アキダイ社長「一時的に下げても...単なるパフォーマンスになっちゃう」 小泉農相の備蓄米放出に私見

2025年5月28日(水)21時10分 スポーツニッポン

 東京都内でスーパーマーケット「アキダイ」を運営する秋葉弘道社長が28日、BSフジ「BSフジLIVE プライムニュース」(月〜金曜後8・00)に出演し、政府が随意契約で放出する備蓄米についてコメントした。

 小泉進次郎農相は27日、大手スーパーなど約70の事業者から20万トンを超える申し込みが殺到したことを明らかに。2022年産が予定した全量に達する見込みとなり、農林水産省は同日夜に受け付けを休止した。残り10万トンの21年産は中小のスーパーや地域の米穀店に売り渡す方針で、早ければ30日に受け付けを再開する。

 秋葉社長は「備蓄米は1度も販売していない」とし、過去3回の競争入札で放出されたコメはアキダイには入ってきていないと明かす。そして「玄米で店に届くとしたら厳しい。一気に精米するといろいろなリスクがある。そんな簡単なものではない」と小売店では保管や精米、袋詰めの問題があると指摘。「備蓄米が本当にお店に並ぶまでは信用おけないというのが正直なところ」と話した。

 小泉農相のスピード重視の決断で「行き届かない部分が出るのは仕方ない」としつつも「よく考えて検証していかないと、被害を受ける企業やスーパーもあるんじゃないか」と話した。

 アキダイの親会社であるOICグループは随意契約に申請している。今後、備蓄米が店頭に並ぶ予定は「あります」としながらも、「予定あるけどちゃんとお店に並ぶまでは信用しない。今まで放出されたがまったく実感がない。多くの国民が備蓄米は買えるもんじゃない、どこに行けば買えるんだろうと思っているのが現状だと思う」と説明。

 「今回、小泉さんの値段を下げる方針はありがたいが弊害も考えないといけない。一時的に下げたからと言って安心でも何でもないし、単なるパフォーマンスになっちゃう。それが着火剤となって今出ている新米が安くなるきっかけになればいいと思う」と語った。

スポーツニッポン

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