伊東四朗 菊田一夫特別賞を受賞「舞台を褒められるとなんだかうれしい」
2025年5月21日(水)12時11分 スポーツニッポン
俳優の伊東四朗(87)が21日、都内で「第50回菊田一夫演劇賞」授賞式に出席した。「今回の受賞とにかくびっくりして、そしてこんなにうれしかったことはありません」と喜びを語った。
スーツ姿で登場すると「こんにちは、ご覧の通りのじいさんです。一時、ベンジャミンと名乗ったこともあります。ぜひ忘れてください」とあいさつとし、会場からは笑いが起こった。長年の舞台における功績に対して菊田一夫特別賞が贈られ、「舞台人になろうと思って(芸能界に)入れていただいたので、特に舞台を褒められるとなんだかうれしいんですよね」と感慨に浸った。
芸歴はもうすぐ67年。「どのくらい舞台をやってきたのか昨日調べてみたら、確実に66年間、一年に一回は舞台をやっていました。20代の頃は特に400日続けて舞台をやった記録があります」と舞台愛を胸に長年俳優を続けてきた。「今も登ってくる時に手を借りましたが、舞台に出るとそんなことをすっかり忘れて跳んだりはねたりしているので“あいつ、詐欺師じゃないか”と思われるような(ことができる)魅力が舞台にはあります」とステージに立つことで得られる力について話した。
スピーチの最後には「まだまだ元気でやっておりますので、どこかで転んでいるのを見たら、助けてください」と再び笑いを誘い、締めくくった。