メーデー連休にインバウンド客急増、注文件数は前年比173%増―中国
2025年5月4日(日)7時0分 Record China
各種優遇政策の後押しを受け、外国人による「中国旅行」や「中国でのショッピング」が再びブームを迎えています。写真は上海の外灘。
各種優遇政策の後押しを受け、外国人による「中国旅行」や「中国でのショッピング」が再びブームを迎えています。特に海外観光客向けの税金還付制度の整備に伴い、訪中観光客の数は増加を続けており、メーデー連休(5月1〜5日)中の旅行注文件数は前年同期比で173%増加しました。
中でも、インバウンド旅行先として人気の上海は、メーデー連休に訪れる外国人旅行者にとってより便利な消費環境の整備を進めています。
中国が昨年、一連のビザ免除政策を打ち出して以降、上海を訪れる外国人観光客は大幅に増加し、第1四半期(1〜3月)には、入国観光客数が前年比37.1%増の延べ174万3000人に達しました。4月からは、外国人旅行者を対象とした「税金即時還付制度」の導入が進み、多くの外国人観光客が中国を訪れ、代理購入などを行う姿も見られるようになりました。食品、衣類、伝統工芸品に加え、スマートフォンやパソコンなどの電子機器も人気を集めており、中国製品が代理購入の対象として注目されています。
さらに、中国政府は最近、外国人向けの決済環境改善に関する新たな措置を発表し、税金還付の対象となる最低購入額を従来の500元(約1万円)から200元(約4000円)に引き下げるなどしています。上海はこの制度の試行都市の一つであり、現在、店内での即時還付に対応する店舗は市内に284軒あります。
上海市商務委員会の劉敏副主任は、「近年、外国人観光客向けの税金即時還付制度を通じた売上高は、上海が常に全国上位に位置している。昨年は市内での入国旅客数が前年比84%増の670万6000人となり、税金還付を発行した件数は8万6000件に達した。還付対象商品の売上高は前年比86.6%増の23億7000万元(約474億円)に上った。今年第1四半期も、同制度による売上高は前年比85%増の7億6000万元(約152億円)と、引き続き高い成長率を記録している」と述べました。(提供/CRI)