元日向坂46丹生明里「フラガール」で舞台単独初主演「私だからこそお見せできるフラガールを」
2025年4月1日(火)10時45分 モデルプレス
「フラガール - dance for smile ‒ 」メインビジュアル(提供写真)
◆丹生明里主演舞台「フラガール- dance for smile ‒」
本作は、第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞や第80回キネマ旬報ベストテン第1位など、数々の映画賞を受賞し、日本映画史に名を刻む名作として高く評価されている映画『フラガール』(2006年公開)の舞台化作品。家族や町の反対を乗り越え、「常磐ハワイアンセンター」という新しい光に向かって進んでいく少女たちの姿は、今なお多くの人々の心を揺さぶり続けている。これまで何度も舞台化されるたび大きな感動を呼んできた舞台『フラガール』が、2025年春、フレッシュなキャストを迎えて待望の再演を果たす。
物語の舞台は昭和40年の福島県いわき市。エネルギー革命によって炭鉱の町が衰退していく中、未来を切り開くためフラダンサーを目指す少女たちの奮闘を、笑いと涙、感動とともに描く。
フラガールのリーダー・谷川紀美子役には、日向坂46を卒業し舞台単独初主演となる丹生。家族の反対を押し切ってフラダンサーを目指す少女の強さと揺れる心を、持ち前の真っ直ぐな魅力で演じる。「躍りが好きでライブが大好きな私だからこそお見せできるフラガールを皆様にお届けしたいと思います」とコメントを寄せた。都会から来た元ダンサーでフラガールたちの指導役・平山まどか役には、Netflixドラマ『極悪女王』ではジャガー横田役を演じ、その確かな演技力が話題になった映梨那。過去に傷を抱えながらも少女たちに全力で向き合っていく姿を熱演する。
さらに、紀美子の親友・木村早苗役には中村里帆、シングルマザーでフラガールを目指す初子役には木崎ゆりあ(※「崎」は正式には「たつさき」)が出演。舞台版オリジナルキャラクター・和美役には菅原りこが加わり、新たな風を吹き込む。紀美子の兄・洋二朗役には細貝圭、ハワイアンセンター設立を推進する労務課長・吉本紀夫役には神尾佑、そして「炭鉱の娘は炭鉱を支えるもの」と信じる母・千代役に有森也実が決定。実力派キャスト陣が脇を固め、物語に深みを与える。
また、総合演出には「トレンディドラマの生みの親」と称される河毛俊作氏、構成・演出には現代エンタメ演劇を牽引する岡村俊一氏がタッグを組む。新たなキャストと実力派スタッフが集結し、日本映画史に刻まれた感動の物語、少女たちの笑顔が未来を照らす新しい『フラガール』の物語が再び幕を開ける。(modelpress編集部)
◆丹生明里コメント
これまでは日向坂というグループの中での自分を生きてきました。これからは1人で歩いていかなければならないという決意と不安が、主人公の紀美子の気持ちと重なって、演じることが楽しみです。躍りが好きでライブが大好きな私だからこそお見せできるフラガールを皆様にお届けしたいと思います。
◆ストーリー
昭和40年、福島県いわき市。かつて炭鉱の町として栄えたこの地に生まれ育った谷川紀美子(丹生明里)。父を亡くし、母と兄と共に慎ましく暮らす高校生だ。紀美子にとって炭鉱の仕事は、家族の生計を支えるためには避けて通れないものだった。しかし、時代は急速に変わりつつあった。石炭から石油へ。エネルギー革命の波は炭鉱の未来を奪い、町全体が暗い影に包まれる中、新たな町おこし事業として「常磐ハワイアンセンター」の建設が発表される。温泉を活かしたリゾート施設を作り、目玉はフラダンスのショー。「なにがハワイだ!」「炭鉱町にフラダンスなんて、冗談じゃない!」町の大人たちが一斉に反対する中、紀美子の親友・木村早苗(中村里帆)は「泥まみれの暮らしから抜け出すチャンスだ」と紀美子を誘い、ダンサー募集に応募する。最初は戸惑いながらも、紀美子の胸にはまだ見ぬ未来への希望が芽生え始める。だが、町の女の子たちの反応は冷たかった。「裸踊りさせるつもりか?」と、偏見や噂に振り回され、多くの応募者が辞退していく。炭鉱の娘たちに、本当にフラダンスなど踊れるのか̶̶̶̶不安とプレッシャーが少女たちを襲う。
そんな田舎町に、ハワイアンセンターの企画部長・吉本紀夫(神尾佑)がかつて都会で名を馳せた元SKDのダンサー、平山まどか(映梨那)を連れてくる。サングラス越しに田舎の娘たちを見下すような態度に、紀美子たちは反発するが、彼女のダンスの美しさ、そして本物のプロの技術に圧倒される。「この人についていけば、本当に踊れるようになるかもしれない」。
少女たちは希望と憧れを胸に、まどかの厳しいレッスンに飛び込んでいく。残ったのは紀美子、早苗、そして炭鉱で事務員として働きながら、子供を育てるシングルマザー初子(木崎ゆりあ)や、フラダンスには懐疑的だったが、仲間たちの変化を見て関心を持ち始める和美(菅原りこ)たち。しかし、炭鉱の労働組合は激しく反対。町を守ろうとする兄・谷川洋二朗(細貝圭)、伝統的な価値観を持ち「炭鉱の娘は炭鉱を支えるもの」と信じる母・谷川千代(有森也実)も、紀美子の夢を激しく否定する。それでも、紀美子は逃げなかった。何度も涙を流しながらも、仲間と共に踊り続けることで、少しずつ自分の道を切り開いていく。「私はフラガールになる!」少女たちの強い決意が、町全体を少しずつ変えていく。夢を諦めなかった少女たちの姿は、昭和を生きた彼女たちから、今を生きる私たちへのエールとなる。
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