長濱ねる、今後のキャリアに「悩んでいる真っ最中」 桐谷健太からの“胸に刺さった”言葉とは

2025年4月25日(金)18時0分 マイナビニュース


20年間消息不明だった謎の男が、夢をなくした若者たちとともに腐った巨大権力を叩きのめす姿を描いたABCテレビ・テレビ朝日系ドラマ『いつか、ヒーロー』。数々の大ヒット社会派ドラマを生み出してきたヒットメーカーの林宏司氏が脚本を手掛ける。
児童養護施設の元職員で、ある事情から20年間消息不明だった今作の主人公・赤山誠司を演じる桐谷健太と、赤山の教え子の1人で“バディ”的存在の樋口ゆかりを演じる長濱ねるにインタビュー。約1年ぶりに再びバディとして共演を果たした2人が、“20年”をキーワードに自身の20年前を振り返ったほか、約20歳上の桐谷が、長濱に人生の先輩としてのアドバイスを送った。
○1年ぶりの再共演「心強い」
——フジテレビ系ドラマ『院内警察』(24)以来、約1年ぶりの再共演になります。
桐谷:こんなに早く共演できるとは思っていなかったです。しかも今回はでんでんさんも同じ作品でご一緒していましたし、きっと息はぴったりだと思いますが、独特のちぐはぐ感も出していけたらおもしろいのかなと思っています。
長濱:前回はバディというか、桐谷さんに私がついて行くという関係性だったのですが、今回は関係値も少し変わっていて、私自身も今までにやったことのないような役柄でもあるので、そういった意味でも挑戦的な作品で、また桐谷さんとご一緒できることは本当に心強いです。今回のお話を伺ったときにも「桐谷さんの胸をお借りして、ドンッと飛び込みたい」と思いました!
桐谷:長い期間、共演しない方もいたりするなかで、1年でまた作品を一緒にやれることはなかなかないですし、嬉しいです!
——お互いに自分自身はこう変化・成長しました! と報告したい部分はありますか?
長濱:作品に参加するということが今よりもさらに経験が少なかったので、前回はあまり自分の役割をきちんと果たせなかったのではないかと感じていて、自分に何ができるのか、座長の居心地を良くするにはどうしたらいいのかに頭が回らず、自分のことでいっぱいいっぱいでした。
なので、今回は自分のことを精一杯やりつつ、もっと現場やチームのことを広い目で見られるようにしたい、と思えるようになりました!
桐谷:そこを考えられるだけで、もう十分だと思うよ! 自分のことでいうと、さらに力が抜けてきました。力が抜けてくるのと比例して、どんどんこの仕事が楽しくなってきている感覚がありますね。おそらく“桐谷健太”という人生は一度きりなので、思い切りやれたらと思っています。
○自身とも重なったという林宏司氏が描いた20代・30代が生きる姿
——今回は林さんの脚本で、かなり骨太な作品になっています。改めてになりますが、脚本を読んでどのように感じましたか?
桐谷:まず1話の時点で20年の時が経つという……すごい作品が来たなと。自分にとって節目の作品となる感覚もありますし、まるごと全力でぶつからないと太刀打ちできないなと思わせられる脚本です。それぞれのキャラクターも個性的なので、演じる役者さんの演じ方のよっても変わってくるだろうし、非常に楽しみです!
長濱:ドキドキ……大丈夫かな(笑)?
桐谷:思い切りやったら大丈夫だよ!
長濱:20代後半から30歳が生きる姿を繊細に丁寧に描いてくださっていて、私はとても今っぽいと感じました。「人生において大事件が起きたわけではなく、そのときを一生懸命に生きているのですが、どこかずっと悲壮感があって誰に助けを求めていいかもわからない」、「1人が好きだけど、1人ぼっちは嫌」。そういったバランスがすごく今の自分とも重なったので、同世代の方に届く作品にできたらいいなと思いました。
——今回、それぞれの役を演じるうえで意識されていることはありますか?
桐谷:意識というよりは、前準備やそれに伴った知識がとても必要な役だと思います。そして現場で子供たちと向き合ったときに出るものは、台本を読んだときに出るものとは違うので、そこも大切にしています。赤山は今時では珍しいくらい情熱的で、子どもたちにとってはおせっかいで暑苦しい男なんですが、今の時代においては一周まわってとてもかっこいい男だなと思います。クールさやスマートさが評価されがちですが、赤山には真逆のダサかっこよさを感じているので、狙ったり計算するよりもその瞬間その場所でまっすぐな本物のエネルギーが出たらと感じています。
