二宮和也&小松菜奈、初のカンヌ入り『8番出口』で「みなさんと盛り上がりたい」
2025年5月19日(月)11時25分 シネマカフェ
『8番出口』カンヌ到着 ©2025 映画「8番出口」製作委員会
本映画祭の「ミッドナイト・スクリーニング」部門は、映画祭期間中、深夜に特別上映される映画枠。アクション・スリラー・ホラー・ドキュメンタリーなどジャンルを問わず、大胆で独創的で、常識を覆す作品が選出される映画祭の公式セレクションのひとつ。
これまでに、世界的大ヒットを記録した『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2017)や第97回アカデミー賞国際長編映画賞の香港代表に選出された『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(2024)など、注目作品を輩出してきた。
初めて降り立ったカンヌについて二宮は、「今回のような機会がないとなかなか来られない場所なので楽しみたいと思いますし、初めて完成した映画を観てもらう場に立ち会えるのは作った人間として嬉しいです」とコメント。
小松は「街を散歩していたら、カンヌ国際映画祭のポスターが街中に貼ってあり、盛り上がっているのを感じました。レッドカーペットのある会場まで行ってみたのですが、まだまだここを歩く実感が湧かなくて…昨日はなかなか寝付けなかったです」と緊張を明かした。
そして現地時間5月19日深夜0時30分の公式上映を前に、名所を巡る撮影を敢行。
まずは、旧市街として知られる歴史的な地区、ル・シュケへ。石畳の坂道や階段を上っていくと、丘の上には教会や中世の城があり、カンヌの街全体が見渡せる写真映えスポットとしても有名。
「味のある建物がたくさんあり、おしゃれな雰囲気。“カンヌに来た”って実感します」(二宮)、「街の色合いが淡くて素敵ですよね」(小松)と、カンヌならではの街並みを楽しみながら歩みを進める2人。
途中、作中に登場する“歩く男(河内大和)”のアクリルスタンドを持ち、記念撮影する場面も。カンヌが一望できる広場まで到着すると、美しい景色を前に、思わず「お〜!」と、感動の声。「あそこが今夜行く会場だね」と、映画祭のメイン劇場を指さしながら話すなど、思う存分、カンヌの景色を堪能した。
次に訪れたのは、クロワゼット通りから美しい湾を見渡せるエリア。海沿いを歩きながら、『8番出口』が日本での公開を前に、フランスはもちろん、すでに20以上の国と地域で公開が決定しているという、異例な海外セールスの盛り上がりをみせている点について、「嬉しい以上に驚き」と二宮。
「公開前でどのような映画かわからない状態にも関わらず興味をもってもらえるのはすごいこと。なかなかこういう場所で上映される機会はないので、多くの方に観て気に入っていただけたら嬉しいです」と喜びを語り、「物語の展開が読めないですし、登場人物はたったの5人、全員役名なしなんて、おもしろい題材ですよね」と小松も語った。
街巡りを終えて、映画祭会場の近くにやってきた2人。最後に、公式上映への意気込みを訪ねると、二宮は「『ミッドナイト・スクリーニング部門』は他の部門に比べてお祭り感が強いので、変にかしこまらず、観客のみなさんと盛り上がりたいですし、それができるポテンシャルをもつ作品だと思うので、その雰囲気が伝わればいいなと思います」と意気込み。
小松は「初めてのカンヌ国際映画祭なので、レッドカーペットはどのような景色が広がるのかなとか、観客のみなさんの反応とか楽しみです。なにより、監督やキャスト、スタッフの方々と一緒にカンヌの地に来れたことが嬉しいです。みんなで映画祭を楽しみたいです」と、2人で目を見合わせながら、迫る公式上映への期待を膨らませていた。
その後2人は、レッドカーペット、世界最速の公式上映に参加した。
『8番出口』は8月29日(金)より全国にて公開。