志尊淳「新しい人生を生きてみよう」杉咲花に語りかける『52ヘルツのクジラたち』本予告

2023年12月25日(月)12時10分 シネマカフェ

『52ヘルツのクジラたち』 (C)2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会

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杉咲花志尊淳はじめ最旬キャストが結集して贈る映画『52ヘルツのクジラたち』から、本ポスター・本予告が解禁。金子大地、西野七瀬ほか追加キャストも明らかになった。

本屋大賞受賞の傑作ベストセラー小説を成島出監督が映画化した本作。

本ポスターは、東京から海辺の街に移り住んだ杉咲さん演じる貴瑚の自宅の広い海を望む象徴的なテラスで、貴瑚を中心に志尊さん演じる安吾と桑名桃李演じる少年が3人で静かに佇んでいるビジュアル。海中を思わせるような幻想的な青が印象的なものとなっている。

本ビジュアルの写真を撮影したのは、気鋭の若手写真家・八木咲。海と空の境で、穏やかな表情を浮かべる3人。貴瑚と少年は1つのMP4から流れる音を、イヤフォンを共有し聞いており、安吾は貴瑚を優しく見つめ、貴瑚は安吾のほうを見ているが、目線は交わしていないものとなっている。

本予告は、海中で鳴くクジラの声から始まる。「これは、クジラの声?」と尋ねる貴瑚の問いに、「この〈52ヘルツのクジラ〉の鳴き声は、他のクジラたちには聴こえない。世界で一番孤独なクジラって言われてるんだ」と答える安吾。

映し出される映像は、岬に立つ貴瑚、見つめる先には、髪の長い少年の後ろ姿。続いて、虐待を受けながらもヤングケアラーとして家族を支える貴瑚の過酷な日常と、虐待の跡を持ち「ムシ」と呼ばれる少年の悲しみがオーバーラップしていく。

痛々しい傷を抱え、ふらふらと道路へ歩き出す貴瑚を間一髪救い出したのは、安吾。「何で死のうとしたの?」と問う安吾に、「お母さんが、お父さんじゃなくて私が死ねって、お前が死ねって、だから私死のうと…」と、尋常でない様子で応える貴瑚を思わず抱きとめたのは、貴瑚の高校時代からの親友・牧岡美晴。安吾は優しい笑顔で「三島さん、新しい人生を生きてみようよ」と語りかけ、貴瑚は「生きたい…!」と堰を切ったように泣き出す。

転調して流れ出す切なくも明るい主題歌に乗せ、「もう貴瑚さんを自由にしてあげてください」と貴瑚の母に、柔らかい言葉で、でもキッパリと決別を告げる安吾。「人はきっと生まれ変われる。切ない痛みの先で人はもっと優しくなれる」というナレーションの間に差し込まれるのは、貴瑚を優しく抱きしめる宮沢氷魚演じる上司の新名主税の姿と、涙を零す安吾の横顔。切ない表情で貴瑚に「僕は、キナコの幸せを祈ってる」と安吾は告げる——。

「私、覚悟を決めたんだよ。聞かせてよ。あんたの声を。私が守るから」と、少年を守る決意に満ちた貴瑚の顔には、かつての弱々しい面影はない。

本作で主題歌を担当したのは、若い世代を中心に圧倒的人気を博す「Saucy Dog」。本作のために書き下ろした主題歌のタイトルは「この長い旅の中で」。予告編のクライマックスに流れ、映像を盛り上げる。

本作を手掛けた「Saucy Dog」石原慎也(Vo/Gt)は「僕自身、心から信頼する事がどうも苦手で『どうせ裏切られるかもしれない』『本来の自分を見てくれる人はいるのか?』と思いながらややこしく生きているんですが、そんな自分を1人の人間として見てくれる人が実は沢山いて、ちゃんと怒ってくれたり、心配してくれたり。そんな人を『信頼したい』という思いから作りました」とコメントを寄せた。

なお今回、追加キャストも解禁。貴瑚の家の修理を手掛け友人となった村中真帆に金子大地、「ムシ」と呼ばれる少年の母・品城琴美役に西野七瀬、貴瑚の母親・三島由紀役に真飛聖、少年を可愛がっていた元隣人の藤江役に池谷のぶえと実力派が脇を固める。

『52ヘルツのクジラたち』は2024年3月1日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。

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