サザンオールスターズ サザン史上最多60万人魅了の全国ツアー完走 桑田佳祐、来年70歳でも走り続ける
2025年5月30日(金)5時0分 スポーツニッポン
サザンオールスターズの全国ツアーが29日、東京ドームで千秋楽を迎えた。13都市を巡るツアーで、サザン史上最多となる60万人を動員。5万人の熱い歓声を全身で浴びた桑田佳祐(69)は「ありがとう!」と何度もファンに感謝した。
終盤にヒット曲を畳み掛けた。「LOVE AFFAIR〜秘密のデート〜」で観客のボルテージは最高潮に達した。アンコールは「希望の轍(わだち)」から、ラストの「勝手にシンドバッド」へ。5万人が拳を突き上げて、「今何時?」と大合唱した。
5カ月間に及ぶ旅の締めくくり。桑田が「うれしいような寂しいような悲しい気持ち。延長したいです!延長したい!」と心の内をさらけ出すと、「もっとやってー!」と声が返ってきた。その思いはファンも同じだ。
10年ぶりのアルバム「THANK YOU SO MUCH」の収録曲を中心に、ヒット曲を織り交ぜた2時間40分。桑田は肩まで足を蹴り上げるなど、来年2月に70代へ突入するとは思えないステージングで沸かせた。
ツアーは昨年元日の能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県で今年1月に開幕し、全国のアリーナと5大ドームで26公演を開催。92〜93年のツアーに並ぶ過去最大規模の公演数だ。チケットは発売と同時に全公演完売。千秋楽は全国の映画館で生中継され、約15万人が詰めかけた。
5人の平均年齢は69歳。石川公演後には桑田と原由子(68)が体調不良になった。2月の仙台公演前には新幹線がストップし、東京から車で5時間以上かけて会場入り。アクシデントも乗り越えて、ファンに感謝の気持ちを届けてきた。
6月でデビューから47年を迎える。桑田は「THE ALFEEより年下です。まだまだ上がいるからやめられません」と冗談を交えながら、「これからも皆さんに楽しんでいただけるように頑張っていきます!」と活動継続を約束した。(高原 俊太)