坂東龍汰、自閉スペクトラム症の青年役 「1カ月間、何も仕事を入れず」時間をかけて丁寧に役作り
2024年10月6日(日)4時0分 マイナビニュース
本作は、市役所で働く平凡で真面目な優しい青年・小森洸人(柳楽優弥)と自閉スペクトラム症の美路人(坂東龍汰)の兄弟が、突然現れた「ライオン」と名乗る謎の男の子(佐藤大空)との出会いをきっかけに“ある事件”に巻き込まれていく完全オリジナルストーリーのヒューマンサスペンス。
この日の舞台挨拶では、キャスト陣が役衣装で登場。主演の柳楽は「ヒューマンとサスペンスが注目されていると思いますが、家族愛や職場の絆だったり、愛とか絆というちょっと漠然としたものが回を追うごとに浮き彫りになってくるところがこの作品の面白さだと思いますので、ぜひ続けてご覧ください」と作品の魅力をアピールした。
洸人の弟で自閉スペクトラム症の青年・美路人という難しい役どころを演じる坂東は「撮影に入る前の1カ月間、何も仕事を入れずに、みっくん(美路人)と向き合う時間が作れたのはすごくいい時間で、そこで見たり経験したことに忠実に素直に正直に表現できたらなと思いながら演じています」と役作りについて説明。
「『ギルバート・グレイプ』『レインマン』『アイ・アム・サム』とか、自閉症を扱っている海外の映画を見たり、自閉症の方が書かれた本を読ませていただいたり、自閉症の子たちが通っている学校で何回か、授業を一緒に受けたりお話したりして勉強させていただきました」と明かした。
柳楽と坂東は初共演。坂東が「幸せです。すごく」と言うと、柳楽も「僕も幸せです」と笑顔で返した。
坂東はさらに、「ほのぼのとした空気も楽しい時間もあるし、役者として柳楽さんのお芝居から学ばせていただく瞬間もたくさんあって、柳楽さんの目を見ると泣きそうになるんですよね。みっくんはあんまり目を合わせない役なんですけど、ふと目が合ったときとかに急に泣きそうになっちゃったりして、不思議なパワーをたくさんもらっています。情緒が揺さぶられます」と柳楽の凄みを語っていた。