アジカン主催フェスのジャカルタ公演開催中止 メンバーが思い「大変ショックを受けています」
2025年5月21日(水)19時26分 スポーツニッポン
ロックバンドASIANKUNG-FUGENERATIONが主催するロックフェスティバル「NANO-MUGENFES.」のインドネシア・ジャカルタ公演(24、25日・ジャカルタ・アライアンツエコパーク)が中止になることが19日に発表された。21日にASIANKUNG-FUGENERATIONのボーカル後藤正文が自身の「note」を更新。心境をつづった。
同フェスを巡っては、公式サイトを通じ「開催に向けインドネシア現地主催会社および関係各社と協議を重ねながら準備を進めてまいりましたが、ジャカルタにおける現在の様々な課題について慎重に検討を重ねた結果、ファンの皆様およびアーティストの皆様にお約束すべき環境を整えることが困難であるとの結論に至りました。誠に残念ではございますが、「NANO-MUGENFES.2025inJAKARTA」は中止とさせていただきます」と中止が発表されていた。
後藤は21日にnoteを更新し、「5月24日、25日に予定されていた「NANO-MUGENFES.2025InJakarta」公演の中止が発表されました」と切り出し、「運営により、フェスを取り巻く現在の状況を多角的に検討したうえで、今後のジャカルタ公演をはじめとする様々な可能性を失わないための判断がなされたとはいえ、突然の通達にはバンド一同、大変にショックを受けています」と率直な心境を記した。
「インドネシアという広大な国土を持つ様々な地域から、あるいは日本から、近隣の国から、参加を予定していたファンの皆さんの無念を思うと、大変申し訳ない気持ちで一杯です。この日のために準備をされた方が多いと思います。既にチケットの払い戻しが始まっていますが、渡航費や宿泊費、それらのキャンセルにかかる費用の負担、何より、費やされた時間と失われた機会は、他の何かでは埋めようもなく、それぞれの重みを想像すると言葉になりません」と参加予定だったファンの思いを代弁した。
「今回のNANO-MUGENFES.は、ジャカルタでの開催を目的として11年ぶりに立ち上げたフェスでした。欧米の音楽に憧れて始めた創作ではありますが、ASIANを冠するバンドとして自分たちのアイデンティティに対する思考を深めつつ、ASIAのミュージシャンたちとの交流をはじめたい、そんな想いが核にありました」とし、「そうした思いの発露を後押ししてくれたのは、前回のジャカルタ公演でのオーディエンスの熱い声援だけでなく、空港や街角でのファンや地域の皆さんとの温かい時間でした」と明かした。
そして「フェスを楽しみにしてくださった皆さん、本当に申し訳ありません」と謝罪した。