辰巳ゆうと「凄く背中を押された」 3月にドジャース―カブスを生観戦し大谷の本塁打目撃
2025年5月8日(木)19時13分 スポーツニッポン
演歌歌手の辰巳ゆうと(27)が8日、東京・浅草公会堂でコンサートを行った。
デビュー曲「下町純情」やデビュー5年記念シングル「雪月花」のほか、美空ひばりさんの「柔」や細川たかし(74)の「望郷じょんがら」など名曲をカバー。本編の17曲を演歌のみで構成し、約1000人のファンに渾身(こんしん)の演歌を届けた。
オープニングでは、五木ひろし(77)からもらったという着流しを身にまとい登場した。辰巳の体格に合わせて五木がサイズを調整してくれたといい「五木先輩から頂いた衣装を着させてもらって歌うので気が引き締まる」。「まだまだですけど」と前置きした上で「少しでも若手の演歌界の中で託されたのかなという、そういった責任感や重みを感じます」と話した。
1月29日に発売した最新曲「運命の夏」をはじめ、近年はポップス作品も発売。演歌とポップスの“二刀流”として活躍している。3月19日に東京ドームで行われたドジャース—カブス戦を生観戦し、ド軍の大谷翔平(30)の本塁打を目撃。「大谷選手ほど大きいことをやっているわけではないけど」と謙遜したが「演歌とポップスの二刀流で活動しているので、そういった意味では凄く背中を押された」と刺激を受けた様子だ。今後の演歌界を背負うホープとして「演歌の魅力をもっと海外の方にも知ってもらいたい」と意気込みを語った。
“二刀流”として幅広く活躍しているが、それでも演歌歌手として、演歌への強いこだわりがある。「演歌を聞いて育ってきて、演歌歌手になりたいと思ってデビューしたので、心の奥には常に(自身が)演歌歌手であるという気持ちが大きい。演歌の心は、自分の心の中で凄いメラメラと燃えている」と熱い思いを口にした。
演歌に特化したコンサートを開催するのは、2月に行った大阪・新歌舞伎座公演が初めてで「皆さまにも演歌の魅力を感じてもらえる良い機会だと思っている」と話す。ゆくゆくは世界進出をもくろむ辰巳は「大阪、東京だけでなく、たくさんの皆さんに演歌の魅力をお届けできるように続けていきたいなと思ってます」と来年以降の展望を語った。