『ミラベルと魔法だらけの家』監督が追及した“親近感”たっぷりのヒロイン

2021年11月1日(月)14時10分 シネマカフェ

『ミラベルと魔法だらけの家』(C) 2021 Disney. All Rights Reserved.

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“魔法”に溢れる世界に住むミラベルの活躍を描く、待望のミュージカル・ファンタジー『ミラベルと魔法だらけの家』。『モアナと伝説の海』以来4年振りの新作オリジナル・ミュージカルで、ディズニー長編アニメーション60作目を飾る記念すべき本作でひと際注目を集めているのが、本作に登場する期待の新ヒロイン・ミラベル。彼女は、ラプンツェルやアナ&エルサ、モアナなど、数いるディズニーヒロインの中でも特に親近感を感じさせる存在となりそうだ。




大家族の一員として生まれたミラベル。彼女は、“魔法”に溢れる世界で、唯一魔法が使えない“普通の女の子”。彼女が生まれたマドリガル家では、5歳の誕生日を迎えると1人1人違ったユニークな“魔法のギフト(才能)”を家からプレゼントされる。ギフトをプレゼントされた家族は、花を咲かせる能力や、動物と話せる能力など、華やかな魔法で日々を楽しく過ごしていたが、ミラベルだけはなぜか魔法をプレゼントされなかった…。そんな状況に疎外感を感じながらも、ミラベルは持ち前の明るさで、楽しい日々をおくっていた。そんなある日、魔法の家に大きな“亀裂”があることに気づき、家族に危機が迫っていることを知ったミラベルは、“唯一の希望”としてひとり立ち上がる——。

魔法の力を持たずとも、常に明るく、先頭に立って家族を守ろうとするミラベル。歴代ディズニーヒロイン同様、自らの運命に立ち向かい、新たな道を切り開こうと突き進む勇敢さを持っている。そんな彼女について、本作の監督・脚本を務めたジャレド・ブッシュ(『ズートピア』)は「僕らは、観客がリアルだと、人間だと感じ、愛してしまうキャラクターにしたかったんです。欠点があるけれど、それもまたかわいいと感じてしまうような」と、完璧な存在ではないものの、誰しもが身近に存在していると感じる愛すべきヒロインにすることを目指していたと説明している。

その“親近感”を出すうえで重要になったのが、“身近にいそうな人”と感じさせるような“人間らしさ”を追求すること。「彼女の動き方も、ちょっと変わっているようにしました。彼女は不完全で、そこに信憑性があります。本当に生きている人みたいに感じられる。これまでに見たことがないようなキャラクターを、僕らは作ったんです」と言う。

ジャレッド監督らはキャラクターデザイナー、モデラー、3Dデザイナーなど優秀な制作陣とともに、いくつものバージョンを試しながら多大なる時間を費やし、そのコンセプトで全く新しい“親近感が湧く”ディズニー・ヒロインを完成させていった。

あえて完璧ではない。それこそがミラベルの魅力であり、彼女がファンタジーの住人ということではなく、身近でよりリアルに感じられる1つの理由。そんなヒロイン・ミラベルが、人知れず悩みながらも、家族に迫った危機を前に立ち向かっていく姿を、誰もが応援したくなることだろう。

『ミラベルと魔法だらけの家』は11月26日(金)より全国にて公開。

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