田崎史郎氏 年金改革関連法案の“提出遅れ”自民党に苦言「政権党としての体をなしていないと思う」
2025年5月14日(水)22時59分 スポーツニッポン
政治ジャーナリストの田崎史郎氏が14日、BSフジ「BSフジLIVE プライムニュース」(月〜金曜後8・00)に生出演し、自民党が国会に提出する年金制度改革法案について見解を述べた。
自民党は13日に開いた総務会で、年金制度改革の関連法案について審査。パート従業員への厚生年金加入の拡大、高所得者の厚生年金保険料引き上げなどを盛り込んだが、就職氷河期世代の救済を目指す基礎年金の穴埋めとして、厚生年金の積立金を活用する案は見送られた。参院選で争点になることへの懸念の声が影響したとみられる。法案は16日に閣議決定し、国会へ提出、今国会内での成立を目指す方針。法案提出は当初予定されていた3月初旬から大きく遅れている。
この法案について、田崎氏は「第一に自民党内がまとまらなかった。重要広範議案と呼ばれるんですけど、3月中旬までに提出が原則」と解説。その上で「2カ月遅れというのは、自民党は政権党としての体をなしていないと思う」と述べた。
法案については「何とかまとめて出てきた法案ですから、これは野党がいいよねという部分もこの法案の中にはある。もちろん悪い部分もある」と指摘。「あんこが抜け落ちている部分があるので、その部分は修正なり何かしながら、僕は成立させた方がいいと思っているんですけれど、6月22日までに成立するかというところは難しい」と、会期末までの成立には懐疑的な見方を示した。