ルーシー・ボイントン、60年代の女性スパイ役で活躍「力を与えてくれる経験でした」

2022年5月31日(火)14時30分 シネマカフェ

ルーシー・ボイントン「ハリー・パーマー 国際諜報局」 (C)Altitude Film Entertainment Limited 2021 All Rights Reserved. Licensed by ITV Studios Ltd.

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1960年代、ジェームズ・ボンドとは対極の主人公として一世を風靡したスパイを描く最新海外ドラマシリーズ「ハリー・パーマー 国際諜報局」が、動画配信サービス「スターチャンネルEX」にて独占配信中。

この度、6月1日(水)から30日間期間限定で第1話が無料配信されることに合わせ、本作で女性諜報員ジーンを好演する『ボヘミアン・ラプソディ』でも知られるルーシー・ボイントンが、男性社会で生きるジーンの役柄についてや60年代のファッションなどを語るインタビューが到着し、さらにキャストがジーンについて語る貴重映像と、“女性のエンパワメントの象徴”として活躍する姿の新場面写真&メイキング写真も一挙解禁された。

解禁された映像では、ルーシー演じるジーンが仲間とともに身分を偽り、対象の家へ潜入するスマートな諜報活動のシーンから始まる。彼女の上司であり諜報機関のトップ、ドルビー役のトム・ホランダーは「60年代の女性だが現代の女性でもある。ルーシーが見事に演じている」と彼女の演技や役柄について説明する。

ルーシー自身は「快活でウィットに富んだ会話にスリル満点のストーリー、あらゆる要素が詰まってる」とストーリーの重厚さも紹介し、「彼女は50年代から60年代に移り変わる時代の中心的存在で、女性の選択肢が増えて意識が高まっていた」と当時の男性社会の中で生きる女性像の変革について言及。彼女が演じるジーンというキャラクターは有能なスパイであるだけでなく、時代を象徴した重要なキャラクターであることがうかがえる。


「ジーンの家族や婚約者は、彼女はBBCでお茶くみをしていると思っている」

●ジーン役を引き受けた感想は?

ルーシー:ジーンのようにしっかり構成された役柄を演じられて光栄でした。脚本を読んだ瞬間、虜になったんです。6話のシリーズの中で、ジーンのキャラクターはより生き生きとしたものになりました。

衣装デザイナーのキース・マッデンは、「ジーン役はとても特別だよ」と言って、“Everyone wants to be Jean(誰もがジーンになりたがる)”と書かれたTシャツを作ってくれました。私もまったく同じ気持ちでした。彼女の靴を履いて役柄を生きたことは、力を与えてくれる経験でした。

●ジーンはどんなキャラクター?

ルーシー:ジーンの家族や婚約者は、彼女はBBCでお茶くみをしていると思っています。しかし実際はロンドンのシャーロット・ストリートにある特別諜報機関W.O.O.C.の諜報員です。同僚以外の人たちは、彼女を「ただの若い女性」ということであなどっていることを、彼女はよく理解し、逆に巧みに利用しています。

彼女は仕事からエンパワメントと自由を与えられているけど、しかし実際には社会的な制約や期待に縛られている。結婚か仕事か、岐路に立たされた彼女は、決断しなければならないことは分かっているけれど、実際にどうすればいいのか分からない。そんな時期にハリー・パーマーが登場します。彼女の人生が新たに動き出し、パーマーとの出会いが行動を起こすきっかけとなるのです。


「すべてのカット、衣装に物語があり、彼女の人生の大きなストーリーを示唆」

●ジーンは1960年代の女性でありながら、どこか現代の女性に通じる部分があります。

ルーシー:ジーンの物語は、現代にも通じるものがあり作品の魅力のひとつです。彼女の台詞の多くは、本当に私にもよくわかるものでした。1960年代と現在を比較し、女性の経験を正当に描いたドラマだと思います。まだ変わっていない部分が多くあることを認めつつ、それでもジーンの姿にはパワーを貰えます。「落ち着いちゃダメ、突き進んで!」という健康的なメッセージのように感じられるんです。

●ジーンの衣装は、彼女の人生や時代の変化を反映している?

ルーシー:衣装はジーンというキャラクターの最初の入口でした。ジェームズ・ワトキンス監督と何度も打ち合わせをしたのですが、まだ頭の中で抽象的なイメージにとどまっていました。しかし、衣装デザイナーのキース・マッデンと初めて衣装合わせをしたとき、ジーンの姿が突然見えてきました。キースのコンセプトとヴィジョンはとても正確で、その瞬間に「あ、これだ」と思いました。その靴と衣装を身にまとうと、本当にジーンを感じることができたんです。ジーンに命が吹き込まれた、本当に感動的な瞬間でした。キースは、細部に至るまで鋭い観察眼を持ち、色の選択や組み合わせのひとつひとつにこだわりを持っています。すべてのカット、衣装に物語があり、彼女の人生の大きなストーリーの中の何かを示唆しています。

ジーンは仕事をする上で若い女性であることが有利であることを認識しており、自分の能力に絶対的な自信があるからこそ、スパイにありがちな目立たない地味な色の服装は必要ないと思っています。

●ジーンのヘアスタイルについて

ルーシー:2種類のウィッグを使いました。ロンドンのシャーロット・ストリートに合わせたものは、フォーマルなアップスタイルで、スタイリッシュなひねりを加えた、オフィスでも使えるようなヘアスタイルです。ジーンは場所にあったスタイルを知り尽くしているから、二重生活もうまくいくのです。

彼女が劇中で髪を切るのですが、決められた人生を断ち切る決意を象徴するような形で描かれています。彼女はこのように具体的な行動を自分の心を決めるために行います。これはとてもクリアでクリーンなスタートなんだということを、誰にでもわかるように。子供っぽさを捨て、新たなスタートを切る。ジーンは今、自分が誰でどうあるべきかを決めているのです。

●続編は期待できる?

ルーシー:心から願っています。毎日楽しくて仕方がない現場で本当に幸せでした。もうみんなが恋しいです。

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