関西最大級のサッカー専門店が謝罪　ECサイトで1万人超のクレカ情報漏えいの可能性　個人情報は3.8万人に及ぶ

　関西最大級のサッカー＆フットサル専門店「KISHISPO（キシスポ）Kemari87」を運営する岸田和田スポーツは14日、同社ECサイト「Kemari87KISHISPO公式通販サイト」が第三者から不正アクセスを受け、顧客のクレジットカート情報や個人情報が漏えいした可能性があると公表し、公式サイトで謝罪した。漏えい可能性のあるクレジットカード情報は1万3879人分、個人情報は3万8664人分とした。

　同社によると、今年2月6日に一部クレジットカード会社から情報漏えい懸念について連絡を受け、ECサイトでのカード決済を停し、2月14日より第三者調査機関による調査を開始。「2024年2月26日、第三者調査機関による調査が完了し、2021年2月24日〜2024年1月17日の期間に　弊社ECサイトで購入されたお客様のクレジットカード情報及び個人情報が漏洩した可能性があることを確認いたしました。以上の事実が確認できたため、本日の発表に至りました」と伝えた。

　漏えいした可能性があるクレジットカード情報については、「カード名義人名」「クレジットカード番号」「有効期限」「セキュリティコード」「メールアドレス（パスワードの漏えいはありません）」「郵便番号」「住所」「電話番号」だとした。個人情報については「氏名」「メールアドレス（パスワードの漏えいはありません）」「郵便番号」「住所」「電話番号」だとした。

　対応として「既に弊社では、クレジットカード会社と連携し、漏洩した可能性のあるクレジットカードによる取引のモニタリングを継続して実施し、不正利用の防止に努めております」と説明。その上で「お客様におかれましても、誠に恐縮ではございますがクレジットカードのご利用明細書に身に覚えのない請求項目がないか、今一度ご確認をお願いいたします。万が一、身に覚えのない請求項目の記載があった場合は、たいへんお手数ですが同クレジットカードの裏面に記載のカード会社にお問い合わせいただきますよう、併せてお願い申し上げます。なお、お客様がクレジットカードの差し替えをご希望される場合、カード再発行の手数料につきましてはお客様にご負担をお掛けしないよう、弊社よりクレジットカード会社に依頼しております」と呼びかけた。

　公表が遅れたことについては「本来であれば疑いがある時点でお客様にご連絡し、注意を喚起するとともにお詫び申し上げるところではございましたが、不確定な情報の公開はいたずらに混乱を招き、お客様へのご迷惑を最小限に食い止める対応準備を整えてからの告知が不可欠であると判断し、発表は調査会社の調査結果、およびカード会社との連携を待ってから行うことにいたしました。今回の発表までお時間をいただきましたこと、重ねてお詫び申し上げます」と理解を求めた。

　監督庁の個人情報保護委員会や大阪府警察本部サイバーセキュリティ対策課に被害申告済みだという。また、「弊社はこのたびの事態を厳粛に受け止め、調査結果を踏まえてシステムのセキュリティ対策および監視体制の強化を行い、再発防止を図ってまいります」とつづった。