BPO、24年度の視聴者意見が過去20年で最多 フジテレビ問題、兵庫県知事選などに多数

2025年4月18日(金)6時0分 マイナビニュース


2024年度(24年4月〜25年3月)に放送倫理・番組向上機構(BPO)に寄せられた視聴者・聴取者意見の総数が、過去20年で最多だったことが明らかになった。4月11日に開催されたBPO放送倫理検証委員会で報告された。
昨年12月から、中居正広氏と女性とのトラブルをめぐる一連の問題に関する意見が多く寄せられた。当初は「MCをしている番組は打ち切りにすべき」「実態を調査して再発防止策を立ててほしい」と中居氏に関する意見が占めていたが、1月に入ると、「自社の不祥事は記者会見の生中継をしない一方で、ニュース番組では防犯カメラの映像等を使い軽犯罪やマナー違反程度のことで一般人を度々叩く姿勢はおかしい」「社員からトラブルの報告を受けた後のフジテレビの対応の不味さが問題の本質であるということを分かっていないのではないか」「個人情報保護を理由に明確な回答を避け責任回避や問題先送りに終始した印象を受けた」など、フジテレビがクローズドで記者会見を行ったことに批判が集中した。
一方で、オープンに行われた記者会見についても、「ネット上のテレビに関する憶測の真偽が分かると共に、ネットニュースを出しているメディアがどのような記者によって構成されているかが分かる良い機会だった」といった意見が寄せられた。
ほかにも、昨年11月には兵庫県知事選に関する意見が続出。「斎藤知事の問題をテレビ各局が報道していたが、インターネットによってウソだと分かった」「選挙期間中、テレビで選挙の報道があまりされていないことが選挙結果を左右した。SNSを利用する人と、テレビなど既存メディアを利用する人の間で、格差が生まれたのではないか」など、関連する意見は11月で約540件に上った。
なお、4月の委員会では、千葉県知事選投開票日の前日に放送した報道番組について「候補者の1人に不利な内容の放送をしている」などとする意見が多数寄せられたことを報告。また、生放送のスタジオ番組で、半裸の男性出演者が女性出演者を追いかけまわしたことについて「女性が人権無視され、セクハラを受けても笑って対応する社会ではいけない。女性タレントにも適切な労働環境が提供されるべきだ」などと批判する意見が多数あったことが報告され、委員が議論を行った。

マイナビニュース

「兵庫県知事選」をもっと詳しく

「兵庫県知事選」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