紗栄子 母としての思いを長文でつづる 息子のメッセージに「しばらく涙が」 13年前に離婚・2児の母
2025年5月20日(火)8時46分 スポーツニッポン
タレントの紗栄子(38)が19日、自身のインスタグラムを更新。母親としての思いを長文でつづった。
「今朝、息子から嬉しいメッセージが届きました。私が生きる大きな理由のひとつは、もちろん彼らの存在です」と紗栄子。「若くして親になることで、様々な声を耳にすることもありました。シングルで育てていくことになった時も、私たち親子に対する世間の反応は、とても厳しいものでした」と振り返った。
「子育てには、正解がありません。育児書を読んでも、誰かに聞いても、それが“答え”になるとは限らない。状況や環境、タイミングによって結果は大きく変わるし、たとえ同じ親のもとに生まれた子どもでも、それぞれで性格も感じ方も全く違っていて、アプローチの仕方ひとつで反応も変わります。『子育て』という、とても長くて繊細なプロジェクトは、どんな仕事よりもクリエイティブで、そして、あらゆる意味で難しさが伴うものだと実感しています」とした。
「母親という役割を担うだけでもマルチタスクなのに、それに加えて仕事も両立しなくてはならない日々。もちろん、すべてを完璧にこなせるわけではなく、今までも両親をはじめ、たくさんの方々の支えがあって、私は『母親』として、『モデル』として、そして『経営者』として、何とかやってくることができました。それでも、いくら周囲の力を借りていたとしても、すべてを完璧にこなせるわけではなくて、『完璧でありたい主義者』の私は、全てを完璧にできない自分に苦しみ、そしてそのことを赦せるようになるまで、本当に長い時間がかかりました」とした」と紗栄子。「モデル業は、カバーを担った誌面の売れ行きやクライアントの商品の動きなど、数値で成果を測ることができます。経営も、決算書が成績表であり、スタッフの状態=会社のコンディションとして見ることで、ある程度の評価ができます」とした。
「ただ、子育てだけは違います。すぐに結果が出ないことばかりで、正解があるようでない世界。子どもたちと一緒に、自分たちなりの正解を探していく、終わりのない旅のようなもの。そしてその旅の途中には、今までも他者からの評価で傷つくことが山のようにありました」と回顧。「いつの時代も、母親たちは『完璧にできてこそ良い母親』というイメージに苦しめられてきたのだと思います。私も、例外ではありません。ただ、今日、息子からの手紙を読んで気づかされたのは、『母親』としての“正解”は、他の誰かの判断や評価ではなく、彼ら自身の声の中にあるのだと。今日、私は、どこかで自信が持てなかった『母親』という役割の『合格』を、息子からもらうことができたような気がします」とつづった。
「私にとって、とても大きな出来事です。人生の中では、常にいろんな選択に悩みます。その時々の自分なりの“最善”を選んだとしても、本当にそれでよかったのかは、すぐにはわからないことばかりです。その長い問いに対する答えを、今日、息子がくれました」と感謝。「イギリスから届いたメッセージを読み、しばらく涙が止まりませんでしたが、とても幸せな1日の始まりです」とした。
「もうすぐ帰ってくる彼らを心待ちに、それまでは私も自分の役割を全うし、帰ってきた時には笑顔で迎えたいと思います そしてこれからも私たちなりの幸せのカタチを築いていきたいと思います」とした。
紗栄子は07年に20歳でダルビッシュ有投手(現パドレス)と結婚、08年3月に長男、10年2月に次男を出産したが12年1月に離婚した。先月には、長男が新人モデルとして注目を集めている道休蓮であることを公表した。