スパイク・リーが絶賛 ベトナムの新鋭アッシュ・メイフェア監督最新作『その花は夜に咲く』公開決定

2024年12月24日(火)14時0分 クランクイン!

『第三夫人と髪飾り』のベトナムの新鋭アッシュ・メイフェア監督長編第2作『その花は夜に咲く』が、2025年3月21日より公開されることが決定。ポスタービジュアルと場面写真が解禁された。

 本作は、デビュー作『第三夫人と髪飾り』(2019)が世界の映画祭で数々の賞を受賞し、スパイク・リー、トラン・アン・ユンらがその才能を絶賛したアッシュ・メイフェア監督の待望の最新作。

 物語の舞台は、経済解放間もない、昔ながらの活気と風情が息づく1998年のサイゴン。都会の片隅で貧しくもつつましく、愛し合いながら生きる、サンとナム。サンは望まぬ性に生まれながらも、夜の世界で歌手として、ナムはボクサーとして懸命に暮らしていた。だが、若さゆえ、2人は容赦ない夜の世界に飲まれてゆく。嫉妬や裏切り、焦りや不安、少しずつずれていく距離。運命の歯車が狂いはじめる…。2人の愛はどこへ向かうのか?

 本作は、監督自らのベトナムで過ごした中学時代の記憶から構想されており、主人公サンのキャラクターはトランスジェンダーの友人をモデルにしているという。メイフェア監督は「近年、ベトナムではレズビアンやゲイのコミュニティに対して受け入れが増えてきていますが、今もなお、トランスジェンダーコミュニティはまだ政府や社会から厳しい差別を受けています。このテーマの重要性だけでなく、若い少女サンが私たちのためにカメラの前で夢を追いかける姿から、私はこの映画を作りました」と言葉に力を込める。

 そんな監督の思いから、サン役には自らもトランスジェンダーであるチャン・クアンを抜てき。クアンは本作でスクリーン・デビュー果たし、その美しさからミス・インターナショナル・クイーン2023ベトナム大会でトップ10に選ばれ、ベストフェイス賞も受賞している。ナム役は、数々の映画やドラマに出演し、ベトナム映画界で今最も期待される俳優の1人であるヴォー・ディエン・ザー・フイ。ボクサーという激しさと優しさの両面を持ち合わせた繊細な役柄を好演している。

 ポスタービジュアルは、サンとナムが目を閉じて体を重ね合う、さわやかなエロスを感じさせる姿を収めたもの。上には「愛し合う二人にこの街は残酷」というキャッチコピーが添えられ、2人にドラマチックな物語が待ち受けていることを暗示するビジュアルとなっている。

 映画『その花は夜に咲く』は、2025年3月21日よりシネマート新宿ほか全国順次公開。

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