長濱:ゆかりは優等生で誰に対しても明るく気丈に振る舞っているのですが、落ち込むこともあれば他人の愚痴を言うこともあって。人間誰しもいろんな顔があるので、裏や表ではなくどの顔も“ゆかり”であるということを忘れずに演じたいと思っています。
○桐谷25歳・長濱6歳 20年前を振り返る
——今回の作品では、“20年”という時間が1つのキーワードにもなっていると思いますが、お二人の現在の姿は20年前に想像できていましたか?
桐谷:20年前って……?
長濱:6歳(笑)。小学1年生くらいですね(笑)。
桐谷:6歳!? そのときからこの世界でやりたいという思いはあったの?
長濱:全くありませんでした。五島列島という長崎の島に住んでいたので、兄のあとを追って、魚釣りをしたり、木に登ったり……(笑)。とにかく「お兄ちゃんみたいになりたい!」とわんぱくに過ごしていました。そう考えると20年はとてつもなく長い時間ですね!
桐谷:(五島列島出身と聞いて)そうやったね! 20年前は25歳。
長濱:私とほぼ同い年くらいだ!
桐谷:そうか! 25歳はもうこの仕事はしていましたが、僕はあまり先のことを考えないんですよ……(笑)。1日1日を楽しみながら一生懸命やっていたら、きょう想像する未来より、明日想像する未来の方がいいかもしれないし、あまり決めてないんです。
でも、5歳の頃からこの仕事をやりたかったので、そういう意味ではこうやって連続ドラマの主演をやらせていただけているのはとてもありがたいことですし、描いていたうちの1つではありました。
——長濱さんもおっしゃっていたように約20歳差のお二人ですが、長濱さんより20年先を生きている桐谷さんから、長濱さんにアドバイスはありますか?
長濱:聞きたい!
桐谷:20歳差ってびっくりしますよね(笑)。 いろんなことがあって楽しいと思いますよ。ねるちゃんもいろいろ経験してきて、いま女優さんとして活躍していて、ここからさらに磨きがかかっていくでしょうしね。
そして、いろんな人の意見を聞きながら、ねるちゃんの思う自分の好きなことやっていてほしいなと思います。それがいちばん間違いないんじゃないかなと思うし、ぼんやりでいいから、なりたい方向・光り輝く方向に焦点を当てていれば、いろんなおもしろいことが起きると思います。
ねるちゃんは作品にとても真摯に向き合う方ですし、そういう部分は変わらず、肩の力が抜けてきたりして変化していくと思うので、ねるちゃんのこれからが僕も楽しみです!
長濱:大先輩からそんな風に言っていただき嬉しいです! 20代半ばでここから30代になっていく時期なので、自分のキャリアややっていることに対して自信がなくなったり、これで合っているのかなと思ったり……いろんな声を聞いて「自分はどの声を信じて歩いていけばいいのか」と悩んでいる真っ最中でもあるので、桐谷さんがおっしゃってくださった「自分の声を聞いていく」というのは、胸に刺さりました。
■桐谷健太
1980年2月4日生まれ、大阪府出身。2002年のテレビドラマ『九龍で会いましょう』でデビュー。主な出演作として、映画『クローズZERO』シリーズ(07、09)、『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(16)、『彼らが本気で編むときは、』(17)、『火花』(17)、『ビジランテ』(17)、『ラーゲリより愛を込めて』(22)、『アナログ』(23)、『知らないカノジョ』(25)など、ドラマは『インフォーマ』(23)、『院内警察』(24)、『Qrosの女 スクープという名の狂気』(24)など。現在放送中のABCテレビ・テレビ朝日系ドラマ『いつか、ヒーロー』(毎週日曜22:15〜23:09)で主演を務める。
■長濱ねる
1998年9月4日生まれ。長崎県出身。趣味は「読書」「音楽鑑賞」「旅」。2015年にけやき坂46(現 日向坂46)に加入し、芸能活動を始めたのち欅坂46のメンバーとしてデビュー。2019年にグループを卒業し、ソロ活動を開始。主な出演作にドラマ『ウソ婚』(23)、『院内警察』(24)、『若草物語-恋する姉妹と恋せぬ私-』(24)、『アンサンブル』(25)など。現在放送中のABCテレビ・テレビ朝日系ドラマ『いつか、ヒーロー』(毎週日曜22:15〜23:09)に、樋口ゆかり役で出演中。

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