宝塚 111期生39人が初舞台 千隼悠「清く正しく美しくの教えを胸に」

2025年4月19日(土)16時39分 スポーツニッポン

 宝塚歌劇団星組トップスター、礼真琴(れい・まこと)のサヨナラ公演「阿修羅城の瞳/エスペラント!」が19日、兵庫・宝塚大劇場で開幕し今春入団した111期生39人が初舞台を踏んだ。

 本公演開演前に緑の袴姿新入団生がズラリと居並び、首席入団の千隼悠(ちはや・ゆう)が「私たちは111期生はこの星組公演より栄えある宝塚歌劇団の舞台に立たせて頂く事となりました」などと口火を切って口上。「清く正しく美しくの教えを胸に日々、精進シテ参りたいと思います」と誓い、全員で団歌を披露した。

 「エスペラント!」では白を基調に5組の組カラーをパステル調に配した衣装に身を包み約4分40秒のラインダンスを披露。ソロでタップダンスを踏む礼が、首席・千隼の手を取ってステージに誘い111期生がタップのリズムを受け継いでラインダンスへ…という異例の演出で、去りゆくトップから直接、新たな時代を紡ぐ入団生へとバトンを渡すシーンに客席も引き込まれた。

 前日の舞台げいこ後、取材に応じた千隼は「かなり緊張しました」と声を弾ませ「今回の公演でご卒業される礼真琴さんが歩んで来られた宝塚人生、舞台に対する思いを受け継ぐ…と心を込めてこれからも踊らせていただきます」と結んだ。さらに「大好きな宝塚で踊れる1日1日を大切に頑張っていきたい」と日々の精進を誓った。 初舞台のラインダンスがタップダンスという珍しさに、瑠希友杏(るき・ゆあん)は「練習ではなかなか39人全員でタップの音がそろわなかったり、苦戦した部分もあったのですが、今では皆が同じ方向に向かってタップダンスできていると思います」とにっこり。自分が座り続けてきた客席を舞台から初めて見て「幸せな思いと、今度は自分がお客さまに幸せを与える立場になるんだ、と言う実感がわきました」と責任感を漂わせた。

 娘役の絢花澪(あやはな・みお)は「ライトを浴びて皆さまに拍手を頂き、プロの舞台人になったんだなと実感しました。111期生39名全員で羽ばたきます」と誓っていた。この日は直前に、湖響ゆう姫(こきょう・ゆうひ)、遥花なな(はるか・なな)、夏渚稀(なつなぎ・まれ)の3人がケガのためラインダンスを部分休演。復帰は未定となっている。公演は6月1日まで。

スポーツニッポン

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