「浅ましい嫉妬」改変・修正無視の日テレ『セクシー田中さん』根源は“エゴ”の闇

2024年6月11日(火)17時0分 週刊女性PRIME

日本テレビ系でドラマ化された『セクシー田中さん』(ドラマ『セクシー田中さん』公式HPより)

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「『報告書』に対して“報・連・相がなってない”とか“契約がおかしい”などと言われています。本当にそのとおりなのですが、根本的な原因は、“人”の問題、嫉妬やマウント。そういった人間の浅ましいところにあるかと」

 そう話すのは、フリーで活動するベテラン脚本家兼漫画原作者。“報告書”とは、日本テレビ、そして小学館がこのたび公表したもの。小学館より原作漫画が出版され、それを日本テレビがドラマ化した『セクシー田中さん』についてだ。

 原作漫画の作者は芦原妃名子さん。ドラマの脚本をめぐって小学館と芦原さんサイド、日テレと脚本家サイドの間でトラブルが発生。芦原さんはXやブログで経緯を説明。その後、一連の投稿を削除、謝罪の旨を投稿した翌日、死亡しているのが発見された。

「アレンジは必ず発生する」

「芦原さんは自身の作品に当然こだわりはありますが、“漫画とドラマは別物”ということを理解し、改変などは相談してくださいという姿勢を最初から示していたことが小学館側の報告書から明らか。

 しかしながら、日テレ側のドラマ制作陣は相談なく改変する、その箇所に修正依頼が入っても応じないなどの対応を続け、両者の亀裂がどんどん大きくなっていった」(脚本家兼漫画原作者、以下同)

 ドラマと漫画は別物。確かにそうだろう。報告書にはそれについての文言が繰り返されている。

《尺、撮影、実写化するにあたり必要なこと、スポンサーの意向、1話ごとの盛り上げ等のため脚本でアレンジは必ず発生する》(日テレ側)



改変の根元にある“エゴ”

「芦原さんや小学館側もそれを理解し、歩み寄っています。相手を慮ったゆえの“妥協”といえるほど」

 一方、日テレ側の対応は、

「できないことへの言い訳、もしくはエゴにしか読めなかった。実写化のために“無理”というなら、それをすべて具体的に説明できるのか。《飼っていたハムスターの逃走範囲に関するセリフについて、原作漫画の100M以内との吹き出しの記載を200M以内に変更》と変える意図をきちんと説明できるのか」

 それなのになぜ変える?

「今回の件に限りませんが、原作を変えることでマウントを取りたい、オリジナルを作った原作者への嫉妬、変えることで自我を出すエゴ……脚本家や担当プロデューサーなどによる改変の根源はこのようなところにあることが多いと思います」



 日テレは制作にあたって真摯に取り組んできたと主張。

「《キャラクターについて制作サイドで3日間かけて議論したこともあった》と、わざわざ注釈で書いてあって。複数の人数でダラダラ時間をかけたことが努力だと思っているのもいかがなものか。責任の所在がハッキリしないものが多い」

 日テレ側は本件について《多くの人気ドラマを手掛けドラマ界を牽引してきた在京各社元ドラマプロデューサー5名》にヒアリング。以下の意見を得たと発表している。

「これで怖がっちゃいけない。安全にドラマを作る方法なんてない」

 ドラマの世界が健全化されるのはいつの日か─。

週刊女性PRIME

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