“父”ハビエル・バルデムの幻想、“娘”エル・ファニングの現実映す…『選ばなかったみち』予告編

2021年11月25日(木)18時0分 シネマカフェ

『選ばなかったみち』ポスター(C) BRITISH BROADCASTING CORPORATION AND THE BRITISH FILM INSTITUTE AND AP (MOLLY) LTD. 2020

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ハビエル・バルデムとエル・ファニングが初共演、『耳に残るは君の歌声』『ジンジャーの朝〜さよなら、わたしが愛した世界』を手掛けたイギリスを代表する女性監督サリー・ポッターが、実弟の若年性認知症に寄り添った経験を基に描いた『選ばなかったみち』。この度、予告編とポスタービジュアルが解禁となった。




娘モリー(エル・ファニング)が、ニューヨークのアパートでひとりで暮らす父レオ(ハビエル・バルデム)を病院へ連れていくために彼を訪ねる、ある朝の様子から始まる予告編。しかし、2人は意思の疎通もままならない。レオのケアのために、モリーは仕事の重要なプレゼンを当日に控えながら予定を何度も変更せざるを得ない…。

映像は、レオがかつて選ばなかった人生——初恋の女性(サルマ・ハエック)と出会った故郷メキシコ、作家生活に行き詰まり一人旅をしたギリシャ——を彼の幻想として捉え、一緒にいるはずなのに2人が見ている全く別の景色を交差させながら進んでいく。厳しい現実に押しつぶされそうになるモリーだが、父に寄り添い手を握り続ける。ニューヨークから移りゆく、レオの幻想として繰り広げられるメキシコの荒野や灯火、ギリシャの広大な海…どこか夢幻的な映像美にも注目だ。

ビジュアルは、モリーがレオの頬に手を置き優しい笑顔を向け、父と真っすぐ見つめ合う本作の印象的なシーンを配置。<あの日、あの時、あの瞬間—— 歩んでいたかもしれない人生に、会いに行く。>と、主人公レオが劇中繰り広げる心の旅を代弁する言葉が綴られている。

レオが幻想として往来する世界は、人生の岐路でもしも別の選択をしていたら、たどったであろう人生なのかもしれない。

ポッター監督は、「私はこの映画を、人生の奥深さに迫る作品にしようと考えていました。悲しい場面もありますが、一筋の光が与えられればと思いました。観客の皆さんには、レオの物語を通して、複雑で神秘的な自分の人生を追い求めてもらえたらと願っています」とコメントしている。

『選ばなかったみち』は2022年2月25日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。

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