田中美久、インティマシー・コーディネーターから演技のアドバイスも「その大胆さはすごいなと驚きました」

2025年4月10日(木)18時0分 マイナビニュース


ABEMAのオリジナルドラマ『死ぬほど愛して』(毎週木曜23:00〜 全8話)で、小泉彩葉役を演じる田中美久にインタビュー。前編では、同作の撮影裏話や、インティマシー・コーディネーターと話し合ったことなどについて話を聞いた。
成宮寛貴片桐仁ら共演者に支えられた現場
——成宮寛貴さんの俳優復帰作としても注目を集める『死ぬほど愛して』。同作への出演が決まったときの感想を教えてください。
かなりの挑戦作だなと思いましたし、成宮さんが俳優復帰されるということも衝撃的でした!
——同じく衝撃的でした! これは観ないといけないと思って、ドラマを観始めたら、田中さん演じる彩葉にも引き込まれました。
ありがとうございます。うれしいです。
——お金をゆすったり、人の家庭を壊そうとしたり、とんでもない女性ですが、彩葉がそんな人になってしまった背景も描かれていて、いろいろと考えさせられたというか。
そうですね。だからこそ、憎しみが生まれて、憎しみの顔ができる。台本を読みながら、彩葉の抱えているものを落とし込んで、頑張って演じていたんですけど、お芝居はやっぱり難しいなと思います。毎回、どの現場もそうですが、共演者の方やスタッフの方に支えていただいているから、できていることだなと改めて実感しました。
——共演者の方に支えられたというのは?
今回の現場だと、(片桐)仁さんは特にそうなんですけど、楽屋とかでたくさんお話して仲良くなると、お芝居する現場に入ったときに「ここってどうしたらいいと思いますか?」と相談したり、意見を言いやすくなったりするんですよね。私が結構、人見知りということもあって、事前にコミュニケーションをとって、お芝居をするときに話し合える環境はありがたいなと思いました。
成宮さんとは色っぽいベッドシーンがあったんですけど、「こっちから見えたほうがキレイですよね」というふうに、お互いがキレイに見えて、画的にいいかということを全員で相談し合って。いい現場だなと思いつつ、自分は慣れない部分が多かったので、その部分は女性陣と一緒に頑張りました。
○成宮寛貴演じる真人との対峙シーンは「涙が止まらなくて」
——成宮さんとの共演シーンでいうと、第3話で成宮さん演じる真人と彩葉が対峙する場面は、すさまじいエネルギーを感じました。
今の自分の精一杯はこれだなと思いながらやってましたね。
——視聴者としては十分すごいシーンだったのですが、悔しさがあった?
悔しさといいますか……もっとできたかなと思うんですけど、あれ以上やったら自分が壊れちゃうなと。あのシーンの撮影の時は、ずっと涙が止まらなくて。恐怖で嫌だと思っているときは、お芝居なんですけど、お芝居じゃない。ケガしないようにスタッフさんが注意してくれていたし、自分でも気をつけようと思っていたにもかかわらず、手を少し切ってしまっていたんですよね。そのくらい暴れてたんだなと思って。役に入りすぎちゃって、自分がケガしていることにも気づきませんでした。
——迫真の演技でした。
良かったです。あとは、どうやったらかわいく見えるかも関係なく、もうどこからでも撮ってくださいという気持ちでした。アイドルのときは、下から撮るのはNGにしてほしい! と思うときもあったんですけど(笑)。でも、今はNGないですね。
○インティマシー・コーディネーターと話し合ったこと
——インティマシー・コーディネーターの方とは、どんなお話をされたんですか?
最初に、やりたくないことや心配なことがあるかを丁寧に聞いていただいて。これはちょっと……と思うところがあれば、それはなくしてもいいと。でも、自分もいい作品にしたいと思っているのに、そうすることで監督さんの撮りたい画と噛み合わなくなったら、どうすればいいんだろうという話をしたときに、演技のアドバイスもいただきました。
息遣いが分からないと私が言ったら、「マラソンはしたことありますか?」と聞かれて。「中学生の時にしたことあります」と話したら、「マラソンで走ったあとって、息が乱れるでしょう? そんな感じで息の表現をするといいですよ」と教えていただいたんです。マラソンで息遣いを表現するという、その大胆さはすごいなと驚きました。
——演技のアドバイスもいただけるんですね。それは心強いです。
「こっちのほうが背中のラインがキレイに見える」と、猫背に気をつけて、カメラを意識した姿勢も教えていただきました。実際にやってみると、映像で確認した時に全く違っていて! カメラマンさんにも相談させていただきながら、成宮さんと一緒に頑張りました。
(C)AbemaTV,Inc.
■プロフィール
田中美久
2001年9月12日生まれ、熊本県熊本市出身。2013年、11歳の時にアイドルグループのHKT48に3期生として加入。2023年12月29日、グループを卒業。卒業後は俳優業を中心に活躍している。主な出演作は、映画『#真相をお話しします』(25)、ドラマ『シンデレラ・コンプレックス』(24・MBS)、『夫の家庭を壊すまで』(24・テレビ東京系)、『3年C組は不倫してます。』(24・日本テレビ系)、『おむすび』(24・NHK総合)など。

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