ウォルツ補佐官を国連大使に指名、事実上の更迭か…ずさんな情報管理巡り責任を問う声

2025年5月2日(金)10時58分 読売新聞

マイク・ウォルツ氏=ロイター

 【ワシントン=池田慶太】米国のトランプ大統領は1日、自身のSNSへの投稿で、マイク・ウォルツ国家安全保障担当大統領補佐官を国連大使に指名する人事を発表した。事実上の更迭とみられる。ウォルツ氏は民間の通信アプリを通じて米軍の作戦情報を外部に漏えいさせ、ずさんな情報管理を巡って責任を問う声が出ていた。

 1月の第2次トランプ政権発足後、閣僚級の交代は初めて。トランプ氏はウォルツ氏について、SNSで「国益を第一に据えるため、懸命に取り組んできた。新たな職でも同じ姿勢で臨むだろう」と強調した。後任が決まるまで、安保担当補佐官はルビオ国務長官が兼務する。

 ウォルツ氏は3月中旬、イエメンの反政府勢力フーシに対する米軍の攻撃情報を政権中枢の閣僚らと共有するため、民間の通信アプリ「シグナル」のチャットグループを利用。米誌編集長を誤ってグループに追加し、外部に情報を漏えいさせたとして批判された。

 ウォルツ氏は責任を認めつつも、辞任は否定していた。トランプ氏も表向きは続投させる考えを示していたが、ホワイトハウス内では更迭論が広がっていた。

 安保担当補佐官は、ホワイトハウスの外交・安全保障の司令塔役で、国家安全保障会議(NSC)を差配する重要ポストだ。トランプ氏は2017〜21年の第1次政権時も安保担当補佐官とたびたび衝突し、次々と解任した経緯がある。

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