ゼレンスキー大統領「砲撃は止まっていない」…復活祭の20日以降も停戦継続を提案
2025年4月20日(日)4時1分 読売新聞
ゼレンスキー氏=AP
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は19日、SNSへの投稿で、ロシアのプーチン大統領が復活祭に合わせた30時間の一時停戦を宣言したにもかかわらず、露軍の砲撃は止まっていないと指摘した。露軍が攻撃を続ける限り、停戦には応じられないとの考えを示した。
ゼレンスキー氏は、ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官からの報告を受け、「現時点で、露軍の攻撃作戦は前線のいくつかの地域で継続しており、砲撃は止まっていない」と明らかにした。「モスクワの言葉は信頼できない」と強調した。
その上で、シルスキー氏や前線の部隊から引き続き露軍の動向について報告を受ける考えを示した。
また、ゼレンスキー氏は3月18日の米露電話首脳会談で、トランプ米大統領が呼びかけた全面的な即時停戦をプーチン露大統領が受け入れなかったことについて、「ロシアは無視した」と非難した。
ロシア側がプーチン氏の宣言通り、「無条件かつ完全な停戦」を実施するなら、「ウクライナも鏡のように対応する」と約束した。その上で、復活祭の20日以降も、停戦を継続するようロシア側に提案した。