬」を持っていたのだった。人生最後の旅を通して「人は何のために生きるのか」を模索するロードムービー。

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