『ダメマネ!』で放つ圧倒的な存在感! 主演でなくても輝く「俳優・山田涼介」のインパクト

2025年5月17日(土)13時5分 All About

現在放送中のドラマ『ダメマネ!』に出演している山田涼介さん。主演ではないものの、輝く演技を披露しています。そこで今回は、これまでの山田さんの俳優仕事を振り返り、その魅力に迫ってみようと思います。(サムネイル画像出典:『ダメマネ!』公式X)

アイドルとしてだけでなく、俳優としても人気の山田涼介さん。現在放送中のドラマ『ダメマネ! ーダメなタレント、マネジメントしますー』(日本テレビ系)に出演中です。同作は川栄李奈さんが主演を務めるドラマで、主人公の神田川美和は元天才子役というキャリアを持つ新人マネージャー。山田さんは、美和が勤務する芸能事務所のトップスター・真田祐士を演じています。
山田さんは主演ではないものの、登場時から圧倒的な存在感を発揮。コミカルな演技で真田を魅力的に演じています。真田は人気俳優ながら気取ることがない性格で、美和が何かを思い悩んでいる時に登場する“お助けキャラ”的な存在。美和との軽妙な掛け合いも人気で、2人のやりとりはドラマの見どころの1つとなっています。『ダメマネ!』を面白くしているのは、川栄さんが見せるレベルの高い演技だけでなく、山田さんの功績もあるでしょう。そこでこの記事では、山田さんの俳優としての仕事を振り返りながら、改めてその魅力に迫りたいと思います。

山田涼介のプロフィールをおさらい!

ここで、山田さんのプロフィールをおさらいしましょう。1993年5月9日生まれの山田さんは、2004年に11歳で旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)に入所。2006年には『探偵学園Q』(日本テレビ系)に出演して本格的に俳優活動をスタートさせるなど、当初から期待されていた存在でした。その後、2007年にHey! Say! JUMPのメンバーとしてシングル『Ultra Music Power』でメジャーデビュー。個人では俳優業が好調で、現在までさまざまな映画やドラマに出演してきました。

俳優としてブレークした作品は?

ここからは、「アイドル・山田涼介」ではなく、俳優としての魅力をひもときます。山田さんの演技が注目されたのは、日本テレビ系で放送された主演ドラマ『左目探偵EYE』と『金田一少年の事件簿』でしょう。
『左目探偵EYE』では連続ドラマの単独初主演を担当したのですが、演じた田中愛之助が難しい役でした。生まれつき左目がほとんど見えない愛之助は、兄から角膜移植を受けることになります。左目は見えるようになったものの、兄は何者かに殺され、左目には見覚えのない映像が見えるように……。周囲の大人と協力しながら、兄の死の真相や恐ろしい犯罪計画を突き止めていく推理サスペンス作品となります。まず、初主演作なのに設定が複雑な上、作中では派手なアクションシーンも連発。さらに、「左目に衝撃を受けると映像が見える」というギミックまであり、かなり役づくりが大変だったことが予想されます。そんな中、荒削りな演技ではあったもののしっかりと愛之助を表現しました。山田さんの美少年ぶりとクールな役がマッチし、ファンの間ではいまでも人気が高い作品です。
『金田一少年の事件簿』では主人公・金田一一を担当。山田さんの前には堂本剛さん、松本潤さん、亀梨和也さんが演じてきた役です。山田さんは女好きでひょうきんな金田一を作り出し、シリアスとコメディーの切り替えを見事に見せました。当時の山田さんから考えるとかなり弾けたキャラクターでしたが、原作に忠実な金田一を嫌みなく表現することに成功します。

驚くほどに演じるキャラの幅が広すぎる!

さて、人気作で俳優として名を広めた山田さんは、ここからさまざまな役に挑戦することになります。
まず、2015年には映画『暗殺教室』『グラスホッパー』に出演。『暗殺教室』は大人気漫画の実写版で、頼りないながらも仲間をまとめあげる主人公・潮田渚を熱演しました。短い上映時間の中で渚が成長していく姿を丁寧に見せ、「第39回日本アカデミー賞」で新人俳優賞を受賞しています。また、『グラスホッパー』ではナイフ使いの殺人鬼・蝉を担当し、美しくも残虐なアクションシーンを披露しました。
映画『鋼の錬金術師』シリーズでは主人公のエドワード・エルリックを演じ、再現性の高さで原作ファンからも支持を得ることに成功。次々と癖のある役を演じて俳優として進化を続けています。

“セミから人間へと変身する青年”を演じたことも!? カメレオン俳優・山田涼介

主演を務めた『もみ消して冬』(日本テレビ系)では、ホームコメディー作品らしくコミカルな演技を披露し、『セミオトコ』(テレビ朝日系)では、セミから人間へと変身する青年・セミオを担当します。このセミオは変わったキャラクターで、7日間だけ人間として奇跡的に生きられるセミの役。コメディー作品ながら切なく泣けるストーリーで、はかなくも希望を感じながら人間として生き抜いたセミオを、繊細な表現で演じ切りました。刑事ドラマの『キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木』(TBS系)では、運命に翻弄される刑事を務めるなど、とにかく作品もキャラクターも個性的なものばかりです。
運動神経が良くアクションシーンも演じられる山田さんにはさまざまな役が舞い込み、結果として「カメレオン俳優」へと成長。よくメディアでは「カメレオン俳優」という言葉が使われますが、これは限られた人間にしか与えられない称号です。どんなキャラクターでも、しっかりと設定を理解して高いレベルで演技を見せなければならないからで、特殊な才能を持った俳優しかできない芸当となります。それだけ、山田さんの演技は高いレベルにあるといえるでしょう。

高い技術を持った“日本を代表する俳優”に

この後も、映画『燃えよ剣』では沖田総司を、ドラマ『親愛なる僕へ殺意をこめて』(フジテレビ系)では二重人格に悩む主人公を、『王様に捧ぐ薬指』(TBS系)ではエリート御曹司を担当。映画『大怪獣のあとしまつ』では、巨大怪獣の死骸処理を務めるなど、世界観が全く違う作品で主演や準主役を担当していることが分かります。しかも、どの作品でも高水準の演技を見せる超人ぶりを発揮しました。
振り幅が激しすぎて、同じ役者が演じているとは思えないほど。さまざまなキャラクターをどんな演技派俳優よりも短期間で演じ、作品を成立させているのが山田さんのすごいところです。デビュー当初はアイドル俳優的な仕事も多かったですが、現在の山田さんは高い技術を持った日本を代表する俳優にまで成長しました。

若干苦戦している『ダメマネ!』、山田涼介が救えるか!?

さて、そんな山田さんが『ダメマネ!』で演じる真田ですが、2025年5月4日に放送された第3話では、裏アカウントを巡って独立騒動を巻き起こすことになります。また、真田は美和の過去を知っているような素振りを見せるなど、ドラマのキーパーソンとして活躍しそうです。『ダメマネ!』は視聴率で若干苦戦していますが、山田さんの演技とともに最終回に向けて盛り上がりを見せてくれることに期待しましょう。
この記事の筆者:ゆるま 小林
長年にわたってテレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。
(文:ゆるま 小林)

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