ロシア外務省報道官、北朝鮮を称賛「兄弟関係の新たなページ開かれた」…軍事協力が進む可能性

2025年4月27日(日)20時20分 読売新聞

モスクワで、露軍のゲラシモフ参謀総長(右)から「西部クルスク州を奪還した」と報告を受けるプーチン大統領(26日)=AP

 ロシア西部クルスク州でのウクライナ軍との戦闘への北朝鮮兵派遣について、露外務省のマリア・ザハロワ報道官は26日、露朝が昨年に締結した「包括的戦略パートナーシップ条約」の第4条に基づくと述べた。露大衆紙「コムソモリスカヤ・プラウダ」のインタビューに答えた。

 同条約4条は、いずれかが武力侵攻を受けて戦争状態となった場合に「あらゆる手段で軍事的、その他の援助を提供する」と定めている。今後、条約に基づく露朝の軍事協力がいっそう進む可能性が高い。

 ザハロワ氏は26日、SNSで「同じ塹壕ざんごうで肩を並べて血を流し、ロシアの領土を敵から解放した」と北朝鮮が果たした役割を称賛した。「ロシアと北朝鮮の兄弟関係の新たなページが開かれた」とも述べた。

 これに先立ち、プーチン露大統領は26日、クルスク州全域からウクライナ軍を排除し、奪還作戦を終了したと露軍のワレリー・ゲラシモフ参謀総長から報告を受けた。ゲラシモフ氏はこの際、北朝鮮の参戦が同条約に基づくものと公式に認めた。ウクライナ軍によると、同州に派遣された北朝鮮兵約1万2000人のうち約4000人が死傷したとされる。

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