「浪花のモーツァルト」「最高顧問」作曲家・タレントのキダ・タローさん死去 「コメントめっちゃ好きだった」惜しむ声続々

2024年5月16日(木)11時13分 J-CASTニュース

「浪花のモーツァルト」の愛称で親しまれた作曲家・タレントのキダ・タローさんが2024年5月14日に死去したと所属事務所の「オフィスとんで」が15日、発表した。93歳だった。

「出前一丁」や「かに道楽」といった有名CMソングをはじめ、テレビ番組のテーマソングなど多くの楽曲を手がけたほか、タレントとしても人気を博したキダさんに、惜しむ声が相次いでいる。

「これからもキダ・タロー先生の作品が皆様に愛され続けることを切に願います」

オフィスとんでは15日、「弊社所属の作曲家 キダ・タロー先生が2024年5月14日逝去しました 生前のご厚誼に深謝し謹んでご報告申し上げます」と報告した。

「これまでお世話になった関係者の皆様 応援してくださったファンの皆様に 心より感謝 お礼申し上げます これからもキダ・タロー先生の作品が皆様に愛され続けることを切に願います」としている。

キダさんは数々の有名CMソングや番組テーマ曲を手がけたほか、タレントとしても活動。生前最後の出演は、24年4月19日放送のバラエティ番組「探偵! ナイトスクープ」(ABCテレビ)だった。同番組では「最高顧問」として親しまれ、関西を中心に多くの人に愛された。

「4月19日の放送が、最後の出演となりました」

訃報を受け、各方面から哀しみの声が相次いでいる。

「探偵! ナイトスクープ」公式Xは、「最高顧問キダ・タロー先生が、お亡くなりになりました」として、「4月19日の放送が、最後の出演となりました。これまで最高顧問として、上岡さん、西田さん、松本さんという3人の局長を、そして、探偵たちの働きぶりを、我々スタッフを、優しく、厳しく、見守っていただきました」と別れを惜しんだ。

「探偵! ナイトスクープ」で共演していたお笑いタレントのカンニング竹山さんは、訃報に「キダ最高顧問、ありがとうございました」と感謝をつづった。

「VTRを褒めてくれた最高顧問 VTRを注意してくれた最高顧問 打ち上げで日本酒を飲まれる最高顧問 晩年またタバコを始めた最高顧問 フリを全て笑いで返す最高顧問 全てが大変勉強になりました。キダ最高顧問、ありがとうございました」

作家の百田尚樹氏は、「キダ・タローさんがお亡くなりになった。30年以上、一緒にお仕事をさせていただいた」とし、「音楽の才能もユーモアのセンスも抜群の人だった」とつづった。

落語家の笑福亭銀瓶さんは、「キダ・タロー先生がお亡くなりになられた。5月11日(土)に催した『門戸寄席』の食事会で、キダ先生とのエピソードを話したばかりだった」と振り返り、寂しさをにじませた。

「久々にキダ先生に会いたいなぁと感じていたのだ。若い頃からイジって頂いた。愛のあるイジりだった。私も勇気を持ってツッコミを入れた」
「私がツッコミを入れると、キダ先生はいつも豪快に笑ってくださった。10年前、47歳からピアノを習い始めた私に『スタートさせることが大事や』と大変喜んでくださった。私の落語をTVでご覧になり『ちょっとは上手くなったな』とメールをくださった」

アイドルグループ「たこやきレインボー」の元メンバー、春名真依さんは「キダ・タローさんに曲を作っていただいたこと、人生の宝です。これからも大切に」と感謝を明かした。

フリーアナウンサーの岩崎和夫さんは「昔、朝日放送のヤングリクエストの『ミキサー完備スタジオ貸します』のコーナーで知ったのが最初。もう、あの独特の曲としゃべりが聞けないのが哀しい」とした。

奈良県生駒市長の小紫雅史氏は「キダ・タローさん、ご逝去。ご功績は計り知れません。探偵ナイトスクープでのコメントも大好きでした」と振り返り、「私は小学生の時、『そろばん少年』として、キダ先生がリポーターの『わいわいサタデー』という番組に出演し、サインをもらいました。とても優しかったなあ。合掌」とキダさんとの思い出を明かした。

かつてキダさんが所属していた関西の芸能事務所「昭和プロダクション」も、「キダさんには昭和プロダクションを長きに渡り支えていただき、感謝しかございません」としている。

J-CASTニュース

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