飛行機内で乗客が肋骨4本骨折=賠償責任は?―中国

2025年4月19日(土)19時0分 Record China

16日、現代快報は、海南航空の旅客機内で女性が荷物に当たって肋骨を骨折する事故が生じたことについて、会社側が「個人の行為による事故」として賠償責任はないとの立場を示したと報じた。

2025年4月16日、中国メディアの現代快報は、海南航空の旅客機内で女性が荷物に当たって肋骨(ろっこつ)を骨折する事故が生じたことについて、会社側が「個人の行為による事故」として賠償責任はないとの立場を示したと報じた。



記事は、59歳の女性が先月26日に1人で海南航空の深セン発漢中行きの7739便に乗った際、目的地の漢中空港に着陸後、別の乗客が取り出した荷物が肩にぶつかり、よろけた拍子に右胸を手すりに強打したと紹介。飛行機から降りる際に客室乗務員にアクシデントを伝え、その後地上スタッフが警察に通報したものの進展がなく、女性も家族に勧められて警察に通報したと伝えた。



そして、女性が翌27日に家族の付き添いのもとで病院に行ったところ、左肩の癒着性関節炎、左肩腱板損傷、右胸の第4〜7肋骨骨折と診断され入院治療を受けることになり、左肩の手術を受けたとした。



記事によると、警察を通じて女性側と当事者の家族が連絡を取り、当事者が謝罪と一時金による賠償支払いに応じる姿勢を示したものの、治療代など4万9000元(約95万円)の賠償額を提示すると受け入れず、算定の見直しを再三求めてきたという。「入院中に見舞いにすら来なかった」と語る女性側の家族は、当事者の家族を相手取って賠償請求の訴訟を起こす準備を進めているとのことだ。



また、女性側は海南航空と中国民用航空局にクレームを出しており、海南航空は「アクシデント発生当時はシートベルト着用サインがすでに消灯しており、乗客が荷物を取っても構わない状況だった。個人的な行為による事故であり、会社として賠償することはできない」と回答をした。女性側は「海南航空が迅速な対応を取らず、乗客の安全を保証する義務を果たさなかった。事故発生時に負傷者の状態を確認せず、加害者と目撃者の連絡先も記録していなかった」と会社側の落ち度を指摘し、責任の一部を負担するよう求めている。(編集・翻訳/川尻)

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