ゼレンスキー氏の姿勢を「和平交渉に非常に有害」と非難…トランプ氏がSNSで

2025年4月24日(木)16時23分 読売新聞

トランプ大統領=ロイター

 【ワシントン=池田慶太】米国のトランプ大統領は23日、自身のSNSへの投稿で、米国が提案したロシアとウクライナの和平案に沿わない発言をしたウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の姿勢を、「和平交渉に非常に有害だ」と非難した。

 トランプ政権が示した和平案には、ウクライナ南部クリミア半島のロシア占領を米国が承認することが含まれているとされる。ゼレンスキー氏は22日、ロシアが2014年に一方的に併合したクリミアはウクライナ領だとの立場を示した。

 トランプ氏はSNSで「クリミアを望んでいるのなら、11年前になぜ戦わなかったのか」「挑発的な発言がこの戦争の解決を困難にしている」とゼレンスキー氏を批判。その後、ホワイトハウスで記者団に「ロシアとは(米国の和平案で)合意していると思う。ゼレンスキーとも合意を結ばなければならない」と述べ、ウクライナに譲歩を迫った。

 一方、ゼレンスキー氏は23日、X(旧ツイッター)に、第1次トランプ政権の18年7月に当時のポンペオ国務長官が出した「クリミア宣言」について投稿。米国は宣言で「国際法に反して武力で奪った領土に対するロシアの主権主張を認めない」とし、「ウクライナの領土の一体性が回復されるまでこの政策を維持する」と約束した。ゼレンスキー氏は「米国が自らの強い決定に従って行動することを確信している」として宣言順守を求めた。

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