【叡王戦】藤井聡太叡王 タイトル戦16連勝でストップ 大山15世名人に並べず 伊藤七段と1勝1敗

2024年4月21日(日)5時0分 スポーツニッポン

 藤井聡太叡王(21)=王将など8冠=が挑戦者に伊藤匠七段(21)を迎える第9期叡王戦5番勝負第2局は20日、石川県加賀市「アパリゾート佳水郷」で指され、先手の伊藤が87手で勝利した。藤井は1勝1敗のタイとし、昨秋以来のタイトル戦連勝も16でストップ。大山康晴15世名人の歴代最多17に62年ぶりに並ぶことはできなかった。

 「それ自体は仕方のないことです」。終局後、藤井は苦笑いで胸中を明かした。

 長く課題として挙げる「後手番でどう戦うか」。昨年度46勝8敗の勝率・852はタイトル戦続きで挙げた勝率1位賞にして歴代2位の好成績。後手番でも22勝7敗の・759を残したが不満だった。公式戦438局目で初めて3三金型早繰り銀の変化球を投じた。

 「3三金型の(自陣の)薄さが出る展開になった。もう少し違う勝負手も掘り下げるべきだった」。形勢不利の中盤、飛車斬りの勝負手を反省した。23、24日には先勝した名人戦第2局、5月2日には叡王戦第3局が控える。「本局は形勢判断の甘いところが出た」。重要対局が続く8冠は足元を見つめた。

 ≪藤井を泣かせた男、伊藤待望1勝≫伊藤は対藤井戦の初勝利を13局目にして挙げた。11敗1持将棋の末に刻んだ1勝。昨秋竜王戦、今年2月からの棋王戦でも1勝もできなかったが、ついに一矢報いた。「勝てていなかったので一つ結果が出たことは良かった」。小学3年の全国大会で勝ち、負けた藤井が大泣きしたことから「藤井を泣かせた男」の異名がついた同学年は最後まで笑みを見せなかった。昼食では、対局場となったアパホテルの元谷芙美子社長がオススメする「アパ社長カレー」を注文しネット上で話題になった。

スポーツニッポン

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