勉強になります!「これがフィッシャーの将棋ですか」リーダー・広瀬章人九段の圧巻勝負術に後輩棋士が惚れ惚れ/将棋・ABEMAトーナメント2024

2024年5月12日(日)12時0分 ABEMA TIMES

 上位数%にいるトップ棋士にとっては、冴えていれば持ち時間の短さなど、まるで関係ないのかもしれない。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」エントリートーナメントの模様が5月4日に放送された。記念すべき今大会の開幕戦、第1局にはチーム渡辺から山崎隆之八段(43)が登場すると、チーム広瀬はリーダー広瀬章人九段(37)自ら出場。考慮時間の短さを感じさせない絶品の指し回しに、後輩たちが「これがフィッシャーの将棋ですか」と惚れ惚れする一幕があった。

【映像】試合を振り返るチーム広瀬

 広瀬九段はタイトル2期の実績があり、竜王戦1組・順位戦A級の実力者。過去のABEMAトーナメントでも高勝率を誇り、フィッシャールールへの高い適正を見せている。チームに勢いをつけようと第1局から登場すると、曲者・山崎八段と相掛かりに。先後同型で進んだ序盤から、少しずつペースを握ると中盤を過ぎたあたりでは、ABEMAの将棋ソフト「SHOGI AI」では勝率70%超え。80手を過ぎたあたりでは90%と、勝勢に近づいていた。

 勝機を掴んだら離さないのがトップ棋士。ここから1手1手、確実な手で山崎玉にプレッシャーをかけ続けると、控室で見ていた黒沢怜生六段(32)は思わず「これがフィッシャーの将棋ですかー。ふふふ」と笑い出してしまうことに。杉本和陽五段(32)も「クオリティ高すぎるね」と目を丸くしていた。なおこの一局は105手で広瀬九段が快勝を収めた。

◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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