『SCRAPPER/スクラッパー』行方知れずだった父親が突然現れる!本編映像解禁
2024年6月20日(木)20時0分 シネマカフェ
『SCRAPPER/スクラッパー』© Scrapper Films Limited, British Broadcasting Corporation and the The British Film Institute 2022
本作は、カラフルなビジュアルセンスと優しくもエモーショナルな親子のドラマが評判を呼び、サンダンス映画祭2023ワールドシネマドラマ部門にて審査員大賞を受賞、英国アカデミー賞2024では『関心領域』『哀れなるものたち』『ナポレオン』と共に英国作品賞にノミネートを果たした。
母を亡くし、ひとりぼっちになった12歳のジョージー(ローラ・キャンベル)。ロンドン郊外のアパートでひとり暮らしをするジョージーは、親友のアリ(アリ・ウズン)と自転車を盗んでは転売して日銭を稼ぎながら生きていた。
そんなジョージーの前に、行方知れずだった父親ジェイソン(ハリス・ディキンソン)が突如現れる。アリと自宅で遊んでいたジョージーの背後に、何やら庭の塀を飛び越えて現れる怪しい男性が…。
ジョージーが「あんた誰?」と聞くと、「ジェイソンだよ。お前のパパだよ」と、何の悪気も感じさせずに答えるジェイソン。ジョージーに渡すために買ってきたであろう花束、ゴールドのブレスレット、金髪…。“お父さん”とは思えない風貌で、急に父親と名乗る目の前の男を観察し、懐疑的な表情で睨みつけるジョージー。
家に入ろうとするジェイソンに「消えて!」と怒鳴りつけるも、窓をこじ開けられ、ひとりきりで暮らしていることを「福祉事務所に通報するぞ」と言われ、しぶしぶ家の中に入れることに…。
記憶にさえない父親と、突如始まる共同生活。“母親を捨てて育児から逃げた父親が、なぜ自分の元に現れたのか…?”と、信用できないジョージーと、その頑なな態度に手を焼くジェイソン。“親子”と呼ぶにはほど遠い2人の関係はどう変化していくのか。
また、本作をひと足早く鑑賞した著名人からもコメントが到着。「カラフルな街並みを混ぜ合わせたような、少女のグレーな心模様。彼女と出会う前にはもう戻れない。訳あり親子映画の、新たな名作」と語るのは、小川紗良(文筆家・映像作家・俳優)。
山内マリコ(小説家)は「ハリス・ディキンソン演じる若い父親の、距離の詰め方が絶妙」とコメントし、宇垣美里(フリーアナウンサー・俳優)は「母を失い懸命に強くあろうとする捻くれた少女と突然現れた未熟な父親との邂逅」は「まるで悪友同士のような親子、こんな関係だってありだよね」と寄せている。
『SCRAPPER/スクラッパー』は7月5日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷&有楽町ほか全国にて公開。